「天空の花畑」「大クス」「横尾の辻」という島の三大人気スポットを中心に、約2時間の島内散策へ!きれいに手入れされた道やわかりやすい案内板から、島の人のちょっとした優しさや気遣いも感じることができます。
島めぐり計画はこちらの記事にて
志々島港に到着
10:45須田港発の船に乗り、11:30志々島に到着。港にはなにもありません。
島内の見どころが記された案内板を見つけました!写真に撮っておくのがおすすめですが、このマップにない道もいくつかあります。
志々島は舗装されていない道が多いので島内散策は徒歩が基本。それほど大きな島ではないので、2時間もあればゆっくりと見て回れます。
港の近くにある小さな小屋のようなもの。こちらは「埋め墓」といい、ご遺体を埋葬するお墓。こことは別に「参り墓」というお参りするためのお墓もあります。このような埋葬法を「両墓制」と呼び、塩飽諸島のいくつかの島で見ることができます。
情緒あふれる集落
建物こそ少ないですが、情緒あふれる集落。焼杉の家屋に瀬戸内海らしさを感じます。
集落内にあるいせや商店は無人販売所。お菓子などの商品がどれでも一個100円。なんとカップヌードルも100円です。離島は値段が高くなるのが普通ですが、まさかのディスカウント。
冷蔵庫には冷たい飲み物も完備。オロナミンCも午後の紅茶も全て150円です。この先飲み物の補充は困難なので、ここで入手しておくのがおすすめです。
おそらく島で唯一の飲食店が、こちらのくすくす。営業時間は「AMだいたい10:30〜11:30/PMだいたい14:30〜15:50」という、ちょっとしたゆるさが微笑ましい。
幻想的な天空の花畑
港からすぐの細い道を進むと、「天空の花畑」「大クス」「横尾の辻」という、島の三大人気スポットへつながります。
まず最初に向かったのが天空の花畑。少しだけ山道を上った先には、斜面にお花畑が広がります。GWに訪れたところ、芝桜はもうおしまい。ネモフィラやキンセンカが一部で咲いておりました。
ちょっと訪れるのが遅かったかな、と思ったのですが奥へと進んで行くと、一面に広がるマーガレットがお出迎え。
お花畑には、パラソル付きのデッキやベンチもあり、さらにはドリンク、アイスクリームを販売する売店も。思わず写真に撮りたくなるブランコも設置されています。
この花畑、入場料などは特に不要。かつて花卉農家を営んでいた孝子さんとその息子夫婦さんが手入れをしており、「孝子さんの花畑」とも呼ばれています。(※「花卉(かき)」=「観賞用に栽培する植物」のことです)
花畑を見ることができるのは3月上旬頃〜6月末頃まで。ベストシーズンは3月中旬〜4月中旬で、4月上旬頃には満開に広がる芝桜が圧巻とのことです。
荘厳な志々島の大楠
天空の花畑から大クスへ向かうには、地図で見ると一度通りに戻る必要があります。しかし、天空の花畑の奥へと進むと、大クスまでのショートカットできる道があります。
少し下っていくと見えてくる巨大樹。樹高は22mほど、左右の枝は50mにも及ぶ大きさのクスノキ、その推定樹齢は1000年にも及びます。
これほどの巨木が残されているのも離島ならでは。枝葉を広げた姿は、まるで守り神のよう力強いです。
除虫菊の咲く楠の倉展望台
大クスの先には楠の倉展望台がありますが、地図で見ると一度通りに戻る必要が・・・と思いきや、大クスの奥にある道からショートカットできます。
先ほどの「天空の花畑→大クスのショートカット」もそうですが、志々島は都合の良いところに道が作られているため、島内散策はものすごく快適。各ポイントにもしっかりと案内があるので、迷うこともありません。何だか島の人の優しさを感じます。
ということで楠の倉展望台に到着。小さな小屋が建てられており、休憩にぴったり。
小屋からは、まるで窓枠が額縁のように瀬戸内海の景色を切り取っています。内部にはテーブルもあるため、食事持参の方はここで休憩がおすすめ。
小屋の前に咲いている花はシロバナムシヨケギク。「除虫菊」とも呼ばれており、かつては蚊取り線香の原料として多く栽培されていた植物。瀬戸内海の小豆島や因島で多く栽培されており、ここ志々島でも盛んに栽培されていたそうです。
パノラマ広がる横尾の辻
島の最高峰である横尾の辻を目指します!「よこおのつじ」と思い込んでいたのですが、看板によると「よこぼのつじ」と読むようです。
最高峰、とはいえその標高は109mなので、あっという間に山頂に到着。広場になっており、この木なんの木きになる木が生えています。ここもまたイスやテーブルが置かれており、とっても親切。
周囲には多数の島が浮かぶ瀬戸内海の絶景が広がります。高見島、佐柳島、讃岐広島、さらには瀬戸大橋まで見えます。気持ち良いですねー。
港へ戻る別ルート
さて、そろそろ港方面へ戻ろうかなと思ったのですが、ここにもまた地図にない別の道を発見。またまたわかりやすい案内板が置かれています。
進んで行くと、さわやかな竹林の径。ここ、めっちゃ良くないですか?
さらに降りていくと海辺の道に。あとは海沿いの平坦の道を進めば、集落や港へとつながります。
この辺りはあまり人の気配はありませんが、しっかりと手入れされている印象。たぶん、島の人はきれい好きな気がします。
3つの神社めぐり
志々島は小さな島ですが、意外にも神社の数が多いです。まだ船の時刻まで時間があるので、何社か立ち寄ってみることにしました。
最初に立ち寄ったのは八幡神社。木造の社殿の内部を覗くと、真っ暗な中で紅白の紙垂が光っておりとても神秘的な雰囲気。
海に面した石段に朱塗りの鳥居が映える山頭(さんとう)神社。健康・大漁の御利益があるそうです。
長い階段の先にある十握(とつか)神社。日本武尊を祀っており、安産の御利益があると言われています。
志々島から粟島へ
さて、そろそろ志々島を出る時間。宮の下港よりやってきた船に乗り込み、粟島へと向かいます!
今回の滞在時間2時間5分は、島の名所をゆっくりめぐってちょうど良い時間でした。島の人と会話する機会は無かったのですが、無人の販売所や各所に置かれたイス&テーブル、分かれ道には必ずある案内板、巡りやすくつくられている散策路と、随所に優しさが感じ取れます。きっと人情あふれる島なのでしょうね。
コメント
[…] […]