石見銀山 Part 2 江戸時代に掘られた手掘りの坑道『龍源寺間歩』(大田市)

島根県

朝イチで到着した石見銀山。電動のレンタサイクルを借りて、情緒あふれる街並みや製錬所跡を見学したのが前回までのお話。今回は、一番メインとなる「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」へ!江戸時代に掘られた坑道の内部へと入っていきます。

訪問日:2026/5/6(水) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

自転車と徒歩で向かう間歩

多数の見どころが詰まった石見銀山エリア。その中でも観光のメインとなるのが、「龍源寺間歩(りゅうげんじまぶ)」。「間歩」とは鉱山の掘り口のことを意味するコトバ。かつての坑道が整備され、内部見学可能となっているのです。

前回記載した通り、近くに駐車場はありません。今回は「大森代官所前駐車場」に車を停めて、目の前にある「レンタサイクル河村」で電動自転車を借りて20分弱で到着しました。

こちらが龍源寺間歩の受付。自動券売機で500円のチケットを購入します。現金だけでなく、クレジットカードやQR決済にも対応していました!

自転車はここまで、ここから300mほど歩きます。

道沿いには間歩がたくさん見えます。大小あわせて、なんと1,000以上もあるそう。

こちらの木の小屋、なんと自動販売機!景観に馴染み過ぎていて、全然気づかなかったです!

シダに囲まれた入口

こちらが龍源寺間歩の入口。丸太の枠に加えて、鉄パイプとネットで補強されています。もしかして落石対策でしょうかね。

入口のそばに生える植物に注目!こちらはヘビノネゴザというシダ植物。貴金属を含む土壌でも育つことから、金や銀の鉱山発見の手がかりになる草であるそう。レーダーの無い時代、こういった生物の知識が重要だったのでしょうね。

入口のそばには御取納丁銀(おとりおさめちょうぎん)という銀貨が置かれています。こちらは記念撮影用のレプリカです!

ノミ跡だらけの手掘り坑道

入口から入ると、そこは江戸時代前期に掘られた坑道。約630mのうち、157mが公開されています。高さはまばらですが、低いところで160cmくらい。背が高い方は頭ぶつけないようにお気をつけて!

機械化前の時代であるため、手掘りのノミ跡がたくさん。当時の坑夫の掘り進めるスピードは、1日約30cmほどであったそう。

壁面には、脇道のような細い坑道がたくさん。こちらは「ひおい坑」という、鉱脈を追って掘った坑道です。

左にひときわ大きなひおい坑、かと思いきやここは「竪坑」。間歩に溜まった水を、約100m下の永久坑道へ排水するための穴です。

洞内ではずっと水の垂れる音とともに、澄んだ音が響いています。どうやら水が垂れるところに水琴窟が設置されているようです。

キレイすぎる新坑道

ここまでは江戸時代に掘られた「旧坑道」でしたが、ここから先は昭和63年(1988年)に完成した新坑道。出口まで、約116mほど続いています。手掘りとは比べものにならないほどキレイなトンネル。300年ほどの歴史でここまでクオリティが上がるのですね。

昭和の終わりになぜ坑道?そう思ったのですが、完成が龍源寺間歩公開開始の翌年なので、洞内に一方通行ルートを作るために造られたのではないでしょうか。

ここはゆるやかな上りのスロープになっています。登った先は、江戸時代の様子を記した電照板が。

坑道内はゆっくり見ても15分ほど。駐輪場から入口までの往復時間も含めて30分もあれば充分かと思います。

鉱山町の模型

このあとはレンタサイクルで「羅漢寺」まで向かう予定ですが、途中にあったのが「石見銀山公園駐車場」。トイレや売店、観光案内所も備えた観光拠点のひとつ。ただし、龍源寺間歩までは徒歩30分〜40分ほどかかります。

駐車場に置かれているのは石見銀山の模型。こうしてみると、山あいの土地に家屋が並んで鉱山町を形成している様子がわかります。

龍源寺間歩のもっと近くに駐車場があれば良いなと感じましたが、この地形でなおかつ「重要伝統的建造物群保存地区」の町並みを保存しながらでは、開発難易度が高すぎますね。

というわけで、お次は「羅漢寺」へと向かいますね!つづく。

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