手軽に亜熱帯の自然を体感できる公園タイプの観光スポット。ガイドさんによる自然案内が楽しい「湖水鑑賞舟」をはじめ、様々な体験型メニューもそろっています。自然観察しながらのんびり散歩するのにぴったりなスポットです。
亜熱帯の自然公園
うるま市にあるビオスの丘は、緑豊かで閑静な自然公園型の観光スポット。
10年以上かけて沖縄本来の自然環境をつくりあげたという広大な園内では、熱帯植物をはじめとした多用な植物が育ち、昆虫・サカナ・野鳥などがたくさん生息しています。
さらに湖水鑑賞舟や水牛車、ボート・カヤックなどのアクティビティ、飼育されている動物とのふれあいなど、様々な体験メニューも。木々にかけられたハイジブランコや、木でつくられたアスレチックなんかもたくさんあります。
今回はおとな一人で訪れたので、園内散策を中心にお送りしますね!
ちなみに「ビオス」という名、沖縄の地名かと思いきやギリシャ語で「生命」を意味するそう。沖縄風に言うならば「ぬちの丘」ってところでしょうかね。
たのしい自然観察
園内ではヒカゲヘゴやガジュマル、オオタニワタリなどの亜熱帯の植物がたっぷり。うちなんちゅは見慣れている植物ですが、内地から来た観光客にとっては、あふれる南国感にテンションが上がります!
3月に訪問したところ、デンドロビウムなどのランがたくさん咲いていました。ビオスの丘は、もともとラン農家だったらしく、今でもランを多く栽培しているそうです。写真映えする演出です。
池ではムスジイトトンボという水色のイトトンボがたくさん。通年見ることができるそうです。写真に撮ろうとしたのですが、動きが速すぎるのと細すぎるため、全然上手く撮れませんでした。
ベニトンボはすぐ近くまで接近しても逃げず、ばっちり写真に撮ることができました!
かつては鹿児島以南でしか見ることができませんでしたが、最近では四国、さらに2021年には和歌山県全域でも見られるようになってきました。この生息域の北上は温暖化の影響といわれています。
様々な見どころ
園内には、豊かな自然以外にも楽しめるポイントもたくさんあります。
広場では沖縄で家畜として飼育されてきたヤギやアグーといった動物が。餌やりなんかも楽しめます。
立派な角をもった水牛もいます!もともとは台湾より持ち込まれたと言われていますが、すっかり沖縄のイメージになじんでいますよね。1,200円で水牛車に乗車して園内をゆったりとめぐることもできます。(※2022年3月時点では休止中)
龍の姿に刈り込まれた「龍のトピアリー」。トピアリーというのは刈り込みで作られた造形物のことです。この龍はただの刈り込みではなく、仕掛けがあります。眺めていると、突然目が光り出しました!そして、口からはミストを吹き出します!
こちらの不思議な家は、ベンジャミンという植物で作り上げられた屋敷。ここまで整然とした姿は凄い!
目玉は湖水鑑賞舟
このビオスの丘の名物アトラクションが湖水鑑賞舟(こすいかんしょうせん)。船頭さんの楽しいガイドに耳を傾けながら、園内の池を進んでいくリアルジャングルクルーズです。
入園料に乗船料が含まれていますので、これに乗らない選択肢はありません。出発は毎時00/30分、所要時間は約25分となっていますので、お急ぎの方は時間配分にご注意。
舟が動き出すと、園内で見ることができる鳥やサカナ、虫など紹介してくれます。この池では、マミズクラゲという淡水クラゲも見つかっているそう。
途中にある舞台のような舟では、琉球伝統舞踊の上演も。「かぎやで風」という、お祝いごとの際に踊られる演目を披露していただけました。
ガイドさんのお父さんも琉球舞踏をはじめたそうですが、真っ白くお化粧した姿を気に入ってしまい、自分の写真を待ち受けにしているらしい。ときおり飛び出すローカルなエピソードがとっても楽しい!
終盤、入江のような場所へと入り込んでいくクルーズ船。そこにはなんと水牛がかまえていました!かつては農業に従事していた水牛ですが、機械化が進んだ今では観光がメインのお仕事。この水牛はモデルとして働いているそうですが、まるで置き物のように微動だにしません。
所要時間の25分はあっという間!このあとは少し園内を散歩してから退場しました。
アクセスと営業情報
那覇空港から沖縄自動車道経由で1時間15分ほど。
見学所要時間の目安は、湖水鑑賞舟も合わせて1時間30分くらい。とはいえ、決まった時間で見どころをめぐるというよりは、のんびり散歩するのに向いている場所です。
開園時間 | 9:00~18:00 |
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休園日 | 年中無休 |
料金 | 1,800円 |
公式サイト | https://www.bios-hill.co.jp/ |
※掲載の情報は2022年4月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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