直島3本目となるこの記事では、港町として栄えた宮ノ浦地区と本村地区をご紹介!古民家などを改築して造り上げた作品や、銭湯として入浴もできるアート作品など、島の暮らしと関わりの深い作品が多数。島ならではのアートを体感できるラインナップです。
家プロジェクトの本村エリア
宮浦港のある宮ノ浦地区の反対側にある本村(ほんむら)地区。焼杉板で造られた黒い家が立ち並ぶ、独特の景観が広がります。
この本村エリアでは町中にアート作品が点在する家プロジェクトがあります。ここで見ることができる作品は、集落の空き家などを活用した作品ばかり。地中美術館やベネッセハウスエリアと比べると、より島の暮らしに関わりの深い作品を見ることができます。
こちらの『護王神社』by 杉本博司は、江戸時代から続く神社を活用した作品です。一見すると普通なお社ですが、よく見ると階段がガラス仕立て。
裏手にまわると、まるで古墳の埋葬施設のような石室が姿を現し、先ほどのガラス階段の下部へと潜り込むことができます。
ANDO MUSEUM
そんな本村エリアに、2013年にオープンしたのがANDO MUSEUM。直島にたくさんの美術施設を造ってきた安藤忠雄が、築100年といわれる古民家を改築したミュージアムです。
コンクリート打ちっぱなしの空間に降り注ぐ自然光、傾斜の多い館内は安藤建築が凝縮されたような仕上がり。安藤作品の解説が集まっており、地中美術館をはじめとした他の作品のスケッチや模型もあります。
内部はそれほど広くないので、15分もあれば充分見られます。家プロジェクトめぐりとセットでの訪問がおすすめです。
宮浦港のアート作品
港には『赤かぼちゃ』by 草間彌生のお出迎え。美術館エリアの黄色いカボチャと並び、こちらも人気なフォトスポット。
この赤いカボチャは、なんと中に入れます!ドットの一部が窓のように空いており、カボチャ越しに外の様子を眺めることもできます。
同じく宮浦港にある『直島パヴィリオン』by 藤本壮介。ステンレスの網を組み合わせてできた作品で、「27の島がある直島町の、28番目の島」というコンセプトのもと作られたそう。こちらも中に入ることができます。
直島銭湯アイ♡湯
宮ノ浦地区の集落内に突如現れるインパクト抜群な建築。こちらは『直島銭湯アイラブ湯』by 大竹伸朗。
実際に銭湯として営業しているため、入浴することができます。昼間は見学のみで開放しており(※要入場料)、16:00ぐらいから入浴が可能となります。
外観は非常に派手ですが、内部も負けないくらいの鮮やかな空間。真っ白な浴室にはカラフルなステンドグラスやタイル、巨大な象の像など非常にユニークな仕上がりとなっています。
なお、それほど広くないため、連休中などは非常に混雑します。長い列に並ばないといけない可能性もあるので、ご注意ください。
夕ごはんはアート抜きで
ただいまの時刻は17:50。もう観光スポットは閉館、レンタサイクルも返却時間を迎えました。
宮浦港付近には、夜でも営業している飲食店がいくつかあります。帰りの高松行きの船は19:15発と時間があるので、夕飯を済ませていくことに。
目についたのは直島銭湯アイ♡湯のすぐ近くにある島食Doみやんだ。店の前で悩んでいると、通りすがりのおばちゃんが「ここ安くて美味しいよー!」と助言してくれました。入ってみよう!
昭和歌謡流れるローカルな雰囲気の店内。お一人様で入るのに少し抵抗があったのですが、感じ良いおばちゃんが出迎えてくれて安心しました。
ちょっと奮発して刺身定食。タイ、ハマチ、チヌ、ハネ、さぬきサーモンの5種類がそろうなんだか贅沢なメニュー。
タイもサーモンも炙ってあり、甘くて香ばしい!ちなみに、チヌはクロダイ、ハネはスズキのこども、ハマチはブリのこと。魚は名前がたくさんあってややこしい。
そして味噌汁はカメノテ!名前の通りカメの手にそっくりな貝。カメノテそのものはほとんど味がしませんが、磯の風味あふれるお味噌汁はとっても美味しい!
最後の最後で離島を感じることができました。
19:15発の高速船で高松へ。所要時間は約35分、真っ暗な海へ進む小型船は少しだけ怖かったです。
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