豊島 Part 2 心揺さぶる体感型のインスタレーション(土庄町)

瀬戸内海の離島

刺激的なアート作品が点在する豊島。オフシーズンの3月に訪問したところ『心臓音のアーカイブ』『豊島美術館』『豊島横尾館』という3つの作品を見ることができました。いずれも別世界に連れていかれるような、非常にインパクトのあるアートです。

訪問日:2018/3/10(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

※館内は撮影不可のため、購入したポストカードの写真を載せてみました。

ドキドキが止まらない!『心臓音のアーカイブ』

島の東側、唐櫃(からと)港を過ぎたあたりにある、浜辺に建つ黒い家が心臓音のアーカイブ

10時の開館ちょうどに到着。入館料を払って、まずはハートルームへ!薄暗い部屋に入るとそこは、心臓音が大音量で流れるなんとも刺激的な空間。わずかな灯りが鼓動とともにゆれ動き、なんだか不安になります。

ここはクリスチャン・ボルタンスキーというアーティストが集めた世界中の人々の心臓音を保存、展示している作品。流れてくる鼓動は、どこかの誰かの鼓動なのです。

こちらの施設では、1,570円で自分の心臓音をアーカイブすることができます。専用のレコーディングルームにて、聴診器型のマイクを自分の心臓に当てます。角度とか位置はゆっくり調整できますので、焦って脈拍が上がらないようにご注意を。初めてじっくりと向き合う自分の心臓音は、なんだか不思議な感じ。思ったよりも不安定に感じました。

登録を澄ませると、きちんとパッケージされたCDにしてもらえます。

なお、ここでレコーディングを行った場合、その心臓音は、先ほどのハートルームにてランダムで再生されるそうです。いつか私の心臓音が訪れる人を迎えるときが来るのでしょうか。

アーカイブされた心臓音は検索することもできます。もしこの世から離れることがあっても、ここで自分の鼓動が鳴り続けると考えると少し嬉しくなります。(ちなみに私のIDは27835でした)

流れ行く水に魅せられる『豊島美術館』

お次は豊島美術館。西側の家浦港方面から向かうと下り坂が気持ち良すぎます!自転車ならば、そのまま空と海へ飛んでいきそうな爽快感が味わえます。

この下り坂を曲がると、広々とした土地に横たわる豊島美術館が見えてきます。アーティスト・内藤礼と建築家・西沢立衛による作品で、唯一の展示作品がこの『オーバル』。

入る前に「小さな水や石のような作品がございますので足元にお気をつけください」との案内。中にはいったい何があるのでしょうか?

入るとそこはとても静かな空間で、皆下をじっと見つめていたり、空を仰いでいたり。足元をよく見ると、水が転がっています。昨晩の雨が溜まっているのかと思いきや、これも作品の一部。旅行誌やWebサイトの写真から、日光降り注ぐ『太陽』をイメージした空間だと予想していましたが、生き物のように動き回る水も感じることができる作品でした。

豊島美術館は斜面に作られた棚田の中にあります。おもむろに置かれた座布団に座ると、目の前には棚田の光景が広がっていました。

豊島美術館は2023年2月時点で予約制となっているようです。事前に日時指定入館予約チケットのご用意をお忘れなく。https://www.e-tix.jp/teshima/

お腹が空いたら『島キッチン』

豊島美術館から1km弱、唐櫃岡地区の集落には島キッチンというカフェがあります。そろそろお腹が空いてきたので島キッチンというカフェにてお昼ごはんにします!

このあたりは細い路地が続き、自転車も侵入禁止。駐輪場に自転車を停めて歩いてまわります。

島の空き家を安部良という建築家がリノベーションして作ったカフェ。東京・丸ノ内ホテルのシェフのアドバイスのもと、島の食材を使ったメニューを楽しむことができます。

注文したのはキーマカレー。スパイシーで野菜もたっぷり!なんだか元気になれるメニューです。

■営業情報 ※2023年2月時点
営業時間:11:00〜16:00(食事L.O. 14:00/ドリンクL.O.15:30)
定休日:火水木金(月曜が祝日の場合は火曜も営業)
公式HP:http://www.shimakitchen.com/

極彩色の刺激的な空間『豊島横尾館』

家浦地区、レンタサイクル屋さんのすぐ近くには、豊島横尾館という美術館があります。

こちらは民家3棟を改修・増築された美術館。外観こそ控えめではありますが、一歩足を踏み入れると極彩色で刺激的なアーティスト横尾忠則の世界が広がります。

エロくてグロい、ナンセンスな雰囲気も漂う刺激的な空間。鮮やかにペイントされた日本庭園やガラス床の下を泳ぐニシキゴイなど、色鮮やかなイメージが続きます。
真っ黒な「心臓音のアーカイブ」、真っ白な「豊島美術館」をまわったあとに訪れると、あまりのコントラストに目がくらみますのでご注意ください!


さてさて、昼食をとった島キッチンから150mほどのところには、檸檬ホテルというアート作品があります。

事前に調べたときには見かけなかった作品。いったいどんな世界なのかと足を踏み入れたところ、これがとんでもなく胸キュンワールドでした。

長くなるので、続きは次回!!

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