鉄筋コンクリート仕立ての孤高の栓抜きタワー『松見公園展望塔』(つくば市)

茨城県

その形状から栓抜き塔とも呼ばれる展望タワー。タワーでは珍しい鉄筋コンクリート仕立ての外観は、独自の存在感を放ちます。てっぺんまで登ると、遮るもののない開放的なパノラマを体感することができます。

訪問日:2024/2/11(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

天久保のシンボルタワー

県内有数の歓楽街である天久保エリアに広がる松見公園。芝生の広場や池が広がる開放的な公園で、周辺に暮らす人々にとっては憩いの場でもあります。そんな松見公園のシンボルといえば、こちらの展望塔。

高さ45メートルの鉄筋コンクリート製のタワーで、その形状から「栓抜き塔」とも呼ばれています。

設計は菊竹清訓(きくたけ きよのり)氏。日本を代表する建築家で全国に多数の作品を残しています。国際博覧会にも多く関わっており、大阪万博では「エキスポタワー」、沖縄海洋博では「アクアポリス」、つくば科学万博では会場計画および外国館、愛知万博では総合プロデューサーも務めてきました。

他にも静岡県の「ベルナール・ビュフェ美術館」、東京都の「江戸東京博物館」、福岡県の「九州国立博物館」なども手掛けています。きっと旅行好きな方はどこかで彼の作品にふれていることでしょう。

エレベーターで登る展望デッキ

この展望塔は、たった100円で登ることができます。階段だけでなく、エレベーターも備えているので楽々です。

エレベーターを降りた先にある展望フロア。左右にデッキのように広がっています。上部に展示されたモザイクアートは、左右それぞれ異なる仕上がりです。

ここは栓抜きの底辺部分。屋外であり、ガラス窓とフェンスが設置されています。

階段で登る最上部

さらに階段を登ると、上へ進むことができます。入り組んだ階段は秘密基地みたいでわくわく。壁がほとんどないので、強風時は要注意。

一部は足元が見えるポイントも。見下ろすとなかなかのスリルを体験することができます。

ついにてっぺんに到着!遮るものない景色は開放感抜群。眼下の公園からはにぎやかな声が聴こえてきます。謎の優越感です。

展望塔から見える景色

東側は天久保の繁華街。夜はにぎやかな場所ですが、お昼は一部の飲食店に人が集まっているくらいで割と静かです。

北側はつくばのシンボル、筑波山。遠くにはうっすらと雪化粧した山も見えますが、栃木県の那須連山でしょうか。

南側からは、そびえるロケットとドームが目印のエキスポセンターが見えます。その奥に見えるのは「三井ビル」ことつくば三井ビルディング。高さ88mと、つくばでは最も高いビルです。方角的にはこちらがつくば駅方面ですが、地下駅なので見ることはできません。

西側はそれほどランドマークがない景色。近くにある筑波メディカルセンター病院や、筑波大学附属病院が目に入ります。もしかしたら富士山やスカイツリーが見えることもあるかもしれませんね。

階段を降りて地上へ

帰りはあえてエレベーターではなく階段で降りて見ることにしました。フロアは分かれていませんが、階段には10階という表示も。おそらく10階建て相当の段数なのでしょうね。

階段ホールには展示などは特に何もありません。コンクリートのせいか、音がとっても反響します。1階から上ってくる人声や足音もかなり響いて聴こえてきました。地上付近には、展望塔を象った窓もあります。

ざっくりですが、段数は180段ほど。下りだったのであっという間に地上に到着しました。

展望塔の立つ松見池はマゴイとオナガガモがたっぷり。50円でエサも販売しています。

また、塔の麓は水上の休憩所。自販機や椅子が置かれた屋内型の休憩所。冬場にはありがたい設備です。

アクセスと営業情報

つくばエクスプレスの「つくば駅」から徒歩15分ほど。

※駐車場は20分までは無料、1時間までは100円。それ以降は1時間毎に100円です。

開館時間 9:00~17:00
休館日 第2・第4火曜日、年末年始
料金 100円
公式サイト https://www.city.tsukuba.lg.jp/soshikikarasagasu/kensetsubukoen_shisetsuka/gyomuannai/6/1/1002834.html

※掲載の情報は2024年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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