エレガントな箱入りニワトリ長尾鶏を知る『長尾鶏センター』(南国市)

高知県

尾が異様に長く美しい「長尾鶏」をキレイに長く尾が伸びるよう、大切に育てている施設です。館内ではスタッフの方が丁寧に解説してくれます。長尾鶏と一緒に記念撮影も可能です。

営業時間:9:00〜16:00
定休日:木曜
料金:800円
見学所要時間:15分〜
訪問日:2020/01/24(金)

国道沿いでアクセス良好

長尾鶏(おながどり)センターは、高知市の東に隣接する南国(なんこく)市にあります。高知駅から車で30分弱、国道55号線を走っていると白い壁に尾長鶏が描かれた建物が見えてきます。

高知県の観光スポットはアクセスが悪い場所が多いのですが、ここは比較的立ち寄りやすいところにあります。高知市内から室戸岬へ向かう途中に立ち寄るのにも良さそうです。

左側の喫茶店のような建物がセンターの受付。800円の入場料を支払って館内へ入ると、スタッフのおばちゃんが付きっきりで案内してくれます。

長い尾を持つ鶏

館内に入ると、まずは剥製の解説からスタート。
このありえないほど尾が伸びたニワトリが長尾鶏。別名「尾長鶏」とも書き、高知県原産のニワトリの一種。通常なら抜け落ちる尾羽が伸び続けるため、年を重ねるごとにどんどん尾が長くなっていきます。

オナガやサンコウチョウ、ヤマドリなど尾が長い鳥は数多く存在しますが、体長の10倍以上の長さを誇るのはこの尾長鶏だけではないでしょうか。

尾が伸びるのは雄鶏だけ。雌鶏の剥製もあるのですが、普通のニワトリとあまり変わらないように感じます。

こちらは長尾鶏のタマゴ。年間300個タマゴを産むといわれている卵用種のニワトリとは大きく異なり、春先にしか産みません。

箱入りニワトリ

一見すると生きている長尾鶏はいないのように見えますが、確かに感じる鶏の香りとときどき響く鳴き声。

並んでいる木箱、これこそが長尾鶏の飼育箱の「止箱(とめばこ)」。檻や柵の中で放し飼いにしていると、尾が切れてしまうためこのような個室で一羽一羽大切に育てられているのです。以前は3mほどであった尾羽が、この箱の登場により10mを超す個体も育つようになります。

「こんな箱の中で過ごすなんてかわいそう」と思ってしまいますが、人間の感覚を別の生物に当てはめるのはナンセンス。ウナギのように狭い方が良い生き物もたくさんいます。考えてみると、人間の中にも部屋から出たくないタイプの人もいますよね。

天気の良い日には外に出して散歩させてあげるそう。ただし、そのときは尾羽が引っ掛からないように常に見守っているとのことです。

長尾鶏とのふれあい

しばらく解説が続いたあと、箱を開けて実際に生きている長尾鶏を見せてもらいました。

凛々しい横顔、力強い脚、なんてカッコ良いのでしょうか!!

そして、長尾鶏たる所以のこちらのながーい尾羽!
黒くツヤツヤに輝く羽はあまりにも美しい。実際に尾羽に触ったり、一緒に記念撮影することもできます。


(モザイクなのは、顔出しNGなわけではなく、私の顔がヤバすぎたためです)

飼育の実情

昭和初期には500羽以上の長尾鶏が高知県内にて飼育されていましたが、戦争の影響でその数は激減。現在、長尾鶏を飼育している家はわずか7軒ほど。長尾鶏の飼育だけで生活することはできないため、飼育家さんたちは本業の傍らブリーダーをしているそうです。

南国市役所に保存会があり、市を挙げて長尾鶏の保存に努めているそう。
国の特別天然記念物に指定されているとはいえ、飼育者に与えられるのは現物支給のエサと、一羽につき年間5,000円の補助金のみ。飼育で生活を送るどころか、身を削らないと育てることができないのではないでしょうか。飼育箱も10万円とかなり高価なため、古いものを修理してやりくりしているというのが実情なのです。

全国各地の伝統工芸では後継者不足が叫ばれていますが、ここもまた同じ問題を抱えています。SNSなどで話題になればと思いつつも、対象が生き物であり、なおかつお金も時間もかかるとなると、とても気軽に手を出せる内容ではありません。まして、職業として成立しないという点も参入者を減らす大きな要因ではないでしょうか。
美しいオナガドリの知名度がもっとあがり、ファンが増えることを祈るばかりです。

この記事を書いた人
chihiro

国内旅行が大好き!車中泊やLCCを駆使して、離島と水族館は100以上・神社仏閣は300以上訪問。都道府県はあとちょっとで3周完了。スケジュール詰め込みがち。実はプログレとソウルが好きなベーシスト。

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