北海道の水族館の元祖という歴史ある室蘭水族館は、寒い海の生き物を中心に展示している小さな水族館です。びっしりと書かれた生き物の解説プレート、その内容の大半を占めるのは、まさかの「味の評価」です!
北海道初の水族館
室蘭水族館の歴史は古く、昭和28年(1953年)に開館した「北海道立水族館」がそのルーツ。今でこそ道内各地に点在する水族館ですが、ここが北海道初の水族館であったそう。昭和37年(1962年)には室蘭市に移管、市営の水族館となります。令和5年(2023年)にネーミングライツによって 「室蘭民報みんなの水族館」という名称に変わりました。

施設は遊園地と一体型のタイプ。コーヒーカップ、メリーゴーランドなど楽しそうなアトラクションが並んでいます。

例年、通常10月中旬から翌年4月下旬まで冬季休館となっています。以前10月中旬に尋ねたところ、ちょうど冬季休館に入ったばかりで残念ながらクローズ。今回、ついにリベンジできました!
コンパクトな館内
1階は壁に埋め込まれた水槽が並んでいます。天井から吊るされたクジラが雰囲気あります。

2階には熱帯魚淡水槽が9基ほど。1階と2階合わせて、水槽はほぼこれだけです。展示数は少なめの、とってもちいさな水族館なのです。

円形の大水槽に泳いでいるのはシマゾイ、クロソイ、マツカワなどの寒い地域の海水魚。ホタテ養殖で使用される本物の丸カゴも吊るされています。

この水族館に来たら見逃せないのが、ネームプレートに記された解説。「旨いレベル」が記載されており、詳しい味の感想や調理法がびっしり!非常に読みやすく、内容も面白く、そして熱量たっぷりなのです。

旨さマシマシの海水魚
北海道といえばケガニ。岩に見えて、実はまわりは全てケムシカジカというサカナです。どちらも旨いレベル:5です。

ユニークな面構えのトゲカジカ。あまりの旨さに箸が止まらず、鍋底を突き破ってしまうほどで「なべこわし」とも呼ばれるそう。当然旨いレベル:5です。

オヒョウは270cmにもなる巨大カレイ。この魚もまた旨いレベル:5。刺身が美味く、「至福の白身」であるそう。

カレイの布団に眠るのはボウズギンポ。なんかかわいい顔をしております。全身大トロと称されるほどド級の脂のりで、旨いレベル:5とのこと。

シンボルのアブラボウズ
室蘭水族館のシンボルフィッシュが「アブラボウズ」 。深海に生息している魚で、200cmにもなる大型魚。昭和44年8月より全国の水族館に先駆けて展示しているそうです。

この魚、水族館のマスコットキャラクターにもなっています。きっと「アブラボウズ」と「室蘭」を組み合わせて「あぶらん」だ!そう思ったのですが、名前はついていないようです。

そんなアブラボウズですが、こちらもまた旨いレベル:5。超絶な脂乗り、刺身照り焼き、味噌漬け、塩焼きなんでも旨いそうです。
あれ、アブラボウズってたしかお腹壊すのでは・・・?脂が多いため大量に摂取すると下痢をおこしやすいそうですが、適量なら大丈夫とのこと。記載には「魚類担当飼育員高山の個人的評価」との注記が。
※食べるとおしりから油が漏れだすのは「インガンダルマ(バラムツ)」でした。
旨くないサカナは?
上手いレベルを見ていて感じるのは、どの魚も旨いということ。
ここまで旨いレベルが高い魚ばかりだと、逆に低いのはいないのかが気になってきました!!
全てのプレートをくまなく見てまわった結果、旨いレベル:1というワーストな魚をみつけました。それがこちらのオクカジカ。

先ほど紹介したトゲカジカと似ていますが、まったく別物。キムチ鍋でも消えないクセがあり、入念な臭み消しや相性の良いスパイスが必要とのこと。しかし、刺身は旨いらしい。
個性的なクラゲたち
館内にはちょっとしたクラゲコーナーもあります。ライトアップされたミズクラゲ。特別珍しくはありませんが、ゆったりと泳ぐ様子はずっと見ていられます。

展示されているのは、光ファイバーみたいな人工物。

この水槽、海藻に付着する小さなクラゲがたくさん!ウチダシャンデリアクラゲ、アサガオクラゲ、ヒガサクラゲなどなど、どれも初めてきく名前ばかり。
こちらはベニクラゲ。老衰したり環境変化があると、自ら若返ることができるという、デフォルト不老不死スキルの持ち主。特にアピールされていませんが、凄いクラゲなのです!

あ、クラゲコーナーには味に関する記載はありませんでした。さすがにクラゲは守備範囲外のようです。
ペンギンとトド
ちょっとしたショータイムもあります。こちらのペンギンのさんぽでは、フンボルトペンギンたちがミニチュアの白鳥大橋を渡ってやってきます。

おさんぽを終えると、アジのご褒美。飼育員さんによるちょっとした紹介も終わると、5分ほどで退場でした。
トドもいます!トドのショーやエサやり体験もありますが、訪問日は水換につき停止中。そのかわり、スタッフさんの餌やりを近くで見せてもらえました!

飼育員さんの姿を見ると、全力で駆け寄ってくるトド。低い声で唸りながらサカナを食べまくる姿は迫力ありました!

もちろん、ペンギンとトドの味は記載がありませんよ!
(そういえば、私トド食べたことありましたが、それはまたどこかで)
この水族館には、観覧車が設置されています。ゆるーく観覧車めぐりもしているので、これは乗っておきたいところですが、幼稚園生だらけの園内でおとなひとり観覧車はレベルが高すぎます!!つづく。
アクセスと営業情報
| 開館時間 | 9:30~16:30 |
|---|---|
| 休館日 | 10月中旬~4月中旬 |
| 料金 | 400円 |
| 公式サイト | https://iburi.net/murosui/ |
※掲載の情報は2026年7月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。



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