3月の修善寺温泉 ~桂川と修禅寺とジオリア~(伊豆市)

静岡県

ほど良くにぎわう修善寺温泉散策!竹林の小径や独鈷の湯など、絵になる光景がたくさん。東京に住んでいて「ちょっと遠くの温泉街へ行きたい、でも車がない」そんな方にもぴったりの場所です。

訪問日:2019/3/17(日) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

都内から向かう修善寺

静岡県の修善寺温泉は、車が無くてもアクセスしやすい温泉街の一つ。都内から電車とバスで約3時間半、新幹線を利用すれば2時間ちょっとでアクセスができます。近すぎず遠すぎず、程よい距離の温泉街です。

都内から向かう場合は、まず三島駅へ。そこから修善寺温泉へ行くには「伊豆箱根鉄道 駿豆(すんず)線」を利用します。三島駅から修善寺駅までは所要時間は40分弱。ローカル線の情緒たっぷりな伊豆箱根鉄道は鉄道旅の旅情にあふれています。

(※写真のきっぷは510円ですが現在は520円、さらに2024年3月16日に550円に変わるそうです)

なお、乗車にあたりSuicaやPASMOなどのICカードは一切使えないのでご注意くださいね。

修善寺駅から修善寺温泉はここからさらにバスで7分。鉄道、バスと乗り換えが多いのは手間に感じるかもしれませんが、少しずつ都会から離れていく感じは、むしろプラスに映ります。

せせらぎの温泉街

数多くの温泉がある伊豆半島の中でも、修善寺温泉は、最も古い歴史を持つといわれる温泉。文豪にも愛され、多くの文学作品の舞台ともなっています。

中央を桂川とも呼ばれる修善寺川が流れているせせらぎの温泉街です。

川の中にあるのは、修善寺温泉のシンボルとも呼べる独鈷(とっこ)の湯。露天風呂みたいな雰囲気ですが、現在は入浴不可。Wikipediaによると「法律上の浴場としての位置付けではないため」とのこと。

ちなみに独鈷というのは、金属製で両端が尖った短い棒状の仏具。かつて弘法大師こと空海がこの独鈷を使って岩を砕き、温泉を噴出させた伝説があるそうです。

「リバーテラス・杉の湯」という足湯もあります。白い部分は大理石のテーブルという、なんともゴージャスな仕上がり。

爽やかな竹林の小径

朱色が映える楓橋。この橋を含めた5つの橋をめぐると恋愛成就の御利益があるなんてウワサもあります。

楓橋の先に広がるのは、修善寺温泉を代表する景観「竹林の小径」。途中には円形の竹のベンチもあり、寝転がると竹に包まれた空を拝むことができます。

3月中旬に訪れたところ、修善寺寒桜が咲いていました。寒緋桜と大島桜の交配種といわれています。例年だと見ごろは3月末~4月上旬頃だそうです。

温泉街の中心・修禅寺

修善寺温泉といえば、その名の由来となった修禅寺。よく見ると漢字が異なっており、お寺の方は「禅」なのです。読み方はどちらも同じ「しゅぜんじ」。

807年に空海が創建した真言宗の寺院と伝わっておりますが、後に曹洞宗へ。このときに「禅」の字へ変わったとの説もあります。(※日本での禅宗は臨済宗、曹洞宗、黄檗宗の3宗派を指します)

修禅寺は温泉街の中心にあり、常にたくさんの観光客が訪れています。

手水はなんと温泉水!温かいので、寒い日も安心です。こちらの温泉水は飲むことも可能らしいです。

手水の反対側にあるのは百度石。1つの寺社に100回お参りして祈願することを「百度参り」と呼ぶのですが、その際にここをくぐってお参りするそう。

ジオパークミュージアム

修善寺総合会館の地下には、ジオリアがあります。なんとなく小林製薬みたいなネーミングのこの施設は、伊豆半島を作り上げた火山やプレートの動き、そして伊豆の自然を知ることができる小さなミュージアム。入館料は無料なので、散策ついでにふらっと立ち寄ってみるのもおすすめです。

最初は約7分の映像コンテンツから。パンゲアからはじまる大陸移動、日本列島ができるまで、そして約60万年前に伊豆が日本列島にドッキングして伊豆半島や足柄山地が形成される様子をとってもわかりやすく見せてくれます。

展示室には、伊豆半島の火山や生き物など、様々な展示が。一部屋だけですので、さらっと見ることができます。

このジオリアと同じ敷地内には、洋食屋さん「修善寺no洋食屋」があります。ランチタイムに伊豆鹿丼を食べられるそうですが、まだオープン前。次来たときの楽しみにとっておきましょう。

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