トンネルに広がる渓谷美のリフレクション『清津峡』(十日町市)

新潟県

近年SNSを中心に話題となっている新潟県十日町の清津峡。全長750mのトンネルから覗く渓谷美、そしてそこに加わるのはメタリックなアート作品。清津峡はただの景勝地ではありません!

訪問日:2018/5/6(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

清津川がつくりだした峡谷

富山県の黒部峡谷、三重県の大杉谷と並び日本三大峡谷と称される日本を代表する峡谷・清津峡

駐車場に車を停めて進むと、すぐに耳に入る水の音。お土産や食事処の並ぶ小さな温泉街「清津峡小出温泉街」を通り抜けていきます。

しばらくは渓谷沿いの遊歩道を進みます。左手に流れるのは信濃川の支流のひとつである清津川。水の色がブルーでとってもキレイです。

トンネルから望む渓谷

こちらの清津峡、他の渓谷とは全く違います。なんと、トンネルから見るタイプの渓谷なのです。

もともとは渓谷沿いに遊歩道があったのですが、落石事故が起こってしまい遊歩道は閉鎖。その後、人々の希望で渓谷を見るための「清津峡渓谷トンネル」が作られたのです。

薄暗いトンネルは全長750m。暑い中での訪問でしたが、内部はひんやりしてます。

道中には「第一見晴所」「第二見晴所」「第三見晴所」と全部で3ヵ所の展望スペースが作られております。

トンネルと平行する清津峡を間近で見ることができ、アーチを描くトンネルの壁面がまるで額物のように渓谷美を切り取ります。

開放的すぎるトイレ

第二見晴所では、いきなりシルバーのカプセルが現れます。

こちら、なんとトイレ!

マジックミラーになっており、便座に座るとこんな風に外の世界が見えます。清津峡を目の前に用をたすことができてしまうという、非常に開放感のあふれるトイレなのです。

もちろん外から中の様子は見えないのですが、目の前を人が通るので全然落ち着きません。ここにいると、何かに目覚めてしまいそうです。

圧倒的なリフレクション

トンネルの終点となるのが「パノラマステーション」

半円筒状に反射素材が貼られ、床には水が敷いてあります。上手く光が写り込むと、全方向からのリフレクションが楽しめる仕様となっているのです。トンネルの壁一面に渓谷美が広がる様子は、近未来的なファンタジックさ。

こちらはアート作品、《Tunnel of Light》by マ・ヤンソン/MADアーキテクツ。2018年夏に開催された大地の芸術祭に合わせて設置されたものです。

手前の水が張られている部分は「水鏡」と呼ばれており、出入りは自由。靴のままでもOKとのことですが、中心部は15cmほどの深さがあるので裸足の方が安心かもしれません。

人気な撮影スポット

人気の撮影スポットであるパノラマステーションですが、公式サイトには以下の記載があり、特に順番待ちなどは不要のようです。

複数組のグループで同時撮影をお願いいたします。順番待ちや進行方向の決まりはございません。自由に入って撮影見学をお願いいたします。

とはいえ、他人が撮影していると奥へ進みづらい雰囲気も・・・。私が訪問した際は、手前におじいさんおばあさんのカメラマンチームが大集合。フレームインしてしまうため、進むのをちょっと躊躇われます。

・・・かと思いきや、

「その辺立って!」
「もうちょっと左が良いわよ」
「良いね!そこらへん」
「やっぱ人が写っていた方が良いわね!」
「撮ってあげる!」

思っていた以上に友好的な方々で、気にする必要など全くありませんでした!皆さんひたすら褒めてくれるためまったく悪い雰囲気にならず、訪れる人みんな無条件でモデルになっていました。ちなみに、このトンネルの仕様上間違いなく逆光になるため、表情などはほとんど映らないというのもポイントです。

というわけで、多数のカメラを向けられながらも一番奥へ。V字に削られた雄大な渓谷美がよく見えます!

事前予約が必要な場合も

清津峡へ行こうと思った際に気を付けないといけないのは、非常に人気のスポットであるということ。SNSやテレビでは見かけることも多く、2021年にはL’Arc〜en〜Cielの「ミライ」のMV撮影場所としても話題になりました。

ということで、繁忙期は非常に混雑します。2023年は以下の日程において事前予約が必要となっているようです。

<事前予約の対象期間>
4/29(土)~5/7(日)
7/15(土)~7/17(月)
8/11(金)~8/15(火)
9/16(土)~9/18(月祝)
10/7(土)~10/9(月祝)
10/28(土)~11/5(日)

締切は当日各枠30分前なので、前日までキャンセル・変更可能と優しめの設定です。この期間に訪問予定の方は、ぜひご確認ください!

事前予約制について|日本三大峡谷 清津峡
新潟県十日町市の日本三大渓谷「清津峡」の事前予約についてのご案内。繁忙期にお越しになる際には事前に入抗チケットの購入が必要となります。ぜひご一読くださいませ。

アクセスと営業情報

越後湯沢駅から森宮野原行き急行バスで約25分のバス停「清津峡入口」下車後、徒歩30分。

車の場合は関越自動車道の「塩沢・石内IC」から約25分。

営業時間 8:30~17:00 ※12~2月は9:00~16:00
定休日 無休 ※降雪・積雪状況により臨時休坑あり
料金 1,000円
公式サイト https://nakasato-kiyotsu.com/

※掲載の情報は2023年8月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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