あっという間の海上ドライブ!『海中道路』&『海の駅あやはし館』(うるま市)

沖縄県

うるま市にある海中道路は、海の上を走り抜けて離島へ渡る約5kmのドライブウェイ。天気が良い日には突き抜けるような爽快感が堪能できます。途中にある海の駅あやはし館では、美味しい天ぷらや海のミュージアムも楽しめます!

2018/10/6(土)

爽快!海中道路

「シーサイドドライブ」という言葉にただならぬ魅力を感じるのは私だけではないはず。海風を浴びながら青い海沿いを走る情景には、このうえない爽快感とロマンが詰まっています。

沖縄本島中部東海岸にある「海中道路」は、海沿いを遥かに凌駕した、文字通り海の上を走る道路。さあ!海の中へどぼーん!!!

・・・しません。海中道路という名前から海中トンネルのような道をイメージしがちですが、決して水の中を走るわけではありません。海を埋め立てて作られた約5kmの堤防状道路なのです。

道の両サイドは海!右を見ても左を見ても青い海が広がります。橋と違って、海面が近いのも海中道路ならではのポイント。

ただ、道幅も広くかなりしっかりと造られているため、走っていると海の上という実感がわかないのも事実。高いところから見渡せると良いのですが。

どこへ向かう道路?

この海中道路は海を越えていったいどこへ向かうのでしょうか?

本島から平安座島(へんざじま)をつないでいますが、その先にある浜比嘉島(はまひがじま)、宮城島(みやぎじま)、伊計島(いけいじま)も橋でつながっているため、車で島めぐりができてしまいます。

他の島は橋でつながっているのに、なぜこの海中道路の区間だけ堤防状道路なのでしょうか?その理由は、おそらく海の深さ。もともとこの海域は水が浅く、干潮時には徒歩で往来することもできたそう。そのため、このような道路を築くことができたのでしょう。

海の駅あやはし館

海中道路のちょうど真ん中にあるのが海の駅あやはし館。軽食や特産品販売のショップ、レストランが入ったパーキングエリアのような施設。大きな船の形をしており、なかなかのインパクト。

ちなみに「あやはし」というのは琉球最古の歌謡集おもろそうしに出てくる言葉。「美しい橋」という意味だそうです。

天ぷら屋さんも入っています。1つ100円程度なので、軽くおやつ代わりにつまむのにもぴったりです。

そして海の駅の向かいには歩道橋があります。この歩道橋に立てば海中道路のど真ん中!これこれ、まさに海中道路!といった写真が撮れる絶好の撮影スポットなのです。(当記事のトップ画もここから撮影しました。)

海の文化資料館

そんな海の駅には、海の文化資料館という小さなミュージアムが入っています。いきなりあらわれるのは、カラフルなアフロヘアーのファンキーなドクロ。その名も深海先生!むかし海賊だったとのウワサがあり、数か国語話せるらしいです。

横たわる大きな船はマーラン船。交易に使われた山原船のことを、平安座島ではマーラン船と呼びます。昭和初期までは内地や奄美をつなぐ輸送船として活躍しており、最盛期には100隻以上も運航していました。赤と黒のカラーリングがとてもカッコイイ!!

ちなみにマーラン船は漢字で書くと馬艦船となり、中国からの影響を強く受けた船だそうです。同じくうるま市にある勝連城の最後の城主である阿麻和利は海外貿易を盛んに行っていたとききましたので、もしかしたらその影響もあったのかもしれません。

ミヤコホソコバネオオハナノミ

ミヤコホソバネオオハナノミという昆虫に関する展示もあります。

これまでミヤコホソバネオオハナノミは宮古島にて雄1匹しか見つかっていなかったのですが、海中道路を渡った先にある浜比嘉島でついにミヤコホソバネオオハナノミ雌が発見されたそう。ミヤコホソバネオオハナノミはとってもレアな昆虫なのです。その後もミヤコホソバネオオハナノミの研究は続き、ずっと謎に包まれていたミヤコホソバネオオハナノミの生態は徐々にわかってきているそう。

名前長い!!!!!

すみません、ミヤコホソバネオオハナノミだと思っていたのですが、ミヤコホソコバネオオハナノミでした!名前を間違えてしまってミヤコホソコバネオオハナノミに謝りたいです。


海中道路はあっという間に終わります。本州と九州をつなぐ関門トンネルのときもそうだったのですが、通り抜けるのは一瞬。

海中道路を渡った先は平安座島(へんざじま)。そこから橋を渡り宮城島(みやぎじま)へ。ここには塩の工場があります。続きは次回!

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