小豆島⑨ 摩訶不思議なワンダーランド『妖怪美術館』(土庄町)

小豆島

町なかに残る古い建物をリノベーションして造られた妖怪専門のミュージアム。町を歩き、暗闇を照らして個性的な妖怪にたくさん出会うことができます。展示内容はもちろん、その形態もちょっと特殊なスポットです。

訪問日:2023/5/6(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

訪問前の事前確認

小豆島の土庄(とのしょう)にある妖怪美術館は、2018年開館した比較的新しいスポット。公式HPはあるのですが、実はこのサイトは美術館の詳細情報がほとんど記されていません。

というわけで、訪問前に知っているとスムーズな「アクセス」「チケット」「営業時間」の3点を最初にご案内いたしますね!

※掲載の情報は2023年6月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

アクセス

高松港、宇野港、新岡山港からの船が寄港する「土庄港」より徒歩20分ほどの場所にあります。エンジェルロードや西光寺も徒歩圏内なので、合わせての訪問がおすすめ。

Google Mapなどで探すと美術館の展示室がヒットしますが、最初は受付に行く必要があるのでご注意ください。

駐車場も備えていますが、美術館の展示室や受付から少し離れた場所にあります。車の方は、こちらを目指して行きましょう!

チケット

妖怪美術館の入館料は2,900円と非常に高価。さらにすぐ近くにあるnaoki onogawa museumも1,600円。共通券にすると900円も割引になり、3,600円となります。とはいえちょっと躊躇ってしまう金額です。

少しでも節約したい方におすすめなのが、お得な前売りチケット。公式サイトでもリンクが貼られているアソビュー!にて購入すると、共通券が3,200円で購入可能。

チケット購入

前売りときくと、旅程が縛られてしまう気がしますが、この前売りチケットは当日でも購入可能!しかも時間指定は特にないため、行く直前に購入することもできます。これは、利用しない手はありません。

ただし、支払いはクレジットカード・Paypay・ペイディの3択。現金派の方は利用できないのでご注意ください。

営業時間

営業時間は9:00~22:00と非常に長い時間オープンしています。特に夜22:00までというのがポイントで、他の観光スポットをめぐったあと、まだまだ元気があれば立ち寄る、なんて利用もできます。

ただし、水曜日は定休、木曜日は14:00~22:00となります。また、最終入館受付は21:00となるのでご注意ください。

※ネタバレ注意※
この先ではミュージアムの全貌を紹介してしまっていますが、あえて何も知らずに突入するというのもおすすめです・・・!
(「お化け屋敷」ではないので、突然驚かされる、なんてことはないのでご安心ください。)

まずは出発ロビーへ

さて、ここからは実際に訪問したレポートになります!まずは先ほど書いた通り、受付へと向かいます。

妖怪美術館は、01号館、02号館、03号館、04号館という4つの展示室が町中に点在しているタイプの美術館。各展示室は基本的に無人となっており、ドアにはナンバーロックがかけられています。

受付にてチケットと引き換えに各施設のナンバーが記された地図がもらえます。また、受付の隣にある出発ロビーでまわりかたの映像が流れていますので、こちらで確認してから出発!地図で歩くのが不安な方は、この映像を動画に撮っておくのもおすすめです。

さらに、ヘッドフォンの無料レンタルも。専用のサイトを読み込むと、各展示室でオーディオガイドを聴くことができるのです。耳元で語りかけてくる女性の声に、一気に妖怪の世界へとひこずりこまれます。

妖怪美術館

出発ロビーを出たら、町中に点在する4つの展示室へ!町歩きしながら、各施設をめぐっていきます!ここからは各施設をさらっとご紹介。

01号館

最初に向かったのは01号館。美術館らしい独創的な建築ですが、白い壁に妖怪がしみ出してきてしまっています。

薄暗い館内には多数の妖怪造形がずらり。子泣きじじい、小豆洗いなど有名なものから、マニアックなものまで、様々な姿の妖怪が並んでいます。

室内はかなり暗いため、小さな懐中電灯で照らしながら鑑賞します。妖怪探ししているみたいでわくわくしますね。

02号館

続いて向かった02号館。醤油屋の倉庫であったという建物に入ると、謎のゲートのようなオブジェが。

導かれるように中へ入ると、そこは摩訶不思議な空間。床は海のように青く輝き、壁面には木彫りの恵比寿様がびっしり。描いたような異世界が広がります。

外へ出て回り込むと先ほどの異世界の正体が判明・・・!

なんと妖怪の胎内でした!!!

このドデカ妖怪、もとは古くなったコタツともいわれており、寒い夜に現れるそう。よく見ると上部が人間の女性の姿になっていますが、これは人間をおびき寄せるためのワナ。ということは、この妖怪は男性を好んで食べるのでしょうかね。

そんなドデカ妖怪の周囲には小型の妖怪がたくさん。いずれも和風でクセのあるデザインです。

03号館

おどろおどろしさを持った01号館、02号館に続く03号館は、一転してポップな空間。第六回妖怪造形大賞の作品が展示されています。

ウルトラセブンのガンダーのようなデザインのこちらの妖怪、なんと「べとべとさん」!新たな解釈の造形を見ると、妖怪は自由に描いて良いということを実感します。

さらに妖怪SDGs展も開催中。「物を大事にする心」をSDGsと結び付けたユニークな展示。食料問題の解決になりそうな妖怪や、相互理解の姿勢など、様々な切り口で描かれています。

04号館

03号館と繋がる04号館は、最後の展示室。先ほどの03号館からまた暗転、暗闇の世界が広がります。

ここは20畳ほどの居間。懐中電灯で照らすと、暗闇に潜む妖怪たちがあちこちから姿を現します。

なぜか置かれた枕、それに従い横になると・・・!

ここから先は、訪れてからのお楽しみにさせてください!

小野川直樹美術館

どろどろした妖怪美術館めぐりとともに楽しめるのが、小野川直樹美術館。こちらも無人の施設で、妖怪美術館の受付でナンバーを受け取り入館します。

真っ白な静謐な空間に展示されているのは、盆栽のように洗練された作品たち。

よく見るとこちら、折り鶴で構成されています。わずか1cm四方の折り紙で作られたツルが無数に集まった集合体、その精巧な技術にただただ驚かされます。

行ってみた感想

今回ひとり旅で来たのですが、ちょうど寒霞渓ロープウェイで知り合ったシアトルから来たというAprilさん(仮称)と再会!意気投合して二人でめぐりました。

各展示室はまちに溶け込んでいるため意外とわかりにくかったのですが、二人で「こっちじゃない?」みたいな感じで探しながらめぐる感じはとっても楽しかったです!Aprilさんが出発ロビーの案内動画をスマホで録画してくれていたので、非常に助かりました。

各展示室が無人ということにも驚きましたが、その静かな雰囲気が逆にコワサを引き立てています。とはいえ、びっくりするような箇所は無く、個性的過ぎる妖怪たちをたっぷりと堪能することができました。

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