獅子島 Part 2 絶景広がる黒崎空中展望所と鉈崎望洋回廊(長島町)

天草諸島

片側(かたそば)港から車で島を時計回りに進み、さくっと獅子島一周へ。黒崎空中展望所からはじまり、獅子神社、鉈崎望洋回廊、獅子島化石パークとめぐってきました。

訪問日:2023/11/6(月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

計画からフェリーロザリオに車を載せて渡るまでが前回のお話。今回は、島を車で一周してめぐった場所の紹介となりますー!

獅子島 Part 1 島へのアクセスとフェリーロザリオ乗船記(長島町)
鹿児島県最北の離島、獅子島(ししじま)。架橋はされておらず、船に乗って渡る必要があります。まずは島への行き方や島での移動手段などの事前計画、そしてフェリーロザリオの乗船記から。今回はレンタカーを船に載せて島へと向かいます。

黒崎空中展望所

片側港から車で5分ほどのぼったところにある黒崎空中展望所。観光パンフでも表紙を飾る、獅子島を代表する観光名所です。何より、空中展望所というネーミングが素敵すぎます。

駐車スペースからは、こちらのうねるような道を進んで行きます。足元にはウッドチップが敷かれており、ふかふかの感覚がちょっとだけ楽しいです。

進んだ先にあるのが、真っ赤な展望所。屋根の上に掲げられた「K DECK」と記されたプレートは、何を意味しているのでしょうかね。

目の前には一面に広がる空と海。曇っているためあまり遠くは見えませんが、天気が良いと天草下島をはじめとした多島美の景色を見ることができるそう。

駐車スペースに戻って車を見ると、助手席のサイドミラーにクダモキモドキの姿が・・・!いつからそこにいたの?

獅子神社

黒崎空中展望所よりさらに5分ほど進むと、獅子神社が見えてきます。路肩にそびえる石の鳥居がなんとも重厚な空気。

鳥居の先には石段がそびえています。きれいに整備されており歩きやすい道。たまにカニが横切ります。

社殿は柱が朱色に染められており、独特な存在感。御祭神は獅子谷七郎霊(シシタニ ヒチヨウノミタマ)。この獅子谷七郎という人物は、かつての獅子島の領主。島に攻めこんできた島津忠兼と戦うも命を落としてしまいます。

その原因となったのが、島津軍より放たれたキジの羽が付いた矢。それ以降、島ではキジの肉を食べると腹痛を起こして命を落とすという出来事が相次いで発生。キジを食べること、さらにはその名を口にすることも憚られるようになります。これを獅子谷七郎の怨霊ととらえ、それを慰めるために祀られたのがこの獅子神社であるそう。

参拝を終えて車に戻ろうとすると、社殿の方からいきなり大きな音が鳴り響きます。気になったので戻って見ると、木が倒れていました。風もほとんど吹いていなかったので違和感がありますが、おそらく内部が腐ってしまっていたのでしょう。

鉈崎望洋回廊

獅子神社から10分ほど進むと、島の北部に見えてくるのが鉈崎望洋回廊。さきほどの黒崎空中展望所とはうってかわり、石畳と石壁の武骨な雰囲気の展望所です。コンクリートの仕上がりからは、わずかに戦争遺跡のような雰囲気も感じ取れます。

窓枠の向こうに広がるのは八代海。獅子島と同じく化石の島として知られる御所浦島が見えます。また、ここから見える獅子島のタグイ崎は鹿児島県の最北端でもあります。

さて、次の目的地へ移動しようとすると目に入ったのはクダマキモドキ。すっかり忘れていましたが、まだ乗っかってました!このまま一緒に獅子島一周するのかな?

獅子島化石パーク

前述の通り、御所浦島とともに日本有数の化石の産地として知られる獅子島。島の大分部は一億年前の白亜紀の地層、御所浦層群で覆われており、多数の化石が発掘されています。

島の東部にある獅子島化石パーク。まるで公衆トイレみたいな出で立ちですが、ここは展示スペースとなっています。

内部には海で暮らしていた首長竜であるサウマウツノミヤリュウ、翼竜であるサツマヨクリュウなどの化石が展示されています。

建物の裏手には発掘スペースもあります。島内での化石の発掘・採取は禁止ですが、ここならば一人一つまで持ち帰り可能であるそう。道具は持参した方が良さそうな雰囲気です。

片側港から諸浦港へ

本当はこの後、獅子島最高峰である七郎山にある七郎山展望台に登ろうかなと思っていたのですが、天候があまり優れないので断念。

ということでそのまま進み、片側港へ。15:15に片側港に到着してから、黒崎空中展望所→獅子神社→鉈崎望洋回廊→化石パークとめぐり、片側港到着が16:50。ゆっくりめぐって【1時間35分】のコースでした。さくさく進めば、ここに七郎山も加えられるかもしれませんね。

そんなわけでフェリーに車を載せて、長島方面へと帰ります。そういえば、ずっとサイドミラーに乗っていたクダマキモドキの姿が消えていました。自然に帰ったのかなと思ったのですが、よく見ると窓ガラスの雨除けの中に・・・。その後、どうなったかは不明です。

コメント

  1. 匿名 より:

    K DECK ➔ KUROSAKI DECK ➔ 黒崎甲板ですかね。

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