サイエンスシティのシンボル『つくばエキスポセンター』(つくば市)

茨城県

つくば駅のすぐ近くにあるエキスポセンターは、子どもも大人も楽しめるがたっぷりと詰まった科学系ミュージアム。リニューアルされた大型プラネタリウムや、1985年に開催された「つくば万博」に関する展示も楽しめます。

訪問日:2024/2/11(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

つくばの科学ミュージアム

つくばエクスプレスのつくば駅から徒歩5分にあるエキスポセンターは、科学のまちであるつくばを代表するサイエンスミュージアム。1985年に開催されたつくば万博(国際科学技術博覧会)の終了後に開設されました。

そびえ立つH-IIロケットの実物大模型。高さ50mにも及び、真下から見上げるとその大きさに驚かされます。

館内は1階と2階に大部屋タイプの展示室があります。そこに加えて、大型のプラネタリウムも完備。科学にたっぷりと浸ることができる場所です。

テイストの異なる展示室

1階の展示室は科学で遊べるコンテンツが盛り沢山。巨大シャボン玉に入ったり、エアバズーカを撃ったり、鏡の部屋があったりと、まるでアミューズメント施設のような雰囲気です。

一方、2階の展示室は解説パネルと体験コンテンツが並び、まさにサイエンスミュージアムといった仕上がり・・・なのですが、展示内容は「カーボンナノチューブ」「量子の不思議な世界」「超伝導」「核融合エネルギー」とけっこう難しいです。

スイッチを押すと動く仕掛けは子供でも楽しめるようにできていますが、解説パネルは本気でびっしり。大人でも難しく感じる内容です。

こちらのアトラクションのようなものは「トカマク型核融合装置」。ITER(国際熱核融合実験炉)の1/5模型とのこと。覗き込むタイプの解説映像もありますが、やっぱり難しい!

そんなわけで、にぎやかだった1階に比べて2階はとっても静か。遊びたいお子様連れの方は1階、展示を楽しみたい大人は2階と住みわけできるのはとっても良いポイントです。

深海から宇宙まで

最も大きな展示が「しんかい6500」の3/4模型。その名の通り深海6,500mまで潜ることができる有人潜水調査船です。暗黒・低温・高圧の世界に耐えられるように様々な技術が詰まっています。

内部は椅子とディスプレイが置かれたシアタールームのようになっています。水深を示すメーターがあり、それに合わせて見える映像も変化。深海へ潜っていく感覚を体験できます。

こちらのボックスは国際宇宙ステーションの居住モジュール。縦に備え付けられた寝袋、面ファスナーで壁に固定されたパソコンなど、無重力空間ならではの様子を見ることができます。隣にはトイレもあり、体が浮かないように固定する装置や便を吸い取るホースなども。

大型プラネタリウム

エキスポセンターは直径25.6m・定員232名という大きなプラネタリウムを備えています。2020年2月1日にリニューアルされ、6台構成の4Kレーザープロジェクターにパワーアップ。全天8K相当のマルチプロジェクションシステムが導入されました。

上映時間は平日は1日4回、土日祝日は1日5回ほど。事前に公式サイトにて時間とプログラムを確認してからの訪問がおすすめです。所要時間は約40分、入場料とは別に500円が必要になります。

今回見たのは「見上げてみよう今日の星空」。本日見ることができる星や宇宙について、スタッフさんが解説してくれるプログラム。2月の訪問であったため、オリオン座のベテルギウス、おおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオンからなる冬の大三角形など、今見ることができる星座をたっぷりと解説してくれました。

つくば万博の面影

ここならではの展示として見逃せないのが、「科学万博つくば ’85」に関する内容。

1970年の大阪万博、1975年の沖縄海洋博に続き、日本で3番目に開催された国際博覧会。1985年3月17日から6ヶ月にわたり「人間・居住・環境と科学技術」をテーマに様々なパビリオンが設置され、多数のイベントが開かれました。

マスコットキャラクターは「コスモ星丸」。様々なグッズも販売しており、なんとなく見たことある方も多いのでは。

オープニングセレモニーの儀礼コンパニオンユニフォーム。白と青の格調高い仕上がりです。

こちらはワスボット。鍵盤楽器自動演奏ロボット。カメラで譜面を読み取り、両手両足を駆使して鍵盤楽器を演奏します。ちなみにワスボットという名前は、開発した早稲田大学の「WA」と住友電工の「SU」にロボットの「BOT」を加えたものです。

他にも当時の写真を見ることができるライブラリーや、当時のハイビジョンカメラ、展示されていた日本刀など様々。かつて訪問したことがある方は、懐かしさにどっぷりと浸ることができるハズです。

アクセスと営業情報

つくばエクスプレスの「つくば駅」から徒歩5分。東京駅八重洲南口から高速バスも出ており、「つくばセンター」下車後徒歩5分ほどでアクセスできます。

車の場合は圏央道の「つくば中央IC」から約10分。駐車場は平日は無料ですが、土日祝日は500円必要となります。

開館時間 9:50~17:00 ※1~2月は16:00まで
休館日 月曜、年末年始
料金 500円 ※プラネタリウムは+500円
公式サイト https://www.expocenter.or.jp/

※掲載の情報は2024年2月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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