狙うはプレミアムグリーン席!キャンセル待ちで『サフィール踊り子号』に乗車(東京都→熱海駅)

静岡県

東京から伊豆半島へ向かう特急・伊豆の踊り子。そのプレミアム車両が今回紹介するサフィール。従来とは異なる快適空間で話題の車両です。満席の中、運良くキャンセルが出てチケット確保に成功。実際に乗ってみた乗車記もまとめました。

乗車日:2020/10/25(日)

新登場の特急列車・サフィール踊り子

伊豆の踊子号は、東京駅・新宿駅・池袋駅から伊豆半島へと向かうJR線の特急列車。熱海、伊東、下田といった人気観光スポットに停車する観光列車です。

その伊豆の踊子号で待望の新型車両が2020年3月14日に運行開始した「サフィール踊り子」。従来のスーパービュー踊り子に替わって登場しました。

インダストリアルデザイナーの奥山清行によるデザインや、グリーン席の上を行くプレミアムグリーン席の設定など話題性も高いです。

Saphir(サフィール)」はサファイアを意味するフランス語で、ブルーに輝く伊豆半島の空と海を表現していますす。車体に描かれたロゴマークにも宝石のようなデザインがあしらわれており、まるで高級ブランドのような雰囲気。

座席の種類とチケット購入方法

サフィール踊り子号の座席はグリーン席、プレミアムグリーン席、グリーン個室の3種類のシートが用意されています。

グリーン車

5~8号車に設定されている、2+1列というゆったり仕様のグリーン席。リクライニング機能や各座席に設置されたコンセントなどの設備で、快適な旅を送ることができます。

購入方法:えきねっと、指定席券売機、みどりの窓口

プレミアムグリーン車

サフィール踊り子を象徴するのが1号車のプレミアムグリーン席。1+1列という非常にゆったりした感覚でシートが配置されており、グリーン車のさらに上を行く豪華客席。1車両20席しかありません。

購入方法:指定席券売機、みどりの窓口

グリーン個室

2~3号車には、団体旅行に嬉しいグリーン個室もあります。4名様用と6名様用の2タイプの部屋があり、それぞれ4部屋ずつの設定。プライベート空間が保たれるので、家族旅行にもぴったりです。

購入方法:みどりの窓口

普通の特急列車と異なり、普通席が存在しないのがポイント。通常の伊豆の踊り子号よりワンランク上の高級感がただよいます。

また、購入場所がそれぞれ異なっている点も注意が必要。グリーン席は「えきねっと」対応なため、インターネットで予約や空席照会が可能です。しかし、プレミアムグリーン席は「指定席券売機」と「みどりの窓口」のみグリーン個室は「みどりの窓口」のみとなるため、直接JR線の駅まで行かないと購入できません。

狙うは直前キャンセル

サフィール踊り子号は非常に人気なため、すぐに満席になってしまいます。グリーン車はネットで確認できますが、プレミアムグリーン車のキャンセル待ちを狙うには、足繁く駅の指定席券売機に通う必要が出てきます。

今回の狙いはもちろんプレミアムグリーン。どうせサフィールに乗るからには、一番良い席に座ってみたいです!

2週間くらい前からまめに通ったのですが、なかなか空席に出会えません。気が付けば旅行出発の3日前。でも、あきらめるのはまだ早いです!

ここでポイントとなるのは、キャンセル料。JRの指定席特急券は2日前までは340円で払い戻しが可能ですが、前日になると購入額の30%と一気に跳ね上がります。そのため、仮り押さえしている人や代理店などは前日直前に手放す可能性が非常に高いのです。

ということで2日前の夜に指定席券売機に行ってみるも、空席はまだ出ていません。

「日付が変わる瞬間の前日0:00になればキャンセルが出ているかも!」そう思って日付が変わるタイミングまで粘っていたのですが、ここで問題が発生します。それは指定席券売機は利用時間が決まっているということ。駅により時間は異なりますが、おそらく最も遅くまで利用できる新宿駅であっても23:50には使用停止になってしまいます。したがって、日付が変わった瞬間に狙うのは不可能なのです。

そんなわけでその日は諦め。旅行前日となる翌日の11:00頃チェックしてみると、空席発見!!ということで、無事プレミアムグリーンを確保できました。

サフィール踊り子1号
乗車日:10/25(日)
行程:東京駅11:00発〜熱海駅12:17着
料金:7,440円(内訳・・・乗車券1,980円+特急券1,860円+プレミアムグリーン券3.600円)

サフィール踊り子乗車記

東京駅にやってきたサフィール踊り子。先頭車両の周辺には、カメラを構えた人々が集まります。まだまだピカピカのボディは、駅のホームや集まる人々をくっきりと映し出します。

プレミアムグリーンといえば、何といってもこの2列シート。通常車両に比べてずっとずっと広々としています。各車両、ガラスの天窓があるため開放的な空間。自然光がさんさんと降り注ぎ、天気の良い日は最高の鉄道旅になります。

コンセントとテーブル、そして自動リクライニング機能も付いています。シート背部がシェル構造となっているため、後ろの席の人を気にせずMAXまで倒すことができます。

さらに、シートは独立して回転します。180℃回せば後ろの人と向かい合わせにすることも、窓の方を向けば景色を存分に楽しむこともできます。ただし、ペアで隣同士のの席を利用していた場合、窓へ向けるとお互いの顔が見えなくなってしまうという欠点も。

前の席にはフットレストもあるため、靴を脱いでリラックスできます。ただし、席間隔があるため、ある程度足の長さがないと届かないかもしれません。また、前の席が回転してしまうと利用は困難を極めます。

カフェテリアは予約がおすすめ

4号車には、テーブル席とカウンター席を備えたカフェテリアがあります。

ここでは限定メニューのヌードルを食べることができるのですが、1つ注意点が!食事メニューは数量限定。事前に予約しないと食べることができないケースが多いです。予約はサフィール公式サイトのサフィールPayにて可能なので、絶対食べたい方は確認をお忘れなく。

今回、乗車日前日に予約ができることを知り、サフィールPayにアクセスしてみたところ、すでに在庫終了の文字が・・・。ヌードルを食べるつもりでいたので、知らずに乗車していたら、ご飯抜きになってしまうところでした。

予定変更して駅弁を購入。東京駅は数えきれないほどの駅弁ラインナップがあるため物凄く悩みましたが、今回は地元茨城の「常陸牛と山の恵み弁当」。とろとろな常陸牛はもちろん、ウドとゴボウもしっかり味が染みており、山菜苦手な私でも美味しく食べることができました!

なお、カフェテリアの席はヌードルを食べる人専用となっています。また、ヌードルの数しか座席は予約されないのでご注意ください。


しばらくは東京・神奈川の町並みの中を進んでいましたが、気が付けばオーシャンビューがはじまっていました。窓の外に広がる雄大な太平洋を眺めていたら、あっという間に目的地の熱海に到着。

無事、前日キャンセルで乗車できたサフィール踊り子。もし乗車予定の方は、「指定席券売機・みどりの窓口でしか買えない」「前日にキャンセルが出る可能性が高い」「カフェテリア席は要予約」この3点をお忘れなく!

コメント

  1. ことぶき より:

    こんにちは
    サフィール踊り子の詳細ありがとうございました
    今はこんなのが走っているんですね
    全然知りませんでした
    近々 伊豆の方へ行くので お目に掛かれたらいいなぁ
    気にしながら移動してみます
    遭遇出来たら夫にこれサフィールって名前なんだよと自慢しちゃおうと企んでいます

    • chihiro chihiro より:

      ことぶきさん

      ブログ見ていただきありがとうございます!

      サフィール、すごくかっこいい電車でした!

      下田までと長い区間走っているので、もしかしたらお目にかかれるかもしれませんね♪

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