屋久島 Part 3 ガイドなしで縄文杉トレッキング① 事前計画と持ち物と心がまえ (屋久島町)

屋久島・種子島
屋久島に行ったらほとんどの人が目指すであろう「縄文杉」。しかし、縄文杉までの道のりはなかなかハード。まずは、事前にそろえておいた方が良い装備や持ち物について簡単にまとめてみました!
訪問日:2016/10/8(土) ※掲載内容および写真は訪問時のものです

縄文杉コースとは

屋久島で一番人気の観光名所といえば、縄文杉。樹齢2000年を超える古木で、その屋久島に行ったらゼッタイ見たいところです。

しかし、縄文杉を見るためには、片道11km・往復約10時間のトレッキングが必要。

高尾山くらいしか登ったことないからそんなん無理っ!て感じるのが普通だと思います。しかし、諦めるのはまだ早いっ!

片道11kmのうち最初の8.5km(約3時間)は、トロッコ道というレール上のルートを歩きます。大半は平坦な道で、山登りとなるのは最後の2.5km(約2時間)だけなのです。

あれ、けっこう行ける気がしてきませんか?

とはいえ、丸一日山の中で過ごすことになるので、きちんとした装備や事前計画は必須。油断せずに慎重に準備しましょう!

トレッキングの服装

まず、重要なのが服装。軽装でも行けないことはないのですが、途中で何かトラブルがあったら大変!ある程度しっかりそろえておいた方が良いです。参考までに私の装備をご紹介させていただきます~。

■トレッキングシューズ
普通の運動靴で登ってる人もたくさんいましたが、やっぱりちゃんとしたシューズはあった方が良いと思います!雨が多いため防水効果は必須、できるだけ足首まで守ってくれるハイカットがおすすめ。
ちなみに私はロンドンスポーツという格安スポーツ用品店で4,500円で買いました。このとき人生で初めてトレッキングシューズを買ったのですが、歩きやすく丈夫な靴は非常に便利。屋久島以降も旅のお供としてすっかり定着しました。旅行好きな方は、一足は持ってて損はないアイテムです。

■厚手の靴下
靴擦れ対策で、厚めの靴下が超おすすめ。しまむらで2足700円とかで買いました。

■サポートタイツ
締め付け感が強く、脚の疲労を軽減してくれます。実際のところどれほどサポート効果があったかはわかりませんが、とりあえず動きやすかったです。Amazonで2,000円くらいでした。

■ショートパンツ
アベイルで1,000円くらいで買った普段着です。薄手で濡れてもすぐ乾くやつが良いです。

■普通のTシャツ
アベイルで500円で買った、いたって普通のTシャツです。こちらも乾きやすい素材がおすすめ。

■山っぽい赤いシャツ
しまむらで2,000円くらいで買ったカジュアルウェア。ついつい原色を避けてそろえた登山装備、気がつけばあまりにも地味になってしまったので色味がほしくて購入。山では目立つ色があった方が良いです。ちなみに、腰に巻くのはひっかかったり汚れたりするだけですのであまりおすすめしません・・・!

■バックパック
両手が空けられるように、荷物はバックパックが基本。雨対策で、レインカバーも用意しておくと、安心感がちがいます。

役にたった持ち物

■タオル
いたって普通のタオルで、基本は首に巻いてました。湧き水を飲んだり、雨が降ったりと何かとみずみずしいコースになるので、何枚か持ってると安心です。

■ひざサポーター

気休めにはなるかな、くらいの気持ちでDAISOで買ったのですが、凄く効果を実感しました!ヒザまわりの疲労が激減、下山したあともヒザがわらうことはなかったです。

■トレッキングポール

Amazonで3,000円くらいの安物ですが、すっごく良かったです!脚にかかる負担を腕にまわすことができます。おかげで脚が全然疲れませんでした。

■ヘッドライト
早朝から登る縄文杉コースには必須アイテム・・・・かと思いきや出発が遅れたため、登山開始時には日が昇っており不要でした。しかし!荒川登山口のトイレが真っ暗だったので、そのときに文字通り輝きました。Amazonで700円くらいでした。

■レジャーシート

座ることができるデッキなどは道中何ヵ所もあるのですが、だいたい湿っています。そんなときに重宝しました。荷物を広げられるし、靴脱いで座ったりできるのでとっても快適です。ちなみに伊豆諸島へ向かう東海汽船の橘丸でもらったやつです。

まわりをみると、アルミのミニマットを座布団のように使っている方を多く見かけました。特に朝の登山バス待ちのときは座布団が便利そうでした。

■飲み物

どれくらい持っていくかすごく悩んだのですが、最初に持って行ったのはDAKARA500mlだけ。1日山にいることを考えるととても足りなく見えますが、もし中身が無くなってもところどころに飲むことができる水場がたくさんあるのです。ポカリ粉末も買っておいたので、汲んだ水で即席スポーツドリンクも用意できました。

■食べ物
お昼ごはんのおにぎり、菓子パン、チョコ、カロリーメイトを持っていきました。運動中はあまりがっつり食べることができないタイプなので軽く食べられるものだけをチョイス。ちなみに、お弁当などは前日にお弁当屋さんに注文し、当日の朝登山前に受け取るのが主流です。コンビニが無い島なので、食料の確保はなかなか大変です。

■レインウェア
高確率で雨が降るので、あるかないかでは天と地の差。絶対持っていきましょう!私はロンドンスポーツで上下セット5,000円くらいのものをもっていきました。

■折りたたみ傘
登山に傘?と思いきや、前述の通り、このルートの大半は平坦なトロッコ道。このときばかりはレインウェアよりも傘の方が便利なのです。また、休憩中やお弁当を食べるときに傘が無いと、雨水ごはんを食べることになります。

■ジップロック
こちらも雨対策。バックパックの中身はできるだけジップロックに入れて防水しておきましょう。

■携帯トイレ

道中にトイレはあるのですが、ピークシーズンは1時間待ちとなることもあるそう・・・。もしものときに人としての尊厳を失わないために持ってた方が安心です。屋久島の観光案内所で2個700円でした。

もし今回使わなくても、防災用に自宅にキープ、もしくは超変化球なおみやげとしてどうですか?

体力づくり

さてさて、準備を整えたところで気になるのが、どれくらい体力が必要なのか。私は登山はほんと初心者なので、いろいろと不安が残ります。

ということで、お試しを兼ねてトライしたのが高尾山。標高599mの言わずと知れた、都民御用達の低山です。1~2時間ほどで登ることができるため、屋久島に比べるとかなりイージーな山ですが、買ったばかりのトレッキングシューズやトレッキングポールのテストにはぴったりです。

メジャーな1号路は舗装されていますが、「稲荷山コース」ならば自然の地形を歩くコースなので、仮想屋久島にぴったり。さらに、下りは「6号路」という沢沿いのルートを通ることで、沢歩き&シューズの防水性能も確認できます。

屋久島へ行かれる際は、ぜひとも身近な低山で体と道具を慣らしてから行くのがおすすめです!

屋久島には「ヤクスギランド」というハイキングコースがあります。島に到着したら、まず最初にここを歩いて森と道具に慣れる、なんてテクニックもあるそうです。

ガイドは必要か?

きっと多くの人が一度は悩む、ガイドツアーに参加するかどうか。慣れない長時間のトレッキング、ペース配分を考えてくれたり、困ったときに助けてくれるガイドさんの存在は非常に心強いです。また、個人では気づけないような見どころや植物について案内してもらえたら、とっても充実したトレッキングになることでしょう。

とはいえ、それなりの金額がかかるのが悩みどころ。催行会社によって価格は変わりますが、基本は一人あたり10,000円以上となかなか高価なのです。危険をともなう山の中を丸一日付きっ切りガイドしてくださるのだから、この値段は決して悪い金額ではないのですが、島に行くだけでも費用がかかる屋久島旅行、お財布はカツカツです。

結局のところ、私は金銭的な理由と、「もし相性が悪かったら、10時間一緒はきついんじゃないか」と考えたのでガイドなしで行きました。加えて、諸事情により登山コースに関する知識がかなり増えたのも後押しとなりました。

実際に登山道を歩いていると、何組ものガイドツアー団体と出会います。感じたのはガイドのキャラが多彩すぎるということ!おだやかな山ボーイ風の青年、ひたすら笑わせてくる芸人タイプ、せかせかおじさん、魔法が使えるとのウワサの女性の方、テンション高い外国人、そのバリエーションは豊富。これはもうガチャですね・・・!

でも、どのガイドさんも山への愛があるのを感じました。途中に堕ちているゴミをさりげなく拾っていたり、立ち入り禁止エリアに入ろうとしている人を注意したりと、コース上の治安を守っているように感じました。

 

さて、前置きはここまで!次回からはいよいよ縄文杉トレッキングスタートです!

コメント

  1. […] […]

  2. […] 季節は9月、ぎりぎりシーズンに間に合いそうです。また、気がかりだった体力面も屋久島縄文杉コースや木曽駒ヶ岳、乗鞍岳などの登山も越えてきたので、なんとかいけるハズ!長距離の山歩き、ということで「高尾~陣馬の縦走8時間コース」も挑戦してみましたが、こちらも問題なくクリアできたので、きっと大丈夫。自分に言い聞かせます。 […]

  3. […] […]

  4. […] […]

  5. […] 日本一のスギと呼んでも差し支えない巨大樹「将軍杉」。屋久島に渡り、往復10時間ものトレッキングを果たさないと会えない「縄文杉」に比べると、非常に会いに行きやすい巨木でした。 […]

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