渡嘉敷島にあるとかしくビーチは、白い砂浜とあざやかなブルーが広がる絶景ビーチ。野生のウミガメが住み着いているこの砂浜は、高確率でウミガメスイムが体験できる貴重な海水浴場。シュノーケルを装備したら、今日もまたウミガメ探しに挑戦です!
とかしくビーチへのアクセス
とかしくビーチは、渡嘉敷港・阿波連港どちらからも離れており、徒歩では共に45分ほどかかります。渡嘉敷港~阿波連ビーチは定期路線バス(乗り合いバス)が出ていますが、ここには停車しません。
レンタカーなどの交通手段を用意するか、一部の宿で行っているビーチへの送迎を利用することになります。
有名なビーチであるのにアクセスが悪いのはちょっと意外。ただし、裏を返せばそれだけ訪れる人が少なめということ。 阿波連ビーチに比べると、混雑も少なめで比較的静かなビーチを楽しむことができます。
視界いっぱいに広がるケラマブルー
今回私はレンタルバイクを借りてアクセス!とかしくビーチは、島のメインとなる道路・渡嘉敷港線から、少し下ったところにあります。ガードレールの向こうに広がるケラマブルーの海。この時点で気持ちが高まります!
通りからしばらく下っていくと渡嘉志久(とかしく)の集落。「とかしくマリンビレッジ」という唯一の宿泊施設を中心に広がる小さな集落で、商店などの商業施設は見当たりません。
そんな渡嘉志久集落を抜けると広がるのがとかしくビーチ!人は少なめで、落ち着いてウミガメ探しができそうです。
サンゴ礁広がる海中へ
離島旅をするときは、ラッシュガードとサーフパンツとトレンカを普段着にするのがおすすめ。ビーチに着いたらサンダルをマリンシューズに履き替えるだけで、すぐに海に入ることができます!
とかしくビーチは遠浅の海が広がる穏やかな海辺。水深は潮の具合にもよりますが、1~3メートルほど。大きな岩などもほとんど無いため、水面をぼーっと漂っていても大丈夫。
岸に近いところはほぼ砂浜なのでサカナは少なめですが、沖へ進むと少しずつサンゴ礁が広がっていきます。
まずはミツボシクロスズメダイっぽいサカナのお出迎え。名前の通り、幼魚はくっきりとした白い点が3つあるのですが、大きくなるにつれて小さくなっていきます。このサカナは、ほぼ消えてますね。
沖縄シュノーケル経験者でこのサカナを見たことが無い人はいないのでは、というくらい超メジャーな熱帯魚・ムラサメモンガラ。色鮮やかですごくきれいなカラーリングなのですが、ものすごく不細工なのがタマにキズ。
白くてわしゃわしゃとしたイソギンチャクのかたまり発見!その中に埋まっているのはクマノミだ!
クマノミの種類を見分けるとき、からだの白い線の数がポイント!白い線が1本だとハマクマノミ、2本だとクマノミ、3本だとカクレクマノミとなります。この子達は2本なのでクマノミでしょうか。
ついに・・あいつが登場!
砂浜からどんどん沖へと進んでいくと、ひときわ大きな生物を発見!も、もしかして・・・・!!!ウ、ウ、ウ、、、
ゴマモンガラだ!!!!
ゴマモンガラは、大きくなると75cmにもなるモンガラカワハギ科最大の魚。実はダイバーの間では、危険生物としても知られています。
通常期なら問題ないのですが、6~8月の繁殖期は非常に気性が荒く変化。うっかり縄張りに入ってしまうと、サンゴをも砕く鋭い歯で執拗に攻撃してくるのです。
そして何より、顔がめちゃめちゃコワイです!
先ほどのムラサメモンガラはまだ「ブサカワ」といった感じでしたが、こちらはそんな生易しい表情ではありません。常にキレているような険しい顔をしています。
なお、この日は9月末だったため、すっかり落ち着いている様子。のんびりと泳いでいたので一安心です。
あっさり発見のアオウミガメ
そんなゴマモンガラを見送ると、さらに一回り大きい影が。
今度こそウミガメ発見!!!
水深3mくらいの比較的浅瀬にて、割とあっさり見つけることができました。もっと海藻とかサンゴとかある場所にいるかと思ったのですが、何にもなさそうな砂地でのそのそとしています。人が近づいても、全く逃げる様子がありません。
シュノーケルする人なら誰でもきっと一度は憧れる、ウミガメスイム。このビーチなら、かなりの確率でそれを体験することができます!
ウミガメ探しのポイント
3~5匹のウミガメが住み着いているというとかしくビーチ。特に会いやすい時間帯は午前中や夕方らしいです。ただし、私は昼下がりのタイミングで会うことができました。
とはいえ、広いビーチでウミガメを探すのはなかなか難易度が高いです。そんなときは他力本願作戦がおすすめ!
水面に顔を出して、シュノーケルしてる人が集まっているところへ向かって見ると、ウミガメがいる可能性が高いです!また、人の声に耳を傾けていると、「カメがいた!!」と叫んでいる方も。
閑散期には使えないワザですが、オンシーズンに向かい、ウミガメが見つからないときは、ぜひお試しください。
ひとしきり泳いだので、バイクに乗って島内観光へ!濡れた服もすぐ乾くはず。
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