佐柳島 Part 2 なつっこいネコと大天狗神社(多度津町/塩飽諸島)

塩飽諸島

朝イチの便で渡ってきた佐柳島(さなぎじま)。あちこちから飛び出してくるネコと遊びながら、「埋め墓」や「大天狗神社」といった名所をめぐります。

■前回の記事はコチラ

佐柳島 Part 1 島への計画とフェリー乗船記(多度津町/塩飽諸島)
瀬戸内海に浮かぶ佐柳島(さなぎじま)は、四国本土から約1時間でアクセスできる離島。GWの訪問であったため朝イチの便で渡る計画を立てました。船は1日4便ほどなので、事前にしっかりと時刻表を見てから行くのがおすすめです。
訪問日:2023/5/5(金) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

次々と現れるネコ

「猫の島」として知られている佐柳島。佐柳長崎港と佐柳本浦港という2つの港をつなぐ海辺の道を歩いていると、あちこちからネコが出現します。

島の北部へ向かっている途中、埋め墓手前あたりでいつの間にかネコの群れに巻き込まれました。

佐柳島では、ネコのエサの持ち込みは自由!ただし、食べきれるようにあげてほしいとのこと。チュールを持ってきている人も多く見かけました。

この島のネコの多くは、人に対する警戒心が少なめ。エサを持ってなくても、ちょっと遊んであげるとすぐにヒザの上に乗ってきてくれます。

ごろごろとすっかり落ち着いてしまったネコたち。もうずっとこうしていたいです。

両墓制を知る「埋め墓」

通常の墓石が並ぶお墓のそばにあるのは、石が積み上げられた独特な形状のお墓。

こちらは埋(うず)め墓両墓制という、遺体を埋める「埋め墓」と、石塔を立てて遺族がお参りする「参り墓」の2つに別れた埋葬方法のお墓です。かつては日本各地で見られたそうですが、土葬から火葬に切り替わったことから、その姿を消していきます。

現在は塩飽本島や志々島など、塩飽諸島の島々を中心にその名残を見ることができます。この佐柳島も火葬へと切り替わっていますが、その遺骨は埋め墓に埋葬されているそう。この長崎集落の埋め墓は現存する両墓制としては最大規模であり、県の有形民俗文化財に指定されています。

埋め墓からさらに北へ進み山道を登ると、権現神社(Google Mapでは「愛宕神社」表記)があるようです。えっちらと上り坂を進んでいったのですが、行き止まり。少しだけ藪を進んでみましたが、神社の姿は見えなかったので断念。引き返します。

ネコノシマホステル

佐柳長崎港から佐柳本浦港へ向かう途中、ちょうど中間あたりにあるのがネコノシマホステル

昭和29年に建てられた旧佐柳小学校の木造校舎をリノベーションしたゲストハウス&カフェ。図書室や理科室を改修したお部屋に泊まることができます。ここに宿泊すれば、帰りの船の時間を気にすることなく島ネコたちと思いっきり遊べますね!

このホステルの前の堤防にも、くつろぐネコたちの姿が。おもちゃやエサを上手く使うと、ジャンプする「飛び猫」が見れるかもしれません。

ネコノシマホステルから少し南へ進んだ佐柳簡易郵便局。ここにもネコが多数くつろいでいます。

大天狗神社

さて、佐柳本浦港についたのですが、帰りの船にはまだ時間があります。ということで、本浦港から少し南へ進み、大天狗神社へ。集落の間を進むと石段が登場。

全部で367段、数で見るとそれほどな感じがしますが、急なので思ったよりも疲れます。

たどり着いた大天狗神社。自然に溶け込むような神秘的な姿です。

扁額には真っ赤な大天狗の姿が。ヒゲが無いせいか、妙に若々しく見えます。

拝殿に向かって左には大天狗の石像が。この天狗様にお願いすると、無くしたモノが見つかるという言い伝えがあるそう。

なお、見ての通り石垣と一体化しているため、意識して探さないと気が付きにくいです。訪問した際は見逃さないようにご注意を!

佐柳本浦港から多度津港へ

さて、佐柳本浦港へと戻ってきました。船が来るまで少し時間があるので、周辺をちょっとだけ散歩。

逆さまになった原付を発見しました!いったい何がどうなってこのような状態になっているのでしょうか。

さらに、近くには錆びついた廃車が多数放置されています。中を覗いてみると、ここにもやっぱりネコが!

やっぱり港周辺はネコがたくさん。時刻ぎりぎりまでネコと遊んでしまいました。

さて、10:00の船に乗って多度津港へと戻ります!わくわくしながら降りてくる人とすれ違い、船に乗り込みます。今回の滞在時間:2時間20分は、島の名所をめぐるには充分すぎる時間でした。ただし、ネコと本気で遊ぶとあっという間に時間が溶けるため、全然足りないかもしれません・・・!

ということで、滞在時間はネコ好き度合いによって決めるのが良いかと思います!

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