夕凪の橋と時代ミュージアム『越後出雲崎天領の里』(出雲崎町)

新潟県

見所の多い海沿いの道の駅。海の上に飛び出した夕凪の橋は人気のフォトスポットであり縁結びの橋とも呼ばれています。併設された時代館もハイクオリティで見応えたっぷりです。

訪問日:2018/5/4(金) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

海沿いに建つ道の駅

新潟県の出雲崎は、1616年に江戸幕府の直轄地である「天領」となった場所。その主な目的は、同じく幕府の直轄地であった佐渡島で採れた金銀の陸揚げでした。

海沿いを走る国道352号にあるのが越後出雲崎天領の里。漢字が多くて何だか堅そうな雰囲気ですが、ここは道の駅。レストランや直売所があり、多くの人々でにぎわっています。特にバイクに乗ったライダーさんの姿が目立ちます。ここはツーリング立ち寄りスポットなのでしょうかね。

さて、道の駅に来たら何か食べよう!レストランはお昼だけの営業であるため、キッチンカーにてお手軽に「ジャコ天ボール」買いました。バジル、紅しょうが、カレーの三色味。どれも初めて食べる風味でした。

縁結びスポット夕凪の橋

さて、私がここに来たのは目的があります。それがこちらの夕凪の橋

海へ突き出した桟橋のような観光ブリッジ。木製の橋であり、長さは102mあります。

名前の通り、物凄く夕陽映えするスポット。私はまだ日没には早いタイミングでの訪問でしたが、できるならばサンセットに訪れたいところです。

「恋人たちの橋」とも呼ばれるこの橋、先端には恋人たちの願いが込められたクサリとカギがたっぷり。

このクサリとカギ、日本海の海風を受けてサビついていきます。1年に1回全て外されて、こちらの「愛の鍵箱」へと保管されるそうです。

江戸時代が広がる時代館

こちらの道の駅には、時代館という歴史ミュージアムが併設されています。入館すると、いきなりお代官様登場!

ボタンを押すと立ち上がってしゃべり出すお代官様。「お代官様」ときくとなんだか怖いイメージでしたが、とても優しく来館者を出迎えてくれます。

館内に鎮座するのは、ご奉行様の乗る御奉行船。小早と呼ばれるタイプであり、40の櫨から機動力に優れていたそうです。

2階に上がると、再現された江戸時代の町並み。狭い土地に多くの人が住むため、間口は狭く奥行きのある家が密集していたそうです。このような景観を「妻入り(めいり)」と呼ぶそう。

日本の石油王とは

時代館を進んでいくと、石油記念館へとつながります。

かつて出雲崎の尼瀬海岸には尼瀬油田がありました。この記念館では、その掘削に使われた道具や石油の精製品、そしてスイッチで動くメディアコンテンツなどが置かれており、石油にまつわる歴史を訪れる人に伝えています。

ここで初めて知ったのが、内藤 久寛(ないとう ひさひろ)という人物。彼は、それまでは手掘りで行っていた石油掘りを、機械を使い組織的に行うという石油産業を作り上げました。その功績から「日本の石油王」とも呼ばれているそう。

その後、尼瀬油田は海底油田としても活用されていきました。世界各地にある海底油田ですが、商用として世界で初めて掘削したのはここ尼瀬油田だったそう!

道の駅の近くには、世界最古の綱掘式石油井戸C-12号などがあります。また、先ほど時代館にて再現されていた「妻入りの街並み」が保存されているエリアも。お時間に余裕がある方は、街並み散策もおすすめです。

アクセスと営業情報

営業時間 物産館:9:00~17:00
時代館:9:00~17:00 ※12~3月上旬10:00~16:00
休館日 11~3月:毎週水曜
4~10月:第1水曜 ※5, 8月は無休
年末年始
公式サイト https://tenryo.pinoko.jp/

※掲載の情報は2023年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

コメント

  1. 匿名 より:

    出雲崎町最高

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