野生のアザラシ探しに挑戦『襟裳岬と風の館』(えりも町)

道南

北海道の南の突端、襟裳(えりも)岬。名前はとても有名なこの地は、なんと野生のアザラシの生息地!屋内展望施設である風の館からは、無料の望遠鏡でアザラシウォッチングが楽しめます。さらに、強風で知られるえりも風を体験できるコーナーも。

【おすすめ持ち物】
・双眼鏡、望遠レンズなどのアイテム
・風が強いので防寒着
2017/4/29(土)

意外と静かな襟裳岬

えりも町にある襟裳岬。フォークシンガーの吉田拓郎さんが作った曲の影響もあり、全国的に知名度が高い岬です。

襟裳岬ってどこ?という方も多いかと思いますが、ここです。逆さまの北海道ですが、下の突端です。地名としては有名ですが、実は最○端シリーズではないのです。

駐車場には、お土産屋さんや食堂が入るえりも岬観光センターがあります。観光スポットとして知名度が高い岬なのでもっとにぎわっているかと思いきや、目に付いたお店はこの一軒だけ。意外とさっぱりしております。

 

さらなる突端へ

よくみると、さらに先へ道が続いています。どこまで行けるのでしょうか?ちょっと距離がありそうですが、せっかくなので行ってみることにします。

今気づいたのですが、襟裳岬ってかなり高い断崖の上にあるのです。この雰囲気、宮崎県の馬ヶ背を思い出します。

ここが襟裳岬の突端です。荒波が押し寄せる海岸線はとってもダイナミックな景観。今日は天気が良かったのでそこまで風が吹いていませんでしたが、荒天時は立っていられないほどの風が吹くそうです。

風の館で強風体験

ちょっとだけファンタジックな響きのする「風の館」。景観を損なわないように、もしくは襟裳の強風を受けないように地中に埋まるように造られています。

営業時間:9:00~17:00(受付は閉館30分前まで)
※5~8月は18:00まで開館
休館日:12~2月は冬季休館
料金:300円

襟裳岬は、国内有数の強風スポット。山岳以外の風速が計測できる場所で、国内一の年平均風速を誇ります。

この風の館では、そんな強風を体験できるえりも風体験コーナーがあります。風速25mの強風では、息ができません!髪の毛はバッサバッサ!!吹けよ風!呼べよ嵐!

そんな強風体験の傍らには、ご当地萌えキャラのお二人。左側のショートのコが岬 襟萌(みさき えりも)ちゃん、右のロングヘアが千島 霧夏(ちしま きりか)ちゃんです。

ここでスカートはあかんで!この強風体験施設はガラス張り。前を通る人の見世物になります・・・!

なお、先にここで強風を予行演習しておけば、このあと襟裳岬に立ったときも安心です。

アザラシウォッチング

この風の館最大の魅力は、何といっても屋内展望室!暖かい屋内展望室は、寒い日や風が強い日にはとてもありがたいことでしょう。

さらに、自由に使用できる望遠鏡がたくさん設置されています。100円硬貨なんて入れなくても無制限で見ることができます。

この望遠鏡で見るものはもちろんゼニガタアザラシ!!襟裳岬は400頭の野生のアザラシが暮らしている場所なのです。

とはいえ、相手は野生動物。そんな簡単に見つかるわけ・・・・

いた!!!(※がんばってレンズ越しカメラ撮影)

スタッフのお姉さんが、良い位置にセットしてくれたので難なく見つけることができました。本当に野生のアザラシがいるんですね・・・!

ここで見つけるコツをつかんでおけば、このあと襟裳岬に立ったときもすぐ見つけることができます。ただし肉眼で探すのははかなり困難なので、双眼鏡や望遠レンズをお忘れなく。

白亜の灯台

襟裳岬には襟裳岬灯台という名の灯台がそびえています。高さは13.7mとかなり低く見えますが、この襟裳岬自体が先述の通りかなりの断崖絶壁。海面からの高さは73mにも及びます。

背の低い姿は強風の中で安定感があります。大きなレンズが覗く様子は、一つ目の生き物みたいにも見えてきました。

明治22年に造られた灯台ですが、その後の大戦時の空襲で倒壊。現在の物は昭和25年に再建されてものとなります。

 

気が付けば、日が沈む時間。北海道の突端である襟裳岬からは海に沈みゆく夕陽がばっちり見えます。

そんなに寒くないと思っていましたが、知らず知らずのうちにカラダは芯まで冷えてしまっていました。近くの自動販売機は早く衣替えを終え、つめた~いばかりの夏用となっています。わずかに残されたあったか~いコーヒーを飲んで一息。

えりもの春は何も無くない春でした。

 

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