姫路市民なら誰でも知ってるソウルフード。一見すると普通の名前な「えきそば」ですが、必ずしも駅にある蕎麦というわけではないらしい。店舗数も多く営業時間が長いお店もありますので、姫路へ訪れた際は体験しやすいご当地グルメです。
姫路と言えばえきそば
姫路城があまりにも有名な兵庫県姫路市。実は様々な名物グルメがあります。生姜醤油で食べる「姫路おでん」、アーモンドバターが美味しすぎる「アーモンドトースト」など、そのバリエーションは豊富。
そんな中、姫路出身の友人から「えきそば」という姫路名物があるとの情報をいただきました。聞いたところによると、姫路市民なら誰でも知っているソウルフードとのこと。
えきそばって、駅のホームによくある立ち食いソバではないのでしょうか?それが名物グルメ?気になったので訪問してみることにしました。
市内に広がる店舗
えきそばというのは、まねき食品株式会社という姫路に本社を持つ食品会社が経営するチェーン店。姫路市内を中心に、複数店舗を出店しています。
姫路駅構内には多数店舗があり、早朝6:00から夜23:00まで営業しているところも。出発前の朝ごはんであったり、仕事終わりの一杯として出迎える姿が目に浮かびます。立ち食いスタイルでけでなく、「マネキダイニング」というテーブル席がある店舗もあります。
「えき」と名称に入っているので、駅構内にしかないかと思いきや、町なかにも出店しています。今回は姫路城と姫路駅のちょうど中間に位置する大手前店を利用しました。こちらの営業時間は10:00~18:00と短めなのでご注意ください。
カジュアルなメニュー
注文は食券制。店頭にショーケースもあるので、入店前にある程度注文を決めておくとスムーズです。
スタンダードな「えきそば」に加えて、「昆布えきそば」や「かしわ天えきそば」など様々なバリエーションがあります。カツ丼、親子丼、牛すき丼などご飯ものもあり、えきそばとのセットメニューも。リーズナブルにお腹いっぱいになれそうな予感です。
店内はカウンター10席程度とテーブル席。席数がそれほど多くないため、並ぶこともあるよう。感じの良いおばちゃんたちが恐るべき手際で調理していました。
えきそばの実態
初めて入る店では最もスタンダードなメニューにするのですが、ついつい「肉えきそば」にしてしまいました。すぐにやってきた肉えきそば。茶色く澄んだスープに薄切りの肉が乗った姿は、問答無用で食欲をそそります。
ます肉が美味しい!!イメージは牛丼ですが、チェーン牛丼の牛肉よりしっかり旨味が感じられますす。甘味がスープに溶けていき、まさにバリうまっ!
こちらがえきそばの麺。これって、「蕎麦(そば)」ではありませんよね・・・?どちらかというとラーメン、もしくはパスタにも近い雰囲気の細麺。
スープは出汁がきいていてそばつゆの味。蕎麦のようなラーメンのようなこの感じ、山形の「鶏中華」と似ていますね。
とっても美味しくて手軽に食べられる名物グルメでした。
えきそばのヒストリー
駅でもないしソバでもないような・・・ちょっと気になったので、えきそばについて調べてみました!
もともとえきそばのスタートは1949年。戦後何もない時代、入手の難しい小麦粉の代わりにこんにゃく粉とソバ粉を合わせてつくられた麺がえきそばのルーツ。その後様々な紆余曲折を経て、現在の黄色い麺にたどり着いたそうです。
最初は姫路駅のホームでの立ち売りにて販売開始したため「えきそば」という名を付けたとのこと。その後、立ち売りからホーム上の店舗へ発展、市内を中心に多数の店舗を展開していくことになりました。
駅でもあるしソバでもありましたね。
大手前店のアクセスと営業情報
姫路駅から徒歩7分ほど。姫路城までの中間あたりにありますので、お城へ行く際、もしくは帰りに立ち寄るのにぴったりです。
営業時間 | 10:00~18:00 |
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公式サイト | https://www.maneki-co.com/shop/#shop_3 |
※掲載の情報は2023年1月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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