長岡市の寺泊の地に建つ小さな水族館。派手なショーや目玉となる凄い水槽もありませんが、昔ながらの雰囲気でとても落ち着けます。生き物とじっくり向き合うにはぴったりな場所です。
海に浮かぶ水族館
1983年にオープンした長岡市寺泊水族博物館。日本海に面した場所に建っております。
実はこの建物、海の上に建っています!横からみると、海の上にせりだした造りがよくわかります。
入館料はリーズナブルな700円。レシート割引も行っており、チケット購入時のレシートを持参すると、半年以内であれば500円で入館可能。さらに、JAFカードをお持ちの方は提示すると200円引き。ワンコイン入館ができてしまう水族館なのです。
レトロな雰囲気の館内
館内は昔ながらの水族館。派手な装飾が無い分、より生き物をじっくり見れる気がします。
館内の中央にあるのが温帯大回遊水槽。ギンガメアジやクエ、コブダイなど大きな海水魚たちが悠々と泳いでいます。
デンキウナギ水槽は、放電すると水槽上部のメーターが作動して電圧を測定してくれます。なんだか子ども科学館みたいな雰囲気。
テッポウウオ水槽では1日数回の射撃ショーを開催!五線譜に貼り付けられたエサが、テッポウウオの射撃によって次々と落とされていきます。
多彩な飼育生物
小さな水族館ですが、約400種・10,000点の生物が展示されています。
こちらは赤ちゃんアワビ。この水族館では、海洋資源を守るためにアワビの子どもを海に放流しているそうです。
緑色でとてもキレイですが、アワビの赤ちゃんってみんなこんな鮮やかな色しているのかな?ちょっと調べてみると、飼料によって色がつくらしい。殻の色で天然モノか放流モノかの見分けもできるそうです。
かわいいくちびるのキッシンググラミーは、なんとお互いに向き合ってキスをします!理由ははっきりわかっていないそうですが、これは争いと考えられています。愛情表現ではなく、争いのためのキス・・・人間に置き換えると相当面白いです。しかも、オス同士とのこと。アッー
アザラシやペンギン、ケヅメリクガメなどサカナ以外の生き物も飼育されています。
ダイバーによる餌付けショー
イルカやアシカのショーはありませんが、ちょっと変わったショータイムがあります。それは『ダイバーによる餌付けショー』。先ほどの温帯大回遊水槽にて、1日4回ほど開催されています。
水槽に登場するダイバー。魚たちに囲まれながら、餌付けショーを見せてくれます。ダイバーは通称「マリンガール」と呼ばれており、寺泊水族館の名物。きれいなお姉さんなのかな・・・と思っていたら、マリンボーイでした!
水槽の中のダイバーがフリップを使っていろいろ教えてくれます。進行役のスタッフさんなどは存在しないため、とってもサイレントなショー。そのため少々地味ではありますが、なんだか新鮮でした。
日本海を見渡す屋上エリア
屋外はそのまま展望台になっており、日本海を一望できます。力強く広がる海を眺めていると、いろいろなことを忘れてしまいそうになります。
そんな屋外で見つけたのがコチラ。双眼鏡かと思いきや、何かの兵器のような危険な香り。これ何だかわかりますか?
こちらは口径75mm捕鯨砲。名前の通り、鯨を捕るための道具です。1988年に商業捕鯨が中止となるまで実際に使われていたものだそう。
小さめの水族館なのでゆっくり見ても1時間くらいでまわれます。派手さは全くといって良いほどありませんが、軽く水族館に行きたいとき、もしくは雰囲気ではなく本当に魚が見たくて水族館に行くときにはぴったり。
家の近所にあったら良いなと思える水族館でした。
アクセスと営業情報
JR越後線の寺泊駅からバスで約15分ほど。長岡駅からもバスが出ており、約70分ほどです。
車の場合は北陸自動車道の三条燕IC、長岡北スマートIC、中之島見附IC、西山ICそれぞれから約35分ほど。
開館時間 | 9:00~16:30 |
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休館日 | 不定休 |
料金 | 700円 |
公式サイト | http://aquarium-teradomari.jp/ |
※掲載の情報は2023年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。
ちなみに、公式サイトの「館内マップ」は3D仕立てで、自由に館内を見てまわることができます!
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