一般人が到達可能な日本最北端。そこにあるものは何でも最北端!誰しも一度は目指したくなる突端には、記念になるものがたくさん集まっています。北海道内でも各都市からかなり離れているので、時間配分にはご注意ください。
稚内・宗谷岬は遠い
言わずと知れた日本最北の町・稚内。その北端である宗谷岬は、多くの旅人が憧れるスポット。「最北端」という冠は、それだけでキラキラと輝いて見えます。
北海道まで来たら訪れておきたいスポットではありますが、ここで注意があります。
宗谷岬はとても遠いです!!!
旭川から約250km4時間以上、札幌からだと350km6時間以上の道のりとなります。これらの街を起点に日帰りで行こうとすると、ほぼ移動時間で終わります。旭川以北には大きな街はないので、どこかを経由して行くのも難しいのです。
今回の旅で「稚内に行くかどうか」は、本当に悩みました。苫小牧から反時計回りに回って雄武(おうむ)まで来たのですが、そこからでも約2時間半かかります。途中には有名な観光スポットなどは無く、加えて稚内は以前訪問済みなのです。
北海道で行きたいところは他にも山ほどあります。もし稚内に行かなかったら時間にかなり余裕ができるので、より充実した旅を送れそう。
悩みに悩んだ結果私が出した答えは・・・
行きます!!
数年前に、沖縄のゲストハウスborderにて「人は何故岬を目指すのか」という話で盛り上がったことがありました。結局、明確な答えなんて出ず「そこに岬があるから」みたいな感じで幕を閉じたことを思い出しました。
強風吹き荒れる宗谷岬
たどりついた宗谷岬。見晴らしも良く、公園のような雰囲気ですが、風が物凄く強いです。髪はバサバサ、車のドアを開けると持っていかれそうになります。
宗谷岬といえば、この三角形の日本最北端の地の碑。人気の撮影スポットで、みなさん譲り合って記念撮影しています。
以前来たときは、首に巻いていたストールが飛ばされてしまい、一瞬で遥か沖合いへと消えていきました・・・。とにかく身につけるものには気をつけましょう。
最北端の碑の裏は、実は風よけスポット。ここは最北端で記念撮影する人の邪魔にもならないので、意外と落ち着ける場所です。
ココは全てが最北端
当たり前ですが、ここではなんでも最北端。
最北端の売店では、日付と時刻入りの「最北端到達証明書」を販売してます。ここには、流氷と動物の剥製が並ぶひんやりスポット「流氷館」も設置されています。
最北端のガソリンスタンド。こちらで給油すると、「日本最北端給油証明書」と「貝ガラのお守り」がもらえます。ワイパーと洗剤で窓そうじもしてくれました!
最北端の神社、宗谷岬神社もあります。由緒などの案内板は全くありません。調べてみると、市杵島姫命(イチキシマヒメ)を祭っているようです。
そしてこちらは・・・・最北端の公衆トイレ。ただのトイレですが、最北端ということを感じながら用を足すと、なんだか感動してくるから不思議です。
最北を見渡す宗谷岬公園
宗谷岬からちょっと丘を登ると宗谷岬公園が広がっています。高台からは、宗谷岬一帯を見渡すことができます。
丘の上に建っているのは旧海軍望楼。明治35年につくられた、対ロシアのため見張り楼です。中に入ることはできませんが、ガラス窓から中を覗けるようになってます。
巨大な折り鶴のような祈りの塔。1983年の大韓航空機撃墜事件の犠牲者の慰霊と世界の平和を願ってつくられました。高さ19.83mは事件の起こった年を、16枚の羽は遭難者の母国数、そして296枚の白御影石は犠牲者の数を表しています。
最北端での食事
宗谷岬周辺には、食事処が何件か軒を連ねています。今回は魚常 明田商店で海鮮丼。
最北端の鮭親子丼。このときのお値段は1,380円とかなりリーズナブル。(※値段は時期によって変わるようです)
鮭は分厚くて脂がのってます。イクラはかなり塩漬けに近い味。(私は塩イクラ派)漆の寿司桶も高級感あって良いですね。
お隣には食堂 最北端もあり、ラーメンメニューを中心に扱っています。こちらは以前食べた「最北端ラーメン」。えび、ホタテ、サザエの乗った豪華な味噌ラーメンでした。
(※現在は扱っていない可能性があります。)
このあとは宗谷岬から車で30分弱、稚内駅へ向かいます。実は利尻島・礼文島へ渡る計画も考えていたのですが、やっぱり時間が合わなくてあきらめ。いつかまたこの地に来ることになるのでしょう。
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