華やかで精密なペーパークラフト『山鹿灯籠民芸館』(山鹿市)

熊本県

庭園や神社で見かけるずっしりとした石灯籠とは大きく異なる山鹿灯籠。灯籠の常識が覆る、神社やお城など様々なカタチの作品が並びます。

営業時間:9:00~18:00
休館日:12/29~1/1
料金:300円
訪問日:2019/10/4(金)

灯籠のミュージアム

山鹿温泉の伝統工芸「山鹿灯籠」が展示されている山鹿灯籠民芸館は、温泉街の中心部にあります。駐車場は温泉プラザを利用して、そこから5分ほど歩いてきました。

まるで洋館のようなこちらが山鹿灯籠民芸館。この建物は大正14年に建てられた旧安田銀行山鹿支店を利用しています。2019年の今年は94歳を迎える建物で、ずっしりとした外観からは歴史の重みを感じます。

吹き抜けの館内には山鹿灯籠がたくさん。灯籠といえば神社やお寺の境内で見かける石や金属でできたずっしりとしたイメージが強いですが、ここで見ることのできる灯籠は大きく異なっているのです。

伝統のペーパークラフト


山鹿灯籠は室町時代から伝わる工芸品で、石の灯籠とはだいぶイメージが違う、キラキラで華やかな印象です。

この灯籠、驚くべき事に材料は和紙と糊だけのペーパークラフト。木や金具は一切使用しないのが山鹿灯籠なのです。

毎年8月に開催される「山鹿灯籠まつり」では、女性たちはこの灯籠を頭に乗せて踊ります。館内のモニターでは、そんなまつりの映像を見ることができます。千人もの女性が円を描き、輝く灯籠を頭に乗せて舞う姿はただただ美しい。流れてくるのはよへほ節。「どうぞ酔いなさい」という意味をもつ「よへほよへほ」の掛け声が耳に残ります。

普通の金属や石の灯籠を頭に乗せて踊ったら首をおかしくしてしまいますが、和紙でてきている山鹿灯籠の重さは60gほど、発光装置などを含めても180~200g程度。この軽さが灯籠踊りを可能にしているのです。

バラエティ豊かな灯籠


山鹿灯籠の面白いところは、いわゆる「灯籠」だけでなく様々なものが作られているところ。祐徳稲荷神社、金閣寺など、まるで模型のようですが全て和紙と糊だけで作られた山鹿灯籠。

さらに、姫路城や熊本城などの城郭もあります。石垣や瓦屋根など細部まで丁寧に作り込まれており、とても紙だけで制作されているようには見えません。

スタッフの方によると、山鹿灯籠の形にルールは無く、和紙と糊で作る細工は全て山鹿灯籠と呼ばれているそう。伝統工芸と聞くと色々とルールが決まっているような印象ですが、山鹿灯籠はかなりフリースタイルなのです。

山鹿温泉のシンボル「八千代座」も


日本各地の建築に混ざり、山鹿温泉を代表する芝居小屋・八千代座も並びます。


上の外観とは別に、八千代座内部をしっかり再現した灯籠も。びっしりと詰まった枡席、上部を埋め尽くす天井絵、そして花道を歩く役者姿の人形など、その造形は細部に渡ります。私のように八千代座を見学できなかった方は、ここで八千代座気分を味わうのが良いのではないでしょうか。

天井には4爪の龍


ふと天井を見上げると、そこには大きな双龍の絵が。肥後狩野派の絵師・狩野洞容による作品で、もともとはさくら湯がお殿様専用の「山鹿御茶屋」であった時代に天井に描かれていたものをこちらに移設しております。

2階に登ればこんな近くで見ることができます。

ところで、龍の爪(指)の数には意味があるのをご存知でしょうか。
中国では5爪の龍は皇帝、4爪は貴族や地方の王のみが使用することができました。日本の龍の多くは3爪をしており、「中国から4爪の使用を許されなかった説」や「日本に龍が伝わった当時は中国も3爪が主流だった説」など諸説唱えられています。

ここで見ることができる龍は4爪。スタッフの方に尋ねてみたのですが、九州の中でも田舎の山鹿においてなぜ4爪の龍が描かれたのかは謎に包まれているそう。


さくら湯や夢小蔵などさらっとまわって約2時間。短い時間でしたが、濃厚な歴史に触れることができる温泉街を楽しむことができました。

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この記事を書いた人
chihiro

国内旅行が大好き!車中泊やLCCを駆使して、離島と水族館は100以上・神社仏閣は300以上訪問。都道府県はあとちょっとで3周完了。スケジュール詰め込みがち。実はプログレとソウルが好きなベーシスト。

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