建設当時は世界最大級であった成田国際空港の第2ターミナル。様々な飲食店やショップが並び、フライト利用でなくても楽しむことができる施設です。ハニワや「東成田駅」など、ちょっとマニアックな魅力もあります。
成田空港第2ターミナル
世界的に知られる空港の一つ、成田国際空港。1978年に開港した新東京国際空港をルーツとした空港です。
ひとことで成田国際空港と言っても、3つのターミナルに分かれております。今回訪問した第2ターミナルは1992年に供用が開始、当時は世界最大級のターミナルビルであったそうです。フロア編成はこんな感じです。
3F 国際線出発
2F 国内線出発・到着、駐車場
1F 国際線到着、バス・タクシー乗り場、第3ターミナル連絡通路
B1F 鉄道駅
ちなみに第2ターミナルから第1ターミナルはけっこう離れているため、バスで移動するのが一般的。第3ターミナルもバスが出ていますが、こちらは歩いても15分弱です。
ほのかに漂う千葉県らしさ
第2ターミナル3階の国際線出発ロビーからエスカレーターを上った 4階、そこはエアポートモールという商業施設が広がっています。
スタバ、銀だこ、マクドナルド、立ち食い寿司などの飲食店に加えて、お土産屋さんもたくさん。インバウンド客向けのお店も多く、和柄や日本らしいモノを多く扱っています。ポケモンやサンリオなど、キャラクターグッズも多数。
そんな世界的なキャラクターに混じって販売されているのが、千葉県のキャラクター「チーバくん」。「ちばぼうきょう」というお店では、千葉県産のお菓子やチーバくんのグッズを多数取り扱っています。さすがにインバウンドへのチーバくんの知名度は高くないので、ここは日本人向けかもしれません。
さらに1階中央口付近にある「CHIBA Marche 空の駅」では、千葉県産のイチゴや里芋、カブ、ほうれん草、落花生などを販売。ちょっと変わり種なおみやげとしていかがでしょうか。
落ち着いた展望デッキ
空港といえば展望デッキ。第2ターミナルの4階には「見学デッキ」が北と南に1つずつあり、航空機を見学することができます。
フェンスで囲われていますが、撮影用の小窓もあります。上手く利用すれば、フェンスの映り込みを気にせず写真を撮ることができます。
なお、航空機の離着陸を狙うならば、第1ターミナルの方がよく見えるそうです。第2ターミナルは駐機している機体がメインなので、動きは少な目。その代わり、見ている人も少なく落ち着いた雰囲気です。
隠れハニワを探せ
この第2ターミナル、ハニワがいるのをご存じでしょうか。地下1階の入口付近に「二重の首飾りの女」が置かれています。今まで何度も利用してきた成田空港ですが、今回はじめて発見しました。
さらに入口を挟んで反対側には、立派な「武人」の姿も。いずれも、空港近くにある芝山古墳群・姫塚のハニワをモデルにしているそうです。
案内板には「ふるさと創生1億円事業平成4年11月芝山町」との記載もあります。この「ふるさと創生1億円事業」というのは、1988～1989年にかけて行われた、各市区町村に地域振興のために1億円が交付されたという政策のこと。各地で様々なモニュメントや観光施設が建てられたりしましたが、その多くは時代の波に飲まれて残っておりません。
芝山町では、多数の古墳が発見されたことにちなみ、ハニワを多数並べた「芝山はにわ道」が造られました。こちらは今も健在であるそう。次に来たときは、古墳と合わせてぜひとも訪問してみたいところです。
カプセルホテルも併設
第2ターミナルにはナインアワーズというカプセルホテルもあります。LCCでよく見かける早朝の格安便や、深夜着の便を利用する際には非常にありがたい設備。
以前利用したことがあるのですが、キレイでとっても快適でした！
※前述の通り第1ターミナルは距離があるので、第1ターミナル便を利用する場合は移動時間の考慮をお忘れなく。
ダークな東成田駅
さてさて、ちょっとマニアックなポイントとしてご紹介したいのが東成田駅。地下1階で直結している「空港第2ビル駅」ではなく、別の駅です。
「日本一短い鉄道 – 芝山鉄道線」と書かれた連絡通路、こちらを通ると東成田駅へと行くことができます。大勢の人でにぎわう空港第2ビル駅とは異なり、基本的に人がいません。
500mほど進んだ先にある改札を抜けると、そこは薄暗く人気のないホーム。
ここはかつて成田空港駅であった過去を持ちますが、現在は知る人ぞ知る「空港の秘境駅」といった姿。万が一気になる方は、前回の記事をご覧ください。
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