森の中にある小さな水族館。淡水魚専門であるため地味になるかと思いきや、ピラルクやオオサンショウウオなどインパクトのある生き物も展示されています。屋外では大量のチョウザメも見ることができます。
山の中の小さな水族館
出の山淡水魚水族館は、出の山公園内にある小さな水族館。霧島連山からの湧き水からなる池が広がる緑豊かな公園です。ちなみに「出の山」は「いでのやま」と読みます。
自然の中に馴染むログハウス調の建物。入館料はわずか200円というリーズナブルな施設です。
ほぼ一部屋の小さな水族館ですが、世界各地の淡水魚約130種1,500匹が飼育がされています。館内中央には大水槽も設置されており、レッドテールキャットやアリゲーターガー、そしてアカメといった大型淡水魚たちが悠々と泳いでいます。
ここでしか見ることのできない生き物はほとんどいませんが、館内は椅子がたくさんあって落ち着ける雰囲気。また、水槽がそれほど多くないゆえに、それぞれの生き物をじっくり観察できる気がします。
しっとりした淡水魚
館内には地域に根差した淡水魚の展示もあります。多くの水族館で見かける地元の淡水魚水槽、基本的に少々地味な水槽です。
あれ!?めっちゃきれい!!!
キラキラと泳ぐのはヤマメの大群。海に降りるとサクラマスになりますが、西日本の多くのヤマメは生涯を川で過ごすそうです。
こちらはカワアナゴという魚。アナゴとはつきますがハゼのなかま。
顔と体つきも全くアナゴには見えませんが、なぜアナゴなのでしょうか?穴から顔をのぞかせる姿がアナゴに似ているという説もあるようですが、実際のところははっきりしていないそうです。
カラフルな熱帯魚
少々地味になりがちな淡水魚展示ですが、そこを彩るのがカラフルな熱帯魚たち。フラミンゴシクリッドたちは白桃色の体色でとってもあざやか。
パロットファイヤーシクリッドも絶妙なかわいらしさ。まるで笑顔のような表情で迫ってくる姿には、凄みを感じます。
ところで、シクリッドって何でしょうか?このシクリッドというのは、カワスズメとも呼ばれる淡水魚の種類のこと。知名度の高いティラピアやディスカス、エンジェルフィッシュもこの仲間らしいです。
全然鮮やかではありませんが、私の好きなブラックゴーストも紹介させてください!
ひらひらと不思議な泳ぎ方をするサカナ。前だけでなく、後ろに進むこともあります。常に動いているため基本的に写真に撮るとブレブレになってしまうという幽霊感MAXな魚ですが、初めて実体をちゃんと撮れました。
大きないきもの
小さいサカナばかりかと思いきや、前述の通り大水槽もあるので意外と大きなサカナもいます。代表格はやっぱりピラルクー!南米アマゾンに暮らす、世界最大級の淡水魚です。
北アメリカ大陸最大の淡水魚、アリゲーターガーもいます。つぶらな瞳でかわいらしい顔をしていますが、その名の由来となった鋭いキバを持つサカナです。
両生類や爬虫類も飼育されており、オオサンショウウオにも会うことができます。まったく動きませんが、その存在感は抜群です。
いきなりのチョウザメ
駐車場から水族館へ向かう屋外の道には大きな生け簀が並んでいます。中を覗くと大きなサカナがたくさん泳いでいました。
コイかと思いきや、よく見るとチョウザメ。この水族館では、宮崎県内で初めてチョウザメ養殖に成功したそうです。
さらに、建物外部の水槽にもチョウザメ!入館しなくてもチョウザメ見放題のフリーチョウザメです。
丁寧に椅子が設置してあるので、気のすむまでチョウザメを眺めていられます。「チョウザメってなに食べるんだろう」「どこに生息しているんだろう」。眺めているといろいろとチョウザメのことが気になってきますね!
もしかして「チョウザメってどんな味するのかな?」なんて好奇心旺盛な方もいらっしゃるかもしれません。そんな方におすすめなのが水族館の隣にあるレストラン、出の山 いこいの家。
ここでは「チョウザメフライ定食」「チョウザメ刺身」などチョウザメ料理を食べることができます。チョウザメを眺めていて食欲がわいてしまった方は、挑戦してみてはいかがでしょうか。
アクセスと営業情報
小林駅より車で約10分。鹿児島空港からは約35分、宮崎空港からは約50分ほど。
開館時間 | 9:00~17:00 |
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休館日 | 月曜、年末年始 |
料金 | 200円 |
公式サイト | https://idenoyama-aquarium.weebly.com/ |
※掲載の情報は2023年10月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
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