前回に引き続きレンタカーで久米島一周。その2では、熱帯魚の家、タチジャミ公園、赤嶺パイン園、ミーフガー、具志川城跡、おばけ坂を巡ります。迫力の巨岩タチジャミ&ミーフガーは非常に見ごたえがあります。
おさかな天国『熱帯魚の家』
久米島には熱帯魚の家と呼ばれるスポットがあります。サカナの家と聞くと水族館が真っ先に浮かびますが、どうやらそれとは違う様子。
案内板に従って向かってみると、そこには岩で区切られた水がたまりが広がっています。
熱帯魚の家の正体は、サカナがたくさん集まるタイドプール。ここでは、海に潜らなくても色鮮やかな熱帯魚に出会うことができるのです。
ここの魚たちは餌付けされているようで、人が来ても全然逃げません。それどころか、まるで池のコイのように人影を見ると集まって来ます。行く予定の方は、どこかでエサを調達してから来るとバシャバシャと魚たちがお出迎えしてくれますよ!
すぐにでも飛び込みたい気分ですが、ここは残念ながら遊泳禁止。仕方ないのでカメラだけ水中へ入れてみると、ツノダシやルリスズメダイが泳いでいました。
奇岩スポット『タチジャミ公園』
タチジャミというのは大きな奇岩。そこへ行くには、駐車場から少し険しい道を歩きます。歩きやすい靴&飲み物持参がおすすめです!
まずは約250段の階段を下る。さくさく降りているときにふと思う。これ、また登るんですよね・・・。
階段の途中には天宮城(アンマーグスク)と呼ばれる奇岩が。岩を積み上げたような、ゴツゴツとした独特の表面。こちらの正体は溶岩!久米島が火山活動によってできた火山島ということは、昨日訪問した畳石で判明しました。
なお、この岩は昨日行った畳石と同じものらしい。従って、畳石も地下ではこのような形をしているそうです。
階段を下り終えると、ジャングルゾーン。最初の階段がわりと整っていたためサンダルで来てしまいましたが、足場が悪い箇所も多いので歩きやすい靴がおすすめ。
しばらく進むと、植物が生い茂るトンネル。ここをくぐればタチジャミはもうすぐ!
こちらの岩ががタチジャミ。漢字で書くと『立神』。高さ40m、横幅70mの巨岩は、流紋岩という火山岩でできています。さきほどの天宮城や畳石と同じく、火山が作り上げた景色です。
もう少し近づきたいのですが、川が行く手を阻みます。飛び越えられない幅ではないのですが、向こう岸の足場は草むらなので不安定。これ以上近づくのはやめて、ここまでにします。
本当はこのタチジャミ、正面からみると物凄く薄い岩らしいです!私は諦めてしまいましたが、ここまで来た方は是非正面へまわってみてください!
駐車場に戻る途中、ちょっとルートから外れたところに滝をみつけました。オオゴマダラが飛ぶ、ジャングルの奥地の楽園のような場所。水しぶきがとても気持ち良いです。
さて、階段のぼります!幸い少し曇ったお天気ですが、9月末の久米島はまだまだ夏真っ盛り。もう干物になりそうなくらいからっからです。
実はここでカラカラになることは想定内。次に行くスポットで潤いを取り戻せるハズ!
とれたてパインの誘惑『赤嶺パイン園』
久米島一周も怒涛の勢いでいろいろまわっていますので、ちょっと疲れてきました。ということで、赤嶺パイン園にてひと休み。
パインジュース(300円)と、パイン1皿(500円)。パインはたっぷり3カットも乗ってます。パインジュースは氷をミキサーに入れているみたいで、ちょっとシェイクのような食感。タチジャミ公園でからっからになった喉に染み渡ります!
建物の裏手にはパイン畑が広がっていました。
子宝のご利益あり!『ミーフガー』
さきほどのタチジャミに続く岩場スポットミーフガー。ここは駐車場からもすぐ近く!とはいえ、足場が悪そうな雰囲気なのでサンダルからマリンシューズに履き替えます。
こちらがミーフガー。漢字で書くと「女岩」。名前の由来はおそらくその形から。子宝に恵まれるご利益があるそう。
すぐ近くまで接近することができます。離れてみたときに比べると、その大きさを実感できます。写真下部にぼかした私が映っていますので、割れ目の大きさを感じるのに活用ください。
石垣積まれた遺跡『具志川城跡』
ミーフガーのすぐ隣には具志川城跡があります。
整然と積まれた石垣。こちらの城は、真金声(まかねごえ)按司が造ったといわれています。※按司(あじ)というのは琉球の位階の一つ。王族のこと。
沖縄本島南部の糸満市にも具志川城があります。沖縄は同様の地名が複数あるケースが多いので、あまり気にしていませんでした。しかし、この具志川城は攻められ久米島から逃れた真金声按司が同名の城を造ったからだといわれています。いわば、ⅠとⅡのような関係性です。
階段を登って城門跡を抜けると、そこはソテツたちが暮らしているソテツの家でした。
ちょっとしたミステリー『おばけ坂』
お次はほんのちょっとだけミステリーなスポット。その名もおばけ坂。おばけとはいっても心霊系のスポットではないのでご安心ください。きちんとした案内板も立てられています。
心霊ではないのに、なぜオバケなのか。それは、この坂では不思議な現象が起こるからです。通常登り坂で車のギアを「N(ニュートラル)」にすると、普通なら後ろに下って行ってしまいます。しかし、ここで同じようにすると、何故か登って行くという体験ができるのです。
・・・・で、どこがおばけ坂?
ガードレールに目印があると案内板に書いてあります。少し進むと、巻かれたテープを発見。これが目印でしょうか。
試しにギアをニュートラルにチェンジしてみたところ、車は後ろに下がり始めました。ここは普通の上り坂です。もしかして、ここじゃないのでしょうか?さらに先へと進むと、普通の道に出てしまいました。
Uターンして再度案内板の位置に戻って確認してみると、やっぱりさっきのテープのところであっているようです。もしかして、逆から来ないとだめ?
またまた通り抜けて、そしてUターン。
反対側からトライ!!ギアチェンジ!!
おー!登り坂を進んでいく!!!
ネタバレすると、目の錯覚で下り坂が登り坂に見えるのです。でも、わかっていても不思議に感じる現象で、思わず声が出てしまいました!
次回も久米島一周の続きです。海から海へ渡る不思議な橋シールガチ橋は必見です。
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