鬼瓦と温泉遺跡!散策が楽しい温泉街『有馬温泉』(神戸市)

兵庫県

日本を代表する温泉、有馬温泉は散策して楽しい温泉街。歴史を感じさせる街並み、各所に湧き出す源泉、鬼瓦、炭酸せんべいなど面白いものがたくさん。近年見つかった「温泉の遺跡」も見ることができます。

訪問日:2018/1/15 (月) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

朝の有馬温泉散策

兵庫県神戸市にある有馬温泉。「日本三古湯」「三名泉」などにも数えられ、日本を代表する温泉として知られています。長い歴史を持つ有馬温泉ですが、特に知られているのが太閤・豊臣秀吉との関係。秀吉は有馬温泉を愛しており、9回も訪れたといわれています。

神戸市街地から車で30分ほど・電車でも1時間ほどというアクセスの良さもあり、令和となった現代でも人気な温泉です。

ホテルや旅館に加えて様々な見どころのある温泉街ですが、情緒あふれるレトロな景観も魅力の一つ。ちょっとだけ違う世界に来たような空気で、ただ歩いているだけでも楽しいです。

温泉街の見どころ

有馬温泉といえば、まずはこの景色!イメージ画像としてよく出てくる、有間川親水公園。曲線に作られた独特なデザインの歩道が、私の琴線に触れまくりです。一見すると足湯に見えますが、川の水なので物すごく冷たいです。

温泉街の入り口に鎮座する袂石(たもといし)。高さ5m、周囲19mの巨石が注連縄で飾られています。

長い階段を登った先にあるのは湯泉(とうせん)神社。御祭神は有馬を最初に発見したと伝わる「大己貴命」「少彦名命」。後に熊野信仰の影響を受けて「熊野久須美命」も合祀されるようになります。先ほどの袂石は、この神様が着物の袂から取り出して投げたものが大きくなった、ともいわれています。

温泉街は除雪されていましたが、ここは一面真っ白。白い雪の世界にお焚き上げのような炎が上がっており、何とも不思議な世界。

有馬玩具博物館というおもしろスポットも見つけましたが、こちらは長くなるので次回の記事にて紹介させていただきます。

町なかの鬼瓦

有馬温泉の中の寺田町というエリアを歩いていると、目に入るのが鬼瓦

あちこちに置かれていますが、何かそういった風習が残っているのでしょうか?

ちょっと調べてみたところ、鬼瓦が置かれ出したのはつい最近の出来事。阪神淡路大震災で落ちてしまった鬼瓦をまちづくりの一環として配置したのがはじまりとのことです。

屋根に付けられているときは、あまり気になりませんが、路肩にあるとインパクト抜群です。

湧き出す温泉

温泉街といえば、どこかに源泉が湧く場所があります。ここ有馬温泉では温泉街各所に源泉が流れ出る「泉源」を見ることができます。

温泉街の坂道を少し登ったところにある御所源泉。鉄分と塩分を含んだ「金泉」と呼ばれる温泉を湧出しています。地中では透明ですが、空気に触れることで褐色に変わって行くそうです。

温泉街の奥地へと進んで行くと炭酸源泉公園があります。ここにも泉源があり、先ほどの金泉とは異なり無色透明で炭酸を含んだ「銀泉」という温泉を湧出しているのですが・・・・

こ、こ、こ、こおってる!!

温泉水が凍るって、有馬の冬の寒さはやばいのでは・・・そう思ったのですが、ここの源泉は18.6℃とかなり温度が低いらしい。

近くには飲める温泉水もあります。こちらは凍ってなかったので、ちょっと味見。炭酸泉とのことですが、サイダーのようにシュワっとはしません。でも、酸っぱいような感覚は炭酸水っぽいような・・・。なんだか不思議なテイストでした。

お風呂の遺跡

1995年に発生した阪神淡路大震災により崩れた極楽寺の庫里から、秀吉が造らせた「湯山御殿」と見られる遺構がみつかりました。太閤の湯殿館では、そんな珍しいお風呂の遺跡を展示してあります。

まずは庭園。埋没保存している湯山御殿庭園を復元したものとのことですが、一面の雪景色。

豊臣秀吉が入浴したとされる「岩風呂遺構」。出土したままの状態で展示されています。お風呂の遺跡って何だかとても新鮮です。

続いて「蒸し風呂遺構」。湯につかる普通のお風呂が一般化したのは江戸時代以降で、それ以前はお風呂といえば蒸し風呂のことであったそう。この蒸し風呂は、治療のためのものといわれています。

名物の炭酸せんべい

有馬温泉といえば名物炭酸せんべい。パリパリのせんべいはお土産でよく見かける定番商品です。

もし有馬温泉まで足を運んだならば、ぜひ体験してほしいのが、湯の花堂本舗で食べることができる「なま炭酸せんべい」

通常の炭酸せんべいはパリッとした食感ですが、この焼きたてのなま炭酸せんべいはまだふにゃっとした独特の食感が楽しめます。

賞味期限はなんと5秒!!

写真撮ってる場合じゃない!!

空気に触れるとすぐにパリッとした食感に変わってしまいますので、生ならではの食感を味わうにはすぐに食べましょう。


さて、一通りめぐって満足したのでそろそろ帰ります。

そういえば、有馬温泉に来たのに温泉に入っていませんね・・・・。

有馬温泉の外湯は「金の湯」と「銀の湯」の2つ。時間とお金に余裕のある方は、温泉テーマパークの「太閤の湯」もあります。来るときは温泉入る気まんまんだったのですが、あちこち散策してたら体がすっかり温まってしまい、お風呂に浸かる気持ちが溶けてなくなっていました。

今回は金の湯前にある太閤の足湯にしておこう!

次回は有馬玩具博物館について書きますね。

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