クジラを知ってクジラを食べる!『キラメッセ室戸』(室戸市)

高知県

古来よりクジラ文化が根付く室戸(むろと)。鯨館は、クジラの生態から人との関わりについて楽しく知ることができるミュージアム。刺身や竜田揚げなど、様々なクジラ料理が楽しめるレストランもあります。

訪問日:2020/01/24(金)

室戸といえばクジラ

高知県の南東に位置する室戸(むろと)
電車の駅も無く、高速道路も走っていないためアクセスが悪く思えますが、車があれば高知市内から2時間弱。高知旅行でレンタカーを借りていれば、ドライブがてら訪問するのに程よい距離感です。

太平洋に面しており、黒潮とともに訪れる海の幸が豊かな海辺の街。そして、かつては捕鯨により栄えていました。和歌山県の太地町など捕鯨が盛んであった町は日本各地にありますが、ここも古来より捕鯨文化の根付くクジラの街なのです。

現在では捕鯨は行われていませんが、鯨を食べる鯨食文化は残っており、市内のレストランでは鯨料理を扱っているお店もあります。また、近年ではホエールウオッチングも開催されており、現代においてもクジラとは縁が深い土地なのです。

クジラミュージアム『鯨館』


室戸にある道の駅キラメッセ室戸にある鯨館はクジラの博物館。館内には捕鯨に代表される鯨文化や、クジラの生態などに関する展示が並びます。2017年にリニューアルされ、デジタルコンテンツも備えた体感型のミュージアムとなりました。

営業時間:9:00~17:00
料金:500円
休館日:月曜
公式サイト:https://www.kiramesse-muroto.jp/kujirakan/kujira/

大きなクジラと勢子舟のお出迎え


最初に目に入るのは、天井から吊るされた大きなクジラの模型。まるで海の中を泳ぐように宙に浮かぶ様子は迫力満点です。

頭が四角いカタチをしているこのクジラはマッコウクジラ和歌山県や高知県で見ることができる大きなクジラです。小笠原諸島では高い確率でほぼ通年見ることもできます。

クジラの下に置かれたカラフルな船は、勢子舟(せこぶね)の復元模型。かつて鯨漁に使用されていた鯨舟です。

捕鯨の終了とともに役目を終えたかに見える勢子舟ですが、毎年7月に開催される「土佐室戸鯨舟競漕大会」にてこの舟を使用したレースが行われています。捕鯨文化の歴史を後世に伝えるべく、現代においても海の上を疾走しているのです!

古式捕鯨とは

かつて室戸で盛んに行われていた捕鯨。デジタルアートや映像、そして実際に使用されていた道具を通してその文化を知ることができます。

20隻もの舟がチームを組み、モリを使ってクジラを捕まえる方法は古式捕鯨と呼ばれています。室戸で行われていた古式捕鯨の手順はこんな感じ。

①クジラさがし
山見(やまみ)と呼ばれる高台からクジラを探します。見つかると、沖の船団に狼煙(のろし)などを使用して合図。を送ります。

②網への追い込み
クジラを見つけると、行く手を遮るように網船(あみぶね)が網をはります。続けて勢子舟が木槌などで大きな音を立て、クジラを網に追い込んでいきます。

③たたかいのはじまり
羽差(はざし)と呼ばれる屈強な男たちがクジラに飛び乗り、モリを付きたてて弱らせていきます。

④網かけ
クジラが弱ると、包丁を持った男たちが海に飛び込み、クジラに切り込みを入れて網をかけます。この危険な作業を「手形切り」と呼びます。

⑤くじらの運搬
しとめたクジラは持双船(もっそうぶね)という2雙の船で挟んで港へと連れ帰ります。クジラの命が尽きる頃には、クジラの成仏を祈るための言葉を漁師一同で唱えていたそう。

捕えたクジラの肉は食用に、骨や歯はボタンなどの加工品、油はエネルギー源、ヒゲは人形浄瑠璃の人形など、余すことなく利用されます。さらに、クジラの成仏を願って、1頭ごとに戒名を付けたり、供養塔を建てたりしていたそう。室戸市内にある金剛頂寺にはクジラの供養塔が、中道寺ではクジラの位牌が残されており、クジラに対する感謝の気持ちを垣間見ることができます。

VRで海の中の世界へ

入館時にVRゴーグルを渡されます。館内中央に置かれた勢子舟(せこぶね)に乗り、ゴーグルを装着すると360°に広がる映像がスタート!舟の上から始まるのですが、すぐに海の中へ飛び込んで行きます。


マンボウやウツボが泳ぐ海の中を泳いでいく。大きなクジラも泳ぎ、ホエールスイムに参加した気分です。映像自体は2〜3分程度ですが、海の中を泳いだような清々しい気分になれる映像でした。

クジラを食べる!『食遊 鯨の郷』

キラメッセ室戸の隣にあるレストラン「食遊 鯨の郷」。高知名物カツオのタタキやお寿司、うどんなどの和食メニューがそろいます。店名にも冠している通り、クジラ料理も楽しめます。

営業時間:10:00~20:00 ※時間帯によりメニュー変動あり
休館日:月曜
公式サイト:https://www.kiramesse-muroto.jp/syokuyu/goaisatsu/

せっかくなのでクジラに挑戦!と思ったのですが、鯨の刺身、鯨のタタキ、鯨焼肉、鯨竜田揚げ、鯨フライ、鯨チャップ、鯨ステーキと7種類もあります。どれも美味しそうで全く決められません。

店員さんにおすすめを聞いてみたところ、鯨御膳なら4種類の鯨料理が楽しめるとのこと。お値段は2,600円(税込)と高めですが、ここは奮発してコレにしてみよう。

御膳に入っている鯨料理は、鯨の刺身、鯨のタタキ、鯨の竜田揚げ、鯨のさえずり。

鯨の刺身


生姜醤油で食べるお刺身。見た目は色が濃いマグロのようですが、独特の風味がありオトナの味といった感じがします。鮮度を保つため、半解凍状態で提供されるため、時間が経つにつれて食感の変化を楽しむことができます。

鯨の竜田揚げ


揚げたてサクサク食感が幸せな竜田揚げ。食感は鶏肉のようですが、味はマグロに近い印象。しっかりと下味が付いているので、ご飯が進みます。揚げ物は正義です。

鯨のタタキ


高知県のカツオのタタキは有名ですが、クジラもタタキにするのですね。カツオに比べると、少し繊維質で歯ごたえがあります。ゆずポン酢がとってもさわやかで美味しい!

鯨のさえずり


さえずりというのは舌のこと。鯨タンです。コリコリ系かと思いきや、以外とやわらか。甘口の酢味噌であえてあり、御膳の中で良いアクセントになってます。

 

 


さまざまなメニューが楽しめておなかいっぱい!
このあとは少し車で移動して、むろと廃校水族館へと向かいます。廃校となった小学校を利用したユニークな展示で話題の水族館です。

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