色鮮やかで特徴的なフォルムの金魚が集う金魚の水族館。美しくもどこかコミカルな金魚の世界に触れることができます。攻めたデザインのキャラ、ふれきんちゃんも注目です。
休館日:年末年始
料金:無料
金魚の水族館
金魚の養殖が盛んな熊本県北部にある長洲町(ながすまち)。町内にある金魚と鯉の郷広場は、芝生が広がる多目的広場や水辺のカフェもある、ほっとする公園。桜並木もあり、穴場の花見スポットでもあるそう。
池には、色とりどりのコイが悠々と泳ぐ。人が来ると餌を期待して集まってくるのですが、集まり方が上品。ゆっくりと集う感じです。
そんな金魚と鯉の郷広場にある金魚の館では、様々な種類の金魚を見ることができます。
バラエティ豊かな金魚
館内に並ぶのは、和金や琉金といった定番から特産のレアものまで色とりどりの金魚たち。木枠に囲まれた水槽がちょっとエスニックなカフェみたいです。
『蘭鋳(らんちゅう)』
“キングオブ金魚”の異名をもつ貫禄のある金魚。英語名も”Lionhead(ライオンヘッド) goldfish”と、百獣の王の名を冠しております。大きくなるとゴツいですが、子供はとってもかわいらしい。背びれが無いのが特徴なのですが、その影響で丸っこくてキュートです。
『ながす羽衣琉金』
白、黒、オレンジの3色をした琉金タイプの金魚で、長洲町産の新種とのこと。よく見ると目玉も体色と同じカラーリングしてます。
『ジャンボ獅子頭(ししがしら)』
20cmほどの大きなオランダシシガシラ。こちらも長洲町の特産で、大きいものは40cmにもなるそう。静岡県御殿場の時の栖内にある金魚水族館・水中楽園アクアリウムのジャンボ獅子頭には1匹100万円という値段が・・・!
個性的すぎるフォルム
キレイなだけではないのが金魚の面白いところ。普通の魚ではありえないようなユニークなルックスで見る人を楽しませてくれます。
『頂天眼』
変わった金魚の代表格。名前の通り、天を向いた上向きの特徴的な目をしています。大きな目玉ですが、それに反して視力は全くありません。エサは嗅覚でみつけるらしい。なお、ランチュウ同様にこちらも背びれがありません。
『花房らんちゅう』
まるで口ひげのように鼻の部分が変化している金魚。なんとなくセイウチみたい。ベースはランチュウなので、まるっこいかわいらしさがあります。
『丹頂』
和蘭獅子頭の色変種でタンチョウヅルのように体は白く頭部が赤く染まる金魚ですが、ここでは特に頭が大きく、桃色になっている個体がいました。なんだか火星から飛来した脳みそ宇宙人、もしくは怒っているタコみたいでとってもコミカル。頭頂部が赤く染まっているのですが、まるで撃たれたみたいに見えます。泳ぎがあまり上手くないのか、常にせわしなくひらひらしているため見ていて飽きません。
ふれきんちゃん
金魚の館の入口に大きく描かれているのは、長洲町のマスコットキャラクターのふれきんちゃん。
赤い色合いで金魚感を出していますが、一歩間違えると宇宙から来たのではないかと思ってしまいそうなデザイン。金魚をモチーフにしたキャラクターは多いですが、ここまで攻めたデザインは珍しいです!
気になるのは「ふれきん」という名前。「きん」は金魚だと思いますが、「ふれ」にはどんな意味があるのでしょうか。
町の素晴らしいところを「ふれ売り」しながら、いろんな人と「触れ」合うことが楽しみなふれきんちゃん。「フレー!フレー!」とみんさんを応援しながら、長洲町のPRを頑張っています☆
参照:https://www.town.nagasu.lg.jp/kankou/kiji0033773/index.html
長洲町のホームページによると、「ふれ」には3つの意味がかかっていました。なお、「ふれ売り」というのは、肩に担いだ棒に木桶などを取り付け、そこに商品を入れて売り歩くセールススタイルのこと。ふれきんちゃんはセールスマンなのです。
館内のショップでは、ふれきんちゃん時計も販売してます。
見た目だけでもインパクト抜群なふれきんちゃんなのですが、さらに衝撃の事実が。
水槽に泳ぐこちらの金魚は「リアルふれきんちゃん」という名前。なんと、ふれきんちゃんをモチーフに改良した品種らしい!日本各地に無数に存在するゆるキャラですが、実際に生き物として作り出してしまう例は他に見たことがありません。
時刻は17:00。日も暮れて観光スポットも閉館する時間ですが、最後に1ヶ所だけ。
熊本旅行初日の最後に立ち寄るのは玉名天望館!かなり特殊なデザインの展望台です!
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