シャチ、イルカ、アシカ、ベルーガと4種類のショーが楽しめる水族館。熟練のワザと工夫を凝らしたプログラムで、それぞれ違った楽しみ方ができます。HPに掲載されているタイムスケジュールはお見逃しなく。
ショー施設が中心の水族館
千葉県鴨川市にある鴨川シーワールドは、全国的に知名度の高い日本を代表する水族館。1970年オープンの老舗であり、開園をきっかけに鴨川にはホテルや旅館が次々と開業。房総半島の一大リゾート地へと発展しました。
そんな通称「鴨シー」ですが、海に沿うように横に長く広がっています。多数の施設がありますが、メインとなるのはこのあたり。
・エコアクアローム
・トロピカルアイランド
そして、定番のイルカ、アシカに加えてベルーガやシャチのパフォーマンスも見ることができるのがポイント。
・オーシャンスタジアム(シャチ)
・マリンシアター(ベルーガ)
・サーフスタジアム(イルカ)
・ロッキースタジアム(アシカ)
この4つのパフォーマンス、9:30 ベルーガ、10:00 イルカ、10:30 シャチ、11:00アシカというような具合で30分ずれて開催されています。いずれも15~20分ほどなので、1つみたら移動して次の会場へと向かうと自然に4つ全て巡ることができます。タイムテーブルを見てめぐる感じ、まるで音楽フェスみたいですね!
まずはエコアクアロームから
メインゲートでチケットを購入して進むと、まずは屋内型施設のエコアクアロームがお出迎え。
「水の一生」をテーマとしており、川の源流から中流、下流、河口、干潟などを経て外洋へと続く生き物の変化を体感できます。源流の水槽では、激しい流れの中を泳ぐニッコウイワナの力強い姿が。
河口水槽に泳ぐアオリイカ。透き通るような身体で浮遊するようにひらひらと泳ぐ姿は神秘的。クラゲとはまた違う魅力を感じます。
外海からの波が押し寄せる外房の海では、アカエイ、ギンガメアジ、カスミアジなど大きなサカナが悠々と泳いでいます。
さて、そろそろショーがはじまる時間なので、会場へと向かいます!
大迫力のシャチのショー
鴨シーのシンボルとも呼べる生き物がシャチ。海洋生態系の頂点立つことから海の王者とも称される大きな生き物です。日本国内で飼育しているのはここ鴨シーと名古屋港水族館の2ヶ所だけしかありません。鴨シーでは開園当時から飼育しており、シャチが見たくてココに訪れた人も多いはず
そんなシャチですが、こちらのオーシャンスタジアムにてパフォーマンスを開催しています。5mもの巨体が宙に舞う姿は大迫力!!
前列が空いているように見えますが、こちらは全て水かかり席。こんな感じで水しぶきの直撃を受けるシートなのです。ポンチョも販売しているので、アトラクション感覚で楽しむこともできます。
4匹のシャチそれぞれにトレーナーさんがついてパフォーマンスを行うのですが、トレーナーさんがシャチと接するときは常に本気の笑顔。本当にシャチが好きなことがわかり、何だかほっこりしました。
神秘的なベルーガショー
シャチと並び、鴨シーの人気アニマルがベルーガ。飼育している水族館が非常に少ない生き物ですが、鴨シーでは2021年に2匹の子供が誕生、合計5匹が泳ぐ姿を見ることができます。
そんなベルーガは、屋内会場であるマリンシアターにてパフォーマンスを開催しています。
その名の通りシアターのような水槽に登場するベルーガ。お姉さんが生態を解説してくれる、ゆったりしたタイプのショーです。首を小刻みに振ったり、ヒレをパタパタ動かしたりと、巨体に似合わずかわいいアクションが魅力的。
水槽に垂らされたマイクに向かって鳴き声の披露も。「海のカナリア」と呼ばれることもある美声を会場に響かせます。
2023年に新たな赤ちゃんも誕生。まだ公開はされていませんが、お母さんとともにバックヤードにて飼育されているそうです。今後、さらにたくさんのベルーガが見られるかと思うと胸アツです。
アクロバティックなイルカショー
サーフスタジアムでは灰色のバンドウイルカたちがイルカショーを開催。イルカショーといえば水族館では定番のプログラム。「他でも見られるから・・・」と見逃してしまうのはもったいないです!!
ここ鴨シーのイルカショーは、スタッフさんも一緒にプールに入り、イルカとともにパフォーマンスを披露します。イルカの上に立ちサーフィンの様に駆け抜けたり、イルカとともに高く飛び上がったりとスピーディーでアクロバティックなアクションが爽快そのもの。
ときには抱き合って泳いだり、トレーナーさんと同じ動きをしていたりと、イルカと人のコミュニケーションも見どころです。
コミカルなアシカショー
ロッキースタジアムではアシカショーを開催。タイトルは「スマイル一家のハッピーホリデー」。お父さんアシカが寝起きに顔を洗うところから開始、家族そろってお休みの日にお出かけするという愉快なストーリー仕立てなのです。
連結してプールサイドを一周するアシカ。シンプルですが、とってもコミカルな動きです。
ストーリーに合わせて、片脚立ちといった高度な芸も披露。写真は撮れなかったのですが、スマイルも披露してくれます。
アシカショーといえば水族館では定番のプログラム。なおかつ、イルカやシャチに比べるとダイナミクスに欠ける部分もあります。しかし、そこはユーモアたっぷりな演出でしっかりカバー。くすくすと笑わせてくれる楽しいショーでした。
行ってみた感想と所要時間
4つのパフォーマンスはいずれもハイクオリティ!それぞれ異なる楽しみ方ができるため、連続で見ても全く飽きることなく楽しめました。
見学所要時間ですが、この4つをめぐるだけであっという間に 2時間が経過してしまいます。屋内の「エコアクアローム」や「トロピカルアイランド」、さらにはセイウチ、トド、ペンギン、ウミガメといった生き物も多数展示されているため、最低でも3時間は欲しいところです。
最後に気になった生き物として、マンボウをご紹介。鴨川では、冬から春にかけて定置網にかかることがあるそうです。自然下ではクラゲなどを食べていますが、飼育下ではエビやイカのすり身を与えているとのことです。
マニアックな生き物としては「外房の里山」に展示されていたシャープゲンゴロウモドキ。体長3cmほどの大きめなゲンゴロウであり、一時は絶滅したと考えられていましたが、1984年に千葉県で再発見されたという歴史を持ちます。ちなみに名前の由来は、イギリスの昆虫学者デーヴィッド・シャープから取っているそうです。
アクセスと営業情報
JR安房鴨川駅から無料送迎バスあり。東京駅からバスで約2時間ほどでもアクセス可能です。
車の場合は海ほたるPAから1時間10分ほど。
開館時間 | 9:00~17:00 ※季節によって変動あり |
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休館日 | 不定休 |
料金 | 3,300円 |
公式サイト | https://www.kamogawa-seaworld.jp/ |
※掲載の情報は2023年12月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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