種子島 Part 3 歴史がつまった古代遺跡と鉄砲(南種子町~西之表市)

屋久島・種子島
種子島宇宙センターのあとは、西之表港へ向けてショートドライブ!道中にあった「広田遺跡ミュージアム」「千座岩屋(ちくらのいわや)」「鉄砲館」に寄り道。弥生時代の人々の暮らしや、長い年月をかけてできた海蝕洞窟、日本で最初の鉄砲伝来など、種子島の歴史をたっぷり体感できるコースです。
訪問日:2016/10/10(月) ※掲載内容および写真は訪問時のものです

弥生時代の遺跡「広田遺跡ミュージアム」

種子島にある広田遺跡は弥生時代後期の遺跡で、国の史跡に指定されています。そんな広田遺跡のガイダンスセンターが広田遺跡ミュージアム。広田遺跡公園内にあり、ミュージアム周辺には遺跡がたくさん。

この広田遺跡は「墓地遺跡」。90基にも及ぶ埋葬遺構からは、157体の人骨や、40,000点以上もの貝製品が出土しました。館内では、本物の人骨を用いた墓の復元展示もあります。

この広田遺跡に眠るのは、弥生時代に種子島に暮らしていた広田人と呼ばれる人々。彼らはとても小柄で、平均身長は成人男性154cm、成人女性142.8cm。これって日本人の小学校高学年レベルでは!

こちらは「特別な広田人」。男性でありながら女性の衣装を身に付けて埋葬されていたそう。中性的なシャーマンだったのではないかといわれております。

広田遺跡から出土した装飾具は40,000点。そのうち、なんと10,000点はこのシャーマンが装着していたそうです。さらに埋葬の仕方も特別だったり、このシャーマンを囲むように他の墓がつくられていたりと、とにかくただ者ではない存在感を放っています。

こちらは広田ファッションショー。ここでは、広田人の衣装を身に纏うことができます!無料で羽織るだけのお手軽体験ですので、ぜひ挑戦してみましょう!

2015年オープンの比較的新しいミュージアムなので、展示がとっても取っ付きやすいです。あまり歴史のことを知らなくても楽しめると思います!

開館時間 9:00~17:00
休館日 月曜、年末年始 ※臨時休館あり
料金 300円
公式サイト http://www.town.minamitane.kagoshima.jp/institution/hirotasitemuseum.html

※掲載の情報は2022年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

自然が作り上げた芸術「千座の岩屋」

続いて向かったのは、広田遺跡ミュージアムから車で10分ほどのところにある千座の岩屋(ちくらのいわや)。名前の通り岩場系の景勝地で、見学所要時間は15分くらいから。さくっと寄り道できるスポットです。

駐車場から岩屋までは、浜田海水浴場を少し歩きます。

岩肌にぽっかり空いた穴、こちらが岩屋の入り口となります。

広々とした洞内。千人が座れることからその名が付いたともいわれています。複数の洞窟が交差しており、ちょっとした探検気分で散策できます。

よく旅行雑誌などで見かけるポイントに到着!あいにくの曇り空ですが、晴天時は種子島ブルーの海がとてもキレイに映ることでしょう。

この千座の岩屋は、海水によって岩が削られてできた「海蝕洞窟」。自然が作り上げた芸術なのです。なお、満潮になると洞内は海水が満ちてきます。洞窟内に入れる時間は、干潮時刻の前後2時間くらいまでなので、訪問予定の方は潮見表などで干潮時刻を確認して行くのがおすすめです。

鉄砲伝来の歴史を知る「鉄砲館」

種子島といえば、日本で最初に鉄砲が伝来した地である「鉄砲伝来」の歴史。島に漂着した船に乗り合わせたポルトガル商人が2挺の火縄銃を島主・種子島時堯(ときたか)が購入、そこから複製をはじめ各地へと広がって行きました。

西之表港のすぐ近くにある鉄砲館では、そんな種子島の歴史と数多くの鉄砲を見ることができます。

レトロな雰囲気の館内。100点にも及ぶ、国内外の古式銃が展示されています。解説などもありますが、ちょっとだけ難しめ。

かりんとうみたいな銃を見つけました!こちらは「六連発管打短銃」。かつて西洋人が日本人のちょんまげを銃と勘違いしたエピソードがあるときいたことがありますが、こんな形の銃ならあり得る話ですね。

こちらのパイポみたいのは磁砲。「中に火薬をつめ導火線に火をつけて発射した」とありますが、おそらく磁器による爆弾でしょうかね。鉄の少ない地方では、こういったものが使用されていたそうです。

鉄砲だけでなく、種子島の歴史や文化に関する展示もあります。まるで水族館みたいな展示室では、種子島の漁業についての展示がたっぷり。

こちらは種子島のやきもの能野焼(よきのやき)でつくった唐獅子。種子島はほとんどのモノを自給自足できるようにしてきた島。お皿や花瓶、ツボなども自分たちで作ってきたそう。しかし、島外輸出を図ったが失敗し、自然に消滅してしまったとのこと。

2階ではテラスに出ることができます!ここは向かいの丘の上に立つ種子島時堯の像と一緒に写真を撮ることができる撮影スポットなのです。

開館時間 8:30~17:30
休館日 毎月25日
料金 440円
公式サイト http://www.city.nishinoomote.lg.jp/admin/soshiki/kyouikuiinkai/shakaikyouikuka/bunkazai/center/index.html

※掲載の情報は2022年3月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。


 

種子島の西之表港へ帰ってきました。16:40の高速船にて屋久島へ。今朝は7:50頃に種子島到着したので、9時間の滞在でした。マングローブカヤック、種子島宇宙センター、広田遺跡ミュージアム、千座岩屋(ちくらのいわや)、鉄砲館と、種子島ならではのスポットをじっくりとめぐることができて大満足です。

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