“ハマスイ”の愛称で親しまれる、手作り感あふれる浜辺の水族館。水槽の中や貼り紙など、随所に面白いポイントが隠れており、小さいながらも見ごたえがあります。他の追随を許さないインパクト抜群のマスコットキャラも注目です!
桂浜水族館へのアクセス
桂浜水族館は文字通り桂浜という浜辺にある水族館。水族館が海の近くにあるのは普通ですが、ここはビーチに直結。砂浜に建つ水族館なのです。
高知駅からは桂浜行きの路線バスに乗り約35分。バス停《桂浜》、もしくは《龍馬記念館前》で下車すれば徒歩5分ほど。バスの本数は1時間に1本なので、時刻表にはご注意ください。
高知市内の観光スポットをめぐる周遊バス・MY遊バスでもアクセスできますが、こちらも同じく1時間に1本。また所要時間が高知駅からだと50分程度と、路線バスより時間がかかります。
車で向かう場合、高知IC・高知龍馬空港ともに30分ほど。専用の駐車場は無いため、乗用車1日400円の桂浜公園駐車場を利用することになります。
ローカルな雰囲気の水族館
今年で創業89年となる老舗水族館。館内は昔ながらの水族館といった雰囲気です。
はりまや橋のようなこの橋は「かつらやばし」。橋の下は日本庭園風の池になっているのですが、そこを泳ぐのはコイではなく海水魚。なんだか違和感たっぷりな展示です。
なんと、こちらのボートも水槽。泳いでいるのはカメ・カメ・カメ。ボートの形をうまく利用して陸地が造られていたりと、工夫が見えて面白いです。
ちょっとホラーなアカメの群泳
ハマスイで必見なのは、高知県を代表するサカナ・アカメ。大きくなると1mを越える大型の魚類で、浦戸湾や四万十川などに生息しています。
光をあてると目が赤く光ることからその名が付けられています。フラッシュを焚けば赤く光る目を見ることができそうですが、サカナを驚かせてしまいます・・・。
それでもぜひ赤く光るところを見てみたい、そんな方のためにハマスイでは水槽の近くにはアカメ用のライト、その名も「ピカ目ライト」が設置されています。少し離れた位置にあるこのライトを水槽に向けると、アカメの目が赤く光る姿を見ることができます!
試しにカチッと付けてみると、水槽のアカメ全員の目が一気に真っ赤に!これはちょっとホラーな光景。
こんな風に大量の赤い目が輝く写真を撮ることができるのも、群泳で飼育しているハマスイならでは。カメラの明るさは暗めに設定すると、より目の輝きが強く写ります。
気になるへんないきもの
『ゴールドダルメシアンウナギ』
キリン柄のウナギ・モヨウモンガラドオシかと思いきや、ニホンウナギの色彩変異。このような模様になるのは10万匹に1匹という、どこぞのガチャもびっくりなレア具合。幸せを呼ぶウナギと呼ばれています。
『ミカドウミウシ』
体長15cm以上のかなり大型のウミウシ。成長すると50cmを越えることもあるそうです。そんなビッグボディですが、華麗に海の中を泳ぐこともあるらしい。赤い外套膜をヒラヒラとさせて泳ぐ姿がフラメンコの衣装に似ているため、スパニッシュダンサーとも呼ばれています。
『ウツボ』
ニセゴイシウツボやアミメウツボなどてんこ盛りのウツボたち。ここではもう結び目ができそうなくらい濃厚に絡まってます。
ツッコミどころ満載の展示
ぱっと見5匹のゆったり個室となっているチンアナゴ水槽。普通の水族館だとチンアナゴってもっとたくさんいるのですが、ここでは少な目。
その隣に貼られていたのはコチラ。
「ちょww 少なすぎワロタwww」
通常ならば「数が少ないね~」とお客さんがツッコミそうなところを、先手自虐ツッコミかましてきます。
一方、こちらの水槽をご覧ください。
普通のミドリガメ水槽かと思いきや、このカメは模型です!「模型ワロタwww」とツッコむかと思いき、これについてはノータッチ。
並んでいるイルカの骨と人間の骨。実際の標本に触ることができる体験コーナーなのですが、この骨たちは突然動き出します!しかも目が光ります!いきなり動くので、どっきりみたいなテンションです。
唐突に現れるのは牛鬼やマドなどの土佐の妖怪が集まるスポット。どちらかというと科学寄りの施設である水族館において妖怪が出てくるのはとってもレア。主に「浮き」が使用されているので、もれなく丸っこいのがポイントです。
貼り紙も見逃せない!
展示もユニークですが、見逃してはいけないのが園内各所の貼り紙。どれも普通ではない面白ネタが詰まっています。例えばスタッフルームの表示も「事務所(アジト)」と一捻り。「スタッフの飛び出し注意」との注意書きも書かれています。
水族館恒例の出口付近にあるショップ。水族館の限定グッズやぬいぐるみ、お土産ものなどが並ぶコーナーですが、入口にはこちらの案内が・・・。
「最終課金エリア」。確かに間違っていない気もしますが、ここまで大胆な表現は初めて見ました。
ショップを出ようとすると、そのドアに書かれていたのは「ボタンではありません(笑)」の文字・・・!
位置的にもカタチ的にもついつい押したくなってしまいますが、このドアは自動ドアではなく手動ドア。押しても何も変化はないのですが、ワタシ含めて多くの方が押してしまっていました。
爆笑のトドショー
小さな水族館ですが、海獣も飼育しています。アシカショーや、ペンギンのエサやりなどイベントもありますが、必見なのはトドショー。通常13:00、土日祝限定で16:00にも開催しています。
ショーに登場するのは、トド2匹とお兄さん2人のツーペア。お兄さんたちは別々の動きをするのですが、このズレ具合がまた面白い!
ピンクのお兄さんがトドの紹介をしようとしたタイミングで、紺色のお兄さんがトドを連れて客席へ。目の前でアクションしてくれるトドに観客は目が釘付けです。
一方、しゃべろうとしていたピンクお兄さんは、客席が盛り上がってしまい置き去り・・・。
今度はピンクお兄さんが客席へ向かうと、紺色お兄さんは置き去りに・・・お客さんが誰も見ていないところで寂しげにトレーニングしているもう一人のお兄さんも見どころです。
おとどちゃん
さて、ハマスイといえば近年話題になっているのはこちらのキャラクター。
まったく媚びないルックス、それで良いのかとつっこみたくなるこのキャラの名前は「おとどちゃん」。Fカップの魚肉食系ハイテンションガールです。
公式Twitterでもそのキャラは爆発しています。生き物紹介に留まらず、自虐ネタやスタッフいじりなど、コミカルな投稿多め。もし訪問予定の方は、事前にフォローしていると、行った時の楽しさが4倍くらいになるのではないでしょうか。
Twitter:https://twitter.com/katurahama_aq?s=20
なお、おとどちゃんをデザインしたのは高知県カツオ生まれのイラストレータ―・デハラユキノリさん。きのこの山・たけのこの里のキャラクター「きの山さん」「たけ里ブラザーズ」や、高知県の酒飲みの祭り「土佐のおきゃく」のキャラクター「べろべろの神様」などもデザインしている方です。
高知旅行3日目もそろそろおしまい。最後に一か所、桂浜近くにある神社・若宮八幡宮へお参りしていきます。
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