天売島に来たら絶対に見たい、ウトウという海鳥の帰巣。日没とともにおびただしい数のウトウが島に帰ってきて、まるでミサイルのように地上に突っ込んでいきます。5月下旬〜7月下旬とシーズンが決まっているのでご注意を。
天売島のナイトツアー
焼尻島とは異なり断崖に囲まれた天売島。数多くの海鳥の繁殖地として知られています。なかでも、島の最西端の赤岩展望台で見ることができるウトウの帰巣は目玉のコンテンツ。日中は海に出ているウトウが日没とともに巣に帰ってくる様子は圧巻とのこと。
シーズンが5月下旬〜7月下旬と決まっていること、日帰りでは間に合わず宿泊者のみが見ることができるというのが要注意ポイント。
レンタサイクルで向かおうかと思っていたのですが、雨が強いため断念、当日現地にて急遽ナイトツアーを予約しました!
なお、Webは締め切りられており電話にて予約。電話番号がナイトツアーのHPに掲載されておらず、催行している「天売ツアーズ」で検索してなんとかみつけました。参加した7/18はもうピークシーズンは過ぎたとのこと。ツアーの催行自体も2026年は7/20までとなっていました。
気になるお値段は2,500円。支払いは現金のみなのでご注意を。
送迎車で赤岩展望台へ
ツアーの送迎車は宿まで迎えにきてくれます。18時40分~19時頃お出迎えとのことですが、今回は19:00スタートでした。

送迎車に揺られて赤岩展望台まで到着。先ほど自転車で訪れた場所に再訪です。

自転車で一周したときには止んでいてくれた雨はまた降り出し、雨の中での参加。レインコートが役に立つときが来ました!
飛び交うウトウの群れ
徐々に暮れゆく空を見ていると、少しずつウトウがやってきました!写真にはぜんぜん写りませんが、うっすら見える黒い点が全てウトウです。

雲の中から次々と現れるウトウ。あっという間にたくさんのウトウが飛び交い、まるでヒッチコックの映画みたいな光景です。
天気が悪い日は暗くなるのが早いため、帰巣のタイミングが早まります。天気が良い日に参加した人の話だと、日没までしばらく夕陽を眺めて待機していたそう。
ナイトツアーの終了時間は20:00と決まっているため、天気が悪い日の方がウトウを見られる時間は長くなるのです!ということで、雨はむしろラッキーでした!
墜落していくウトウ
ウトウは体長38cmくらい。2月頃に来島して雪解けを待ち、GW明けくらいにヒナが生まれます。子育てがはじまると、日中は海でサカナを食べ、夕方ヒナにエサを持ってくるという生活サイクルに。
そんなウトウですが、飛ぶのが下手です!!
他の海鳥のような優雅な飛翔はできず、短い羽をバタバタと羽ばたかせています。まるでペンギンが空とんでるみたい。
コントロールも上手くないようで、人間にぶつかりそうになる瞬間も。ウワサではぶつかられた人もいるそうです。
もちろん着地も苦手。羽を広げて減速して脚で着地、なんてことはできずそのまま草むらに突っ込んでいきます。まるでミサイルです。

いろいろと不器用な感じは、めっちゃかわいいですね!!
道に迷うウトウ
日も沈み、ほとんどのウトウが着地完了。ここでツアーはおしまいかと思いきや、ここからが見どころです!
ウトウの巣はイタドリの木々の中の地面に、1mほど掘られた穴。草むらに突っ込んで着地した後、地面を歩いて自分の巣を探します。

スタッフさんが用意してくれているライトが灯ると、巣穴を探して歩き回るウトウを見ることができるのです。
序盤はなかなか姿が見えず、みんなで協力してウトウ探しスタート!

時間が進むにつれて、次々と現れるウトウたち。ライトのすぐ前まで来てくれたりもするので、すごく間近で観察することができます。



このウトウ、歩くのもやっぱり下手です。トコトコと歩いたと思ったら、穴の前でしばらく立ち止まります。穴に入るかと思いきや方向転換して別の穴へ。
たぶんですが、迷っています。
歩きまわるウトウを観察していたら時間が過ぎるのはあっという間です!写真では伝わりにくいと思いますので、最後にXに掲載した動画を貼らせていただきますね!
ウトウの繁殖地である天売島、日没後はおびただしい数の親鳥が帰巣する様子を見ることができます!ピークは過ぎても、虚無の彼方から次々と現れる鳥はもはやヒッチコック。
ナイトツアーに参加したところ、めっちゃ近くで見れた✧◝(⁰▿⁰)◜✧ pic.twitter.com/XgDpH636hx
— ちひろいろ (@Eri_ashi) July 18, 2026
ナイトツアー終了
ナイトツアーは夜20:00まで。それ以降は路上にもウトウがあふれて接触事故がおこる可能性があるため、この時間がエンドタイムとなっております。
天気が悪くて帰巣が早まったおかげで、観察時間は1時間たっぷり!雨は降っていましたが、夢中でウトウを観察していたため、まったく気にならずでした。
送迎車での帰り道、道路のうえに座っているウトウも。これはたしかに接触事故起こりそうです。個人での観察自粛を呼びかけているのは、きっと生態を守るためなのでしょうね。

ガイドさんの話によると、霧が強い日に、赤岩展望台から遠く離れた集落の商店の近くにいたこともあるそう。方向感覚を見失い、盛大に彷徨った結果と推測されます。
そんなわけでたっぷり楽しめたナイトツアー。ウトウも間近で見れて、参加して本当に良かったです!5月下旬〜7月下旬に島に行く予定の方は、宿泊してこの特別なバードウォッチングをぜひお楽しみくださいね!



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