バスとロープウェイを乗り継いで向かう千畳敷カールは、気軽に散策することができる美しい高原風景。特別な登山装備など無くても標高2,600mの高山地帯を散策できます。人気のスポットなので、オンシーズンの混雑には要注意です!
千畳敷カールまでのアクセス
千畳敷カールへ行くには、ロープウェイに乗車する必要があります。そしてロープウェイ乗り場まではマイカー規制がされているため、バスに乗車が必要。まとめると、こんな感じです。
↓バス
■しらび平駅
↓ロープウェイ
■千畳敷駅
※カーナビを利用される方は、「菅の台バスセンター」を目的地にするのがおすすめです。
車が無い方は駒ヶ根駅からバスに乗車してしらび平駅まで行くこともできます。バスの始発ですが4~11月は駒ヶ根駅5:00、菅の台バスセンター5:15と、かなり早朝から運行しているのがポイント。ロープウェイは、バス到着の15分後に出発するように設定されているので、こちらはあまり時刻表を気にしなくても大丈夫です。
気になるお値段ですが、往復バス+往復ロープウェイで、駒ヶ根駅からは4,640円、菅の台バスセンターからは4,200円となかなか高価。とはいえ、標高2,612mまで一気に運んでくれるのは値段に代えがたい魅力です。
マイカーの方は、さらに菅の台バスセンターの駐車料金(1回800円)が必要となります。ゲート式のパーキングで支払いは出庫時、最初の30分までは無料となります。
(※すべて2021年7月時点での情報です。最新情報は公式サイトにてご確認ください)
混雑に要注意
この千畳敷カール、夏場や紅葉の時期には非常に混雑することで有名です!
オンシーズンの休日には、チケット購入で並び、さらにバス乗車で並び、さらにさらにロープウェイで並び、1時間以上待ち時間なんてこともザラにあるそう。
今回私は2021年7月21日(水)という、7月の連休直前の平日に訪問しました。前日夜のうちに菅の台バスセンターまでやってきて車中泊。朝の5:00くらいから人が続々と集まってきて、6:00頃にはバス待ちの列ができあがりました!
「バスは30分おきのため、1本乗れないと30分待ち・・・。急いで朝の支度済ませないと!」と焦ったのですが、次々と臨時便のバスがやってきて並んでいる人をどんどん運んでいきます。チケットも10人くらいの列でスムーズに購入できました。
6:30頃になると駐車場にはほとんど人がいなくなるということに。特に並ぶことなく、6:45のバスに乗車しました。平日だったためか以外と余裕がありましたが、もし連休だったら時間が経つにつれてどんどん混雑していくのでしょう。
バスとロープウェイ
バスはくねくねした山道を登っていきます。運転手の方がとても上手だったため、車酔いすることなく乗車できました。不安な方は酔い止めを飲むか、いっそのこと寝てしまうのが良いかと思います。
菅の台バスセンターから約30分でしらび平へ。ここからは駒ヶ岳ロープウェイに乗り換えます。
ロープウェイはバスと同じく30分間隔で運行してます。バス1台分の乗客は全員乗れるので、乗ってきたバス以外に待っている人がいなければ急いで並ばなくても大丈夫です。
本当に混雑するときは、ロープウェイにも行列ができてしまうそう。混雑時はこちらも臨時便が出るそうですが、裏技として「タクシーを予約し、バスの始発よりも先に着くことでロープウェイ始発の最前列に並ぶ」なんてテクニックもあるそう。
ロープウェイの運転速度は秒速7m、時速になおすと約25kmとかなり速い。乗車しているとそれほど速く感じないのですが、下りのゴンドラとすれ違う瞬間にその速度を体感します。
約6分で千畳敷駅に到着!なお、この駒ヶ岳ロープウェイの高低差は950mで、これは日本最高とのこと。一気に高所へと上がるので、高山病対策で深く呼吸をとるように意識しよう。
日本一高い千畳敷駅
駅構内にはカフェや売店、そしてホテル千畳敷が入ってます。朝食をとったり、準備体操したりして、高所に体を慣らしてから出発するのがおすすめ。飲み物や行動食を追加することもできます。
自由に使えるテーブルや椅子もあり、カウンター席からは広がるパノラマを望むことができます。
千畳敷駅の標高は2,612mと、日本で一番高い駅。朝8:00頃の到着で、一面に広がる雲海を見ることができました。まだ千畳敷カールを見ていないのですが、この時点で既に大満足です・・・!
※Wikipediaには、実際の標高はさらに高い2,640mとの記載もあります。
すぐに広がる絶景
千畳敷駅を出ると、すぐ目の前には千畳敷カールの絶景が広がります!
カールというのは、圏谷とも呼ばれる半円形の窪地のこと。ここは畳を1,000枚敷けるほど広いカールのため、このような名前が付けられています。
このカールの内部には遊歩道が広がっており、一周40分ほど。登山用の装備無しでも散策可能なので、ハイキング間隔で楽しむことができます。
途中にある剣ヶ池からは、千畳敷カールの全貌が見渡せます。美しいグリーンの中に、白い岩が並ぶコントラストがあざやかな絶景。夏だとういのにところどころには雪が残っております。
写真では何度も見てきた光景ですが、実物のダイナミクスは画像とは比較になりません!迫りくる圧倒的なスケールに感動してしまいます・・・!
高山植物も忘れずに
千畳敷カールの絶景はもちろんのこと、豊富な高山植物も見どころの一つ。特に夏場は100種類以上もの花が咲き、訪れる人をもてなしてくれます。
たくさん咲いている黄色の花はシナノキンバイ。梅に似た黄色い花を付けるため、「金梅(きんばい)」と呼ばれています。絵具を飛ばしたかのようにぽつぽつと散っており、千畳敷を彩ります。
濃いピンク色のミヤマシオガマ。シダ植物のような葉っぱも特徴的です。近い種類のヨツバシオガマも見かけましたが、こちらの方が花の色が濃いのが特徴です。
白くふわふわなコバイケイソウ。他の花に比べると大型で、背丈は1mほどあります。数年に一度しか咲かないため、その年によって咲く量が大きく変わるそう。凄くたくさん咲いているので、2021年は当たり年かもしれません・・・!
遊歩道の途中からは、木曽駒ヶ岳への登山コースへと分岐します。ここから登ると、3,000m級の高山へ2時間ほどで登ることができます。
今回は登山装備で来ているので行ってみよう!
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