羽幌町の歩んできた歴史を学ぶことができる資料館。大量のアンモナイトの化石、再現された開拓小屋、ニシン漁や炭鉱に関する展示など、様々な分野の展示が広がっています。かつて裁判所であった建築も見どころです。
昭和初期の建築を使用した資料館
天売島から羽幌港に戻り、「北海道海鳥センター」の次に向かったのが「羽幌町郷土資料館」。町内で発掘された貴重な化石類の展示や、古代、開拓期、産業活動の様子、ニシン漁の時代、炭鉱の時代などの隆盛を伝える資料の数々が展示された、町の資料館です。

歴史を感じる建物は、昭和25年(1950年)に建てられたもの。昭和63年(1988年)まで簡易裁判所として利用されていました。その後、平成元年(1989年)に資料館としてオープン。入館料は220円です。
開館時間10:00~16:00、そして開館期間が5月1日~10月31日と定められているので、冬に訪れる際はご注意ください。
たっぷりのアンモナイト
まずは階段を上って2階の化石とアンモナイトの部屋。

アンモナイトの化石がたくさん!
ここ羽幌町は北海道を代表するアンモナイトの産出地。館内のそこかしこに大きなアンモナイトの化石がごろごろ。

こちらは羽幌ダム建設中に出土したもの。横幅75cmほどと巨大で、最大級の化石とのこと。

こちらはハボロハナ。いったい何かと思ったら花の化石!約9000万年前の白亜紀層から出土したもので、この時代の花の化石は世界的にもレア。保存状態が良好というのもポイントです。

クスノキ目モニミア科に似ているが、オシベが無いなど異なる特徴もあり、ソテツ類から被子植物への進化の過程の種とも考えられているそう。
モニミア科という聞きなれない科。熱帯~亜熱帯域に生息する植物であり、現在日本には自生していません。かつては気候が異なっていたことがわかりますね!
巨大なタコとイカ
こちらはヒキダコウモリダコの下顎の化石。この化石は10cmにも満たない小さなものですが、下顎というのは胴長20〜40cmのヤリイカで1cm未満。

ということは、こんな大きさ!!

こちらはハボロダイオウイカの下顎の化石化石としては5cmほど。

復元するとこんな大きさ!!!史上最大級であるそうです。

明治時代の開拓の歴史
羽幌の歴史を語るうえで外せないのが開拓の歴史。明治20年(1887年)頃より開拓が始まります。館内に再現されているのは、そんな開拓使が使用していた開拓小屋。

まず最初に建てられた仮小屋で、床にはムシロが敷かれています。手桶や鉄瓶といった道具が並んでおり、壁にはヒグマの毛皮やエゾシカの頭骨も。

こちらは砂金掘り道具。開拓以前、江戸時代初頭より砂金採掘が行われていた場所であったそうです。

町の発展に関わる産業
羽幌町の発展に大きな影響をもたらしたのはニシン漁。 明治20年(1887年)頃より本格的な漁がはじまり、町は一気ににぎわいを見せます。ニシン粕づくりのために煮込む巨大な「ニシン釜」や、煮たニシンをしぼる、「粕しめ胴」などの道具が展示されています。

ニシンの漁獲量が次第に減少していくと、稲作への転換が行われます。明治27年(1994年)に富山県・福井県の人々が団体移住し、土地を開墾、水稲耕作への転換が進みます。

羽幌町は炭鉱町としての歴史も持っています。明治7年(1874年)にアメリカの地質学者ライマンが調査、明治21年(1888年)に北海道庁による調査も行われて、明治後半より採掘がスタート。昭和45年(1970年)に閉山するまで、石炭が採掘されていました。

そんな炭鉱の遺跡は、今でも残っているそう。資料館のおばちゃんに尋ねてみると、一部は立ち入り禁止ですが、多くは車からでも見えるとのこと。ポイントにもよりますが、資料館から車で20分ほどでアクセスできるというので、行ってみることにしました!つづく。
アクセスと営業情報
| 開館時間 | 10:00~16:00 |
|---|---|
| 開館期間 | 5月1日~10月31日 |
| 休館日 | 月曜 |
| 料金 | 220円 |
| 公式サイト | https://www.town.haboro.lg.jp/shisetsu/culture/kyoudoshiryoukan.html |
※掲載の情報は2026年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。


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