異彩を放つ独特なデザインのシンボルタワーが目を引く水戸芸術館。今回はタワーに上り、さらに現代美術ギャラリーの個性的な展覧会を観覧してきました!
様々な芸術文化が集まるスポット
水戸芸術館は、現代美術ギャラリー、ACM劇場、コンサートホールATM、会議室などを備えた総合芸術施設。
1990年に開館した施設で、設計を担当したのは建築家の磯崎新。「群馬県立近代美術館」や「北九州市立美術館」、「西脇市岡之山美術館」など数多くの美術館を手掛けている建築家です。
モダンで広々としたエントランスホールには、パイプオルガンも設置されています。
上れるシンボルタワー
水戸芸術館といえばこちらのシンボルタワー。まるでスネークキューブのような、三角錐が組み上がった超個性的な塔。その高さはぴったり100m。不安定に感じますが、東日本大震災の揺れでも異常がなかったそうです。
このタワーは展望塔となっているため、内部に入ることができます。受付には自動券売機。建設の様子を記録した映像も上映されています。
エレベーターで一気に86.4m地点の展望フロアへ。BGMはクラシックピアノが流れ、優雅な雰囲気。
展望フロアからの眺め
到着した展望フロアは、かなりコンパクト。むき出しの鉄骨がちょっぴりわくわくする仕上がり。丸い窓が並ぶ様子は、まるで海中展望塔のようです。
窓の外に広がるのは千波湖。天気が良いと筑波山や富士山、太平洋まで見渡せるそうです。
異彩を放つ高層タワーはG1TOWER。日立によるエレベーター試験塔で、その高さはなんと213.5mもあります。
水戸芸術館の建物群は、上からみると幾何学模様のよう。円形のACM劇場、八角形のコンサートホールATM、そしてこのタワーが三角形になっています。
花壇に描かれた「大丈夫」の文字。こちらは、開催中の展覧会に関連した参加型プロジェクトによる作品です。その展覧会については後ほど。
なお、展望室はかなり暑いです!エアコンと扇風機が置かれてますが、夏場はかなり暑くそれほど長くはいられません。といっても、それほど長期滞在する場所でもないです。
現代美術ギャラリーの展覧会
訪問した際は、現代美術ギャラリーにてこちらの展覧会を開催中
会期:2024年7月27日(土)〜10月6日(日)
映像作品やインスタレーションによって活躍するアート・ユニット・山下麻衣+小林直人の作品を紹介した展覧会。初めて耳にするアーティストであり、タイトルからもどのような展覧会なのか全く想像がつきません。でも、せっかく来たのだから見ていくことにしました!
展示室内には多数のディスプレイやスクリーン。そこでは様々な映像が流れます。向かい合ってテレパシーを送り合いお互いの書いたものが一致するかを延々と繰り返す映像や、COVID-19のゲノム情報を音読しながらひたすら書き続ける姿を映し出したもの、巨大な飴を6ヶ月間舐め続けて普通サイズの飴をつくるという記録映像。常人の発想とはかけ離れた映像作品に一気に心奪われます。
真っ暗な部屋では空に映し出される流れ星、そしてその下にはキリンのための超巨大セーター。スピーカーからは、流れ星への祈りが呪文のように流れ、オルゴールを操作すると「イッツ・ア・スモールワールド」が流れ出す。異世界のようなカオス空間です。
毛皮をまとったラジコンカーを犬に見立てた犬ぞり。スクリーンには実際に人を乗せて動く様子も。
他にも多数の作品が展示されていますが、いずれもついつい見入ってしまうようなものばかり。結果が気になって見てしまう感覚は、YouTubeで定番の「やってみた」にも通じます。しかし、ここで見ることができるのはあまりにも個性的な発想、そして長い時間をかけたものばかり。ぜひこの不思議な世界を体験してみてください!
ちなみに、シンボルタワーは日没から22:00までライトアップされています。暗闇に浮かび上がる姿はめっちゃかっこいいです!
アクセスと営業情報
駐車場は30分まで無料、1時間まで200円、以降30分ごとに100円、1日上限700円。芸術館の利用による割引は無いようです。
開館時間 | 9:30~18:00 ※タワーは土日祝は19:00まで |
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休館日 | 月曜 |
料金 | タワー:200円 現代美術ギャラリー:900円 |
公式サイト | https://www.arttowermito.or.jp/ |
※掲載の情報は2024年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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