展望台から見る幻のアーチ橋『タウシュベツ橋梁』(上士幌町)

道東

糠平(ぬかびら)湖周辺には、かつて鉄道が走っていたアーチ橋の遺跡が多く残されています。その中でも、冠水時には湖底に沈む幻の橋「タウシュベツ橋」は古代遺跡のようなビジュアルで密かに人気を集めています。個人で近づくのはちょっとハードルが高いため、展望台から眺めることにしました。

2017/4/30(日)

ひがし大雪アーチ橋

北海道中央部に位置する上士幌町(かみしほろちょう)。糠平(ぬかびら)温泉を抜けて、糠平湖を沿うように国道273号線を進んでいると、遺跡のような橋が姿を現します。

こちらはひがし大雪アーチ橋と呼ばれる旧国鉄士幌線の遺産。1925年の開業以来、近隣住民の移動や木材輸送にと活躍していましたが、人口減少や林業の低下に伴い1987年に廃線となってしまいます。

かつての鉄道橋は今でも多く遺されており、「旧国鉄士幌線コンクリートアーチ橋梁群」として北海道遺産にも認定されているのです。

まずは三の沢橋梁へ

数あるアーチ橋の中でも三の沢橋梁は、実際に歩いて渡ることができます。国道沿いに案内と駐車場があるので、特別な装備など無くともアクセス可能。

橋を渡った先にある森の中の道を降りていくと、下から見ることができる場所へとつながります。これぞアーチ橋といった姿のお目見えです。

静寂の糠平湖

三の沢橋梁は、そのまま糠平(ぬかびら)湖の湖畔へもつながっています。5月の訪問でしたが、プレート状の雪の塊が多く残っており、独特の景観を作り上げています。

ただただ静かな世界。小さな湖ですが、まるでこの世の果てに来たような景色です。

すっかりと乾いている糠平湖は、水没していたであろう切り株が横たわる姿を見せています。こんな干上がっていて、大丈夫なのでしょうか?もしかして水不足だったりしませんか?

糠平湖、こうみえて実は自然の湖ではありません。糠平ダム建設によって作られた人造湖なのです。したがって、季節や発電によって水位は調整されています。

なお、この辺りはかなりの泥ぬかるみゾーン長靴や汚れても良い靴を強くオススメします!!

タウシュベツ橋梁へ

さて、ひがし大雪アーチ橋の中でも最も人気が高いのがタウシュベツ橋梁。三の沢橋梁から車で少し走ると展望台入口につきます。駐車場からはぬかるみロードが続くので、ここもやっぱり長靴推奨です。

こちらが展望台。ちょっと遠目ですが、肉眼でもばっちり見えます!

双眼鏡やカメラのズームを使用すれば、これくらいに見えます。

よく見ると、真ん中がもうすぐ壊れそう。もしかして、もう長くはないのかもしれません。

今は糠平湖の水が無いおかげではっきりと姿を見せていますが、タウシュベツ橋の姿は、季節によって大きく変わります。

5月終わりくらいから雪解け水が流れ、徐々に水位が増してきます。夏の終わりには湖底に沈みはじめ、10月頃には全く姿が見えなくなります・・・。次に姿が見えてくるのは1月頃とのことなので、10~1月に行っても全く見えない可能性が高いようです。

もっと近くで見たい方は・・・

これでは物足りない!そう思う方もいるはず。しかし、タウシュベツ橋に近づくことのできる林道には、カギがかかっているので一般車は通行することができません。ということで、近くで見る方法を3つまとめてみました。

①ツアーで行く
最も一般的な方法です。糠平温泉にあるひがし大雪自然ガイドセンターが開催しているアーチ橋見学ツアーに参加すると、橋の間近に接近することができます!
②個人で林道のカギを借りる
十勝西部森林管理署東大雪支署へ直接連絡すれば、わりと簡単に貸してもらえるそう。でも土日はお休みとなっており、さらに林道の入り口はかなりわかりづらい模様。
③徒歩で向かう
およそ4kmほどの道のりで接近することができるそうですが、ヒグマ生息域なので準備は万全でないと命の危機です。

今回は糠平湖の景色で満足したので、ここまで。次来るときは、カギを借りて個人アクセスに挑戦してみたいものです。

長靴を両手にもって泥落とし。森の中にパンパンという音が深く響き渡ります。日も暮れてきましたが、まだ今日は終わりではありません!

足寄を通過して一気に阿寒湖まで約100kmの道のりを走り抜けます。目的は火まつりイオマンテ!阿寒湖にあるアイヌシアターで、夜21時から上演しているのです。詳しくは、次回。

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