渡嘉敷島 Part 4 レンタルバイクで島内めぐり 絶景広がる展望台へ(慶良間諸島)

慶良間諸島

起伏の多い渡嘉敷島をまわるにはレンタルバイクがおすすめ!青い海が広がる展望台や豊かな自然をめぐるドライブは爽快そのもの。距離が離れているビーチめぐりもバイクなら自由に行き来できます。濡れた服も、走っているとあっという間に乾くのもポイントです。

2017/9/28(木)

レンタルバイクがおすすめ

渡嘉敷島は面積が広い島。メインとなる渡嘉敷~阿波連間でも5kmほど離れているため、徒歩でまわるのは非常に困難です。加えて起伏も多いため自転車での移動もハード。

バスも運行していますが、本数が少なく、停留場はわずかしかありません。自由に島内観光するにはレンタカーorレンタルバイクの確保が必要となります。

個人的に渡嘉敷島はレンタルバイクがおすすめ!私なりにメリット・デメリットをまとめてみました。

■レンタルバイクの良いところ
・とにかく気持ち良い!
・濡れていても平気なのでビーチめぐりにぴったり
・車よりも単価が安い
・満車になることが滅多にない
・駐車場に困らない
■レンタルバイクの悪いところ
・雨が降ったらピンチ
・荷物が多いと載せきれない(特にスーツケース)
・2人以上の場合はトータルで車より高くなる可能性アリ
・普段乗り慣れてないと借りれない場合がある(YouTubeなどで復習おすすめ)
・ヘルメット不可避

レンタルショップは渡嘉敷港と阿波連集落に数軒。今回は阿波連集落にあるかりゆしレンタルサービスを利用しました。

お値段は1日レンタルで2,700円ほど。受付のお兄さんは淡々と、そして物凄く丁寧に保険の説明をしてくれます。マップで島の道の案内をしてくれるのですが、それも物凄く丁寧。

さあ、バイクにまたがったら島内めぐりに出発です!

那覇からの入り口・渡嘉敷港

まずは渡嘉敷港へ。離島において、空港や港というのは立派な観光スポット。貴重なショップや食堂、観光案内所などが入っています。

今回私は慶良間諸島の離島間航路で移動するため利用しませんでしたが、那覇から渡嘉敷島へ向かう方にとってはこちらが玄関口。ちょうどフェリーとかしきが停泊していました。

2階にはお洒落なカフェCafe&Soba Sea friend jr.を発見。考えてみれば、朝ごはんも昼ごはんも食べてない!すっかりお腹も空いてきたので、お昼にします。

名物の肉そば。炒めたモヤシと牛肉がたっぷり!そこに黒コショウとバター、スパイシーでしっかりとした味付けは、沖縄ソバの常識を覆すがっつり系のテイスト。「沖縄そばは食べ飽きた・・・」なんて人でも満足できる逸品です。

麺は細麺か平打ちか選べます。さらに+100円でじゅーしー(沖縄の炊き込みご飯)も付けられます。美味しいソバでおなかいっぱい!

山の上の2つの展望台

渡嘉敷港を越え、青少年交流の家の方へと山を登って行くと、2つの展望台があります。まずは西展望台。座間味島や安室島、慶留間島などの慶良間諸島を見渡すことのできるビュースポット。

ここには謎の物体が・・・!宇宙船のような曲線フォルムのこの物体の正体は、青少年交流の家の星座観測施設。この辺りは、集落の明かりも届かない山の上。きっと夜には満点の星を見ることができるのでしょう。

続いてすぐ近くの東展望台。定期航路は無いものの人が暮らす有人島前島が見える。天気が良いと那覇まで見えるそうです。西展望台と比べると見えるものは少ないのですが、その分遠くまで広がる海を感じることができるので開放感は抜群。

悲しい歴史を伝える集団自決跡地

この2つの爽快な展望台の間には集団自決跡地という、凄惨な事件が起こった場所があります。離島には似つかわしくない重い扉が設置されており、否が応にも気持ちが切り替わります。

ゲートを抜けた先には広場があり、石碑が設置されています。ここで起こった事件の概要が記されているのですが、非常に生々しく書かれており胸が締め付けられます。

今となっては華やかなレジャーアイランドのイメージが強い渡嘉敷島ですが、大戦中には激しい戦火に晒されていました。アメリカ軍の上陸によって追い詰められた住民達は、敵の手に落ちまいと集団自決という選択を取ります。

上陸した米兵が見たのは、幾重にもかさなる一般人のなきがら。「いままでに目にしたものの中で最も凄惨」と表現される光景が広がっていたといいます。

「島に来たら絶対に行かなくてはいけない」と言い切るには重すぎる場所。実際にこの森まで足を踏み入れなくても良いと思いますが、戦争を忘れないためにも、渡嘉敷島に来たらぜひ気にかけてほしい所です。

南端の阿波連園地

島内南部にある阿波連の集落から、さらに南に進むと阿波連園地があります。

渡嘉敷島道路の終着点であるため、車やバイクで来ることができる最南端。別名・ヒナクシとも呼ばれる整備された公園が広がります。

誰もいない静かなビーチ。中頭(なかちぶる)の浜という名が付いていますが、人は全くいないため、ほぼプライベートビーチ状態。砂浜で静かにのんびり過ごすにはぴったりの場所です。

 

サンゴ礁広がる阿波連ビーチ

渡嘉敷島南部にある人気の海水浴場・阿波連ビーチ。遠浅の海にサンゴ礁が広がっているため、ビーチエントリーでもたくさんのサカナに出会うことができます。

渡嘉敷港からはバスで向かうのが一般的ですが、レンタルバイクがあれば好きなタイミングで訪問可能!日帰り客の去った夕方に行くと、静かでゆったりと泳ぐことができます。

詳しくはコチラの記事にて。

渡嘉敷島 Part 3 サンゴ礁広がる阿波連ビーチでシュノーケル(慶良間諸島)
渡嘉敷島を代表する海水浴場・阿波連ビーチ。ここでもやっぱりシュノーケル!陸からすぐにサンゴ礁が広がっており、会うことができるサカナの種類はとっても豊富。混雑するビーチなので、人の少なくなった夕方を狙って泳ぎに行きました。

ウミガメに会うならとかしくビーチ

レンタルバイクを借りたならば、ぜひ行きたいのがこちらのとかしくビーチ。港から距離があるにも関わらずバスでは行くことができないため、基本的にレンタカーorバイクが必要となります。

このビーチの最大のポイントは、ウミガメ遭遇率の高さ!数匹のウミガメが住みついているため、かなりの高確率でウミガメと一緒に泳ぐことができるのです。

詳しくはコチラの記事にて。

渡嘉敷島 Part 2 野生のウミガメを探せ in とかしくビーチ(慶良間諸島)
渡嘉敷島にあるとかしくビーチは、白い砂浜とあざやかなブルーが広がる絶景ビーチ。野生のウミガメが住み着いているこの砂浜は、高確率でウミガメスイムが体験できる貴重な海水浴場。シュノーケルを装備したら、今日もまたウミガメ探しに挑戦です!

出会った生き物

田園風景を走っていると、妙に足の長い鳥が。

こちらはセイタカシギ。名前の通り背の高さが特徴的な鳥です。

もともとは大陸からの渡り鳥として認識されていましたが、日本に住みついて留鳥となった個体が増えているそうです。沖縄では多く見かけることができ、近年では千葉や東京にも飛来してきているそうです。

そして、集団自決跡地の森で見かけたのはキノボリトカゲ。するするっと器用に木を登っています。こういうイグアナ系のゴツゴツしたトカゲって本州では見かけないので、すっごいレア生物に会った気持ちになります!

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