異国情緒を感じる湖畔の寺『放光寺(山口観音)』(所沢市)

埼玉県

多摩湖と狭山湖の間に建つ真言宗の寺院。江戸時代からの本堂に加えて、平成以降も改築・増築が進められています。ビルマ由来の仏様や、うねる龍の姿など、異国情緒も感じることができる寺院です。

訪問日:2026/6/14(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

湖の傍に立つ寺院

シェアサイクルで多摩湖のまわりをサイクリングしている途中に立ち寄ったのは、放光寺というお寺。正式名称は「吾庵山 金乗院 放光寺」という真言宗豊山派の寺院です。「山口観音」とも呼ばれ、人々に親しまれています。

寺伝によると、行基が千手観音を刻んで祀ったのが始まりとされています。その後、空海がこの地で光を放つ観音の霊地を見つけ、護摩を修して寺を再興したと伝えられています。「放光寺」という名前も、「光を放つ霊地」の伝説に由来するそう。

本堂は宝暦12年(1762年)に建立されたもの。堂内にて安置されている本尊は行基の作と伝わる千手観音。33年に一度しか開帳されない秘仏であるため、通常は拝観することができません。

お釈迦様の弟子の一人である、おびんずる様もいらっしゃいます。悪いところを撫でてその手で自分の悪いところを撫でると病が治ると伝わるため、「撫で仏」とも呼ばれています。

本堂裏の裏観音

本堂の周りには何か仏具が設置されています。これはマニ車。内部に経が納められており、回すことでその経を唱えたのと同じ功徳があるとされるもの。ここでは祈願用の鐘・プレイグベルと呼ばれており、願い事を念じながら一周するとご利益が得られるそうです。

本堂の裏側に注目。よく見ると、小さな拝観窓が設置されています。

ここは「裏観音」と呼ばれる拝観場所。覗き込むと、裏観音像を拝むことができます。ちなみにこのお寺、各所でお賽銭を入れると、自動でチーンという音が鳴り響く仕様となっています。アクションがあると、何度も入れたくなってしまいますね!

ビルマからの仏様

本堂の裏手にずらりと並んでいるのは水子地蔵尊。産まれて間もなく命を落とした子を癒やすためのお地蔵様です。

そのてっぺんにあるのが玉佛堂。ここには、日本で初めてというビルマからの仏様を祀っています。

覗いてみると、華やかな蓮の台座に座る白い肌のお釈迦様の姿。目を開いて微笑みを浮かべた表情やスラッとした体つきが、日本の仏像とは異なる仕上がりです。

龍の先に建つ五重塔

境内の奥へ進むと、うねる龍があしらわれた階段が見えてきます。この大蛇感のある龍のデザイン、異国情緒ありますね!

その奥にそびえるのが、奥之院五重塔。四角形ではなく八角形の塔であり、内部には千体の観音像を祀っています。

訪問時は閉扉しておりましたが、内部を拝観できる時もあるそうです。ちなみのこの塔の総工費六億五千万円とのこと!!

五重塔の下は仏国窟となっております。

右手の弘法大師像は「四国八十八ヶ所霊場」を、左手の石仏は「西国三十三番札所」を表しているようです。

新田義貞と馬の彫刻

鎌倉時代の武将・新田義貞が、鎌倉攻めの際に戦勝祈願したという伝承があります。境内には「義貞霊馬堂」もあり、堂内には白い馬が納められています。

ここの絵馬はユニーク!なんとにんじんの絵馬になっています。願い事または名前を記してお供えすれば、何事も上手くいくそう。

小さなお堂ですが、中へ入ることもできます。白馬の隣を抜けて内部へ進むと、目に入るのは巨大な木の彫刻。よく見ると、小さな馬がびっしり!その数は100頭に及ぶというから驚きです。

平成11年に納められた作品で、作者は本橋俊男という人物とのこと。検索してもあまり情報が出てきませんが、いったい何者なのでしょうか。

アクセスと参拝情報

開門時間 参拝自由(たぶん)
料金 無料
公式サイト https://www.city.tokorozawa.saitama.jp/iitokoro/enjoy/kids/shokai/meisyokyuseki/yamaguchikannon.html

※掲載の情報は2026年6月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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