屋久島 Part 4 ガイドなしで縄文杉トレッキング② 早朝のトロッコ道を進む (屋久島町)

屋久島・種子島
往復10時間を越える長い道のりとなる縄文杉トレッキング。準備もばっちり整えたのでいよいよ登山開始!早朝に宿を出発してから荒川登山バスに乗り、ひたすらトロッコ道を歩いた行程を、時系列とともにお送りします!
訪問日:2016/10/8(土) ※掲載内容および写真は訪問時のものです

夜明け前の真っ暗な中での出発

3:30 起床

かつてこんなにも早起きしたことがあったでしょうか!異様に早起きですが、屋久島では普通です。ささっと支度して、慎重に持ち物確認。レンタカーに乗ったら、まっ暗な中での出発です!

4:30 出発

さあバス乗り場へ!とその前に、お弁当屋さんに立ち寄り。24時間営業のコンビニが無い屋久島では、前日にお弁当屋さんに予約、当日早朝に受け取りというのがポピュラーな食糧調達方法。

私は手軽に食べられるおにぎりにしました。基本は梅干しのみですが、梅干しがニガテなので、頼んで塩むすびにしてもらいました。チョコや飴などのお菓子類も販売しています。

4:50 荒川登山バス乗り場

見ての通り、大混雑!!!

昨日訪れた屋久杉自然館がバス乗り場。荒川登山口までの道は3~11月の期間にマイカー規制があります。そのため、縄文杉コースを歩く人は皆ここでバスに乗らなくてはなりません。

始発の5:00を狙っていたのですが、皆考えは一緒。まだ5:00前だというのに、バス乗り場には長い行列ができています。この並んでいる間に朝ごはんを食べてる方が多かったです。

バスの時刻は季節によって変わりますが、私が訪問した際は5:00・5:20・5:40・6:00の4本でした。人が多いときは臨時便が出ることもあるそうです。バスチケットは往復1,400円ですが、協力金1,000円も含まれているため2,400円。観光案内所やおみやげ屋さんなど、島内の様々なところで取り扱っているので、事前に購入しておくのがおすすめ。(一応、当日バス乗り場でも購入可能なようです。)

5:40 バス出発

並ぶこと約50分、やっとのことでバスに乗車。この時点で既に疲れてきました。たぶんですが、登山バスは始発に乗ろうとしない方が待ち時間も少なくて良い気がします。

屋久杉自然館を出発したバスは、細い山道を進みます。バスの運ちゃんは、常に無線で連絡を取り続けています。とにかくバス同士すれ違えない箇所が多いので、常にそれぞれの場所を伝えあっている印象でした。

乗車時間およそ35分で荒川登山口に到着です。

6:15 荒川登山口到着

こちらが荒川登山口。トイレや更衣室もありますので、出発前の準備をしっかり整えよう!最初は混雑していましたが、みな先を急いで行くため、すぐに人がいなくなりました。

更衣室はけっこう広々としています。ここは電気がありますが、トイレはなんと真っ暗!ライトが役に立った瞬間でした。

 

延々と続くトロッコ道へ

6:45 登山開始

ゆったりと準備を整えて、いざ出発!気づけばほとんど人はいなくなっていました。縄文杉コースは遅めの出発の方が良いです!(たぶん、あと3回くらい言うと思います。)

縄文杉コースのほとんどはレールの敷かれたトロッコ道。基本的に平坦な道なのですが、序盤はトロッコの枕木がむき出しで、歩幅が制限されるので歩きづらい。足元を見ながら進むため、あまり景色を楽しめないのがもったいない。

すでにこんな立派な巨木が。場所が場所ならば名前をつけられて祀られているかもしれないような巨木です。かつて、大規模な伐採が行われていた屋久島。このトロッコ道沿いで伐採されていない巨木というのは、「形が悪い」などの訳あり杉だったのでしょう。

トロッコ道は、このような手すり無しの橋もあります!これ、転落した人いないのかな

ちなみに、このトロッコは現役です。ルート修繕や、トイレ関係で動くことがあるそうですが、まったくの不定期。動くトロッコに出会えたらラッキーですね。

7:45 小杉谷橋

スタートから約1時間、小杉谷橋に到着。ここは手すりがあるので、安心して渡れます。

付近には、かつての集落跡が広がっています。かつて国有林開発の時代には、拠点としてにぎわっていたそうです。ちょっとしたベンチもあるので、最初の休憩スポットにもおすすめ。

この先もトロッコ道なのですが、ここからは枕木の上に板が敷かれるようになるため急に歩きやすくなりました。もうすいすい進めます!

8:20 楠川別れ

トロッコ道を進んでいると、右手に小さな登山道の入り口が見えます。こちらは楠川別れと呼ばれるポイントで、別のトレッキングコース、白谷雲水峡コースとの合流地点です

「白谷雲水峡を越えてここから縄文杉コースへ合流」することで、1日で屋久島2大コースを制覇することもできます。さらに、白谷雲水峡はマイカー規制がないので、登山バスを利用しなくても登山開始できるというメリットも。また、宮之浦方面に宿泊の方は登山口が近いのも利用しやすい。

とはいえ、山を1つ越えてからの縄文杉はけっこうハードだと思います。体力に自信がある方、山歩きに慣れている方向けかもしれません。

不思議なバイオトイレ

8:25 バイオトイレ

登山開始からおよそ1時間半。何やら人が集まっているポイントがあります。こちらはバイオトイレ

小屋の中身はちゃんとした洋式トイレ。トイレの中には土のような、おがくずのようななものが入ってます。用を済ませてボタンを押すと、便器内が撹拌され便は土の中へと消えていきます。

水を使わず、微生物の働きによって便を分解するという不思議なトイレ。勝手に「地面に穴があるだけの自然還元型トイレをかっこよく言っただけだと思ってましたが、何だか凄いトイレでした。

思ったよりちゃんとしたトイレの存在は安心感抜群ですが、ピークシーズンには大行列になることもあるそう。携帯トイレは念のため持っておいた方が良いです。

名のある屋久杉の登場

8:45 三代杉

縄文杉コースには、縄文杉以外にも名のある杉がたくさんあります。最初に出会うのはこちらの三代杉。その名の通り、三代に渡るストーリーを持っています。

<約1200年前>
おじいちゃん杉が倒木。その上におとうさん杉が芽生え、大きく育つ。

<約350年前>
おとうさん杉が伐採される。しかし、その切り株にむすこ杉が・・・!

<現在>
むすこ杉が育ってます!空洞となっているのは、かつておじいちゃん杉が倒れていたところ。

実は高さ38mと屋久杉の中でもトップクラスの高さを誇る杉でもあります。

9:30 仁王杉

続いてご紹介いたします杉は、こちらの仁王杉(阿形)。幹にあるくぼみの効果でまるで口を開けた仁王像(阿形)のように見えることから、その名が付けられました。仁王の名に恥じぬ堂々とした出で立ちで登山者を迎えます。

よくお寺の門の左右にいる仁王像は口を開けた「阿形(あぎょう)」と口を閉じた「吽形(うんぎょう)」の二人セット。ということは、仁王杉(吽形)もどこかにいるのでしょうか?

周辺をよく見ると、ちょっと離れたところに倒れた大杉を見つけることができます。こちらが仁王杉(吽形)。かつては仁王像のように2本の大きな杉がトロッコ道の左右に立っていたのでしょうね。

トロッコ道の終着地・大株歩道

9:50 大株歩道入口

スタートからおよそ3時間、トロッコ道の終焉となる大株歩道入口に到着しました。水汲み場・休憩スペース・トイレもあるので、多くの人がここで一休み。

これまではレールに沿った平坦な道でしたが、ここから先はついに本格的な登山道となります。登山にそなえて、しっかり休憩して準備を整えましょう!

ここで遅めの朝ご飯!買ってきたおにぎり食べます!10:00ちょい過ぎですが、既に起床から7時間が経っています。普通の生活リズムならお昼過ぎです。

ベンチはあるけど、湿っているので直接座るのにちょっと抵抗あります。そんなときにレジャーシートが大活躍!靴も脱げるし、荷物も広げられて凄く快適。おすすめアイテムです。

さあ、ここからはトレッキングポールもスタンバイしていざ出発!登山道の入り口はこんなハシゴになっています。

ここにある案内板には「10:00までにはここを出発してください」と書いてありますが、かなり遅れて10:30頃出発!(結果的に時間は余裕でした。)

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