多くのウナギ料理が軒を連ねる諏訪湖周辺。高島城や片倉館と合わせて訪問するなら「ねばし」がおすすめ。サクッふわっとした食感と、香ばしい香りがなんとも美味。店内の雰囲気も良く、満足度の高いお店です。
諏訪湖のうなぎ
ウナギときくと、静岡県の浜松市や愛知県の一色町などが浮かびます。ここ長野県の諏訪湖もウナギが有名。湖を取り巻く岡谷市・下諏訪町・諏訪市には、ウナギ料理の専門店が多く集まっています。
諏訪湖から流れる天竜川は静岡県の遠州灘まで繋がっているため、ウナギの稚魚が諏訪湖まで遡上してくるそう。(※浜名湖と諏訪湖は繋がっていないので混同注意)
ウナギの焼き方・捌き方には「関東風」と「関西風」の2種類があります。関東風は背開きで蒸し焼き、関西風は腹開きで蒸さずに焼く地焼きというのが一般的。長野県なのでどちらかといえば関東かなと思いきや、ここ諏訪湖では「背開きで地焼き」という、関西と関東が混じったタイプ。
江戸時代、この地は江戸と京都をつなぐ大動脈である中山道と甲州街道が交わるポイント。参勤交代で諸国の大名が通過するため、様々な文化が広がっていたのでしょう。
高島の名店ねばし
諏訪湖周辺にはウナギ料理の店がいくつかありますが、今回は諏訪市高島にある「ねばし」へ。
明るいおばちゃんがとっても愛想よく、ほっとする雰囲気のお店。なんとなく地元の人に愛されているような印象です。
高島城のすぐ近くにあり、お城訪問のついでに立ち寄りました。営業時間もランチだけでなく、20:00までやっているのがポイント。他のお店は売り切れなどで営業終了していても、ここなら食べられることも多いようです。
シンプルなメニュー
メニューは仕入れの状況によって変わります。私が訪問したときのウナギメニューは3種類。全部うな重ですが、その違いは左が国産で右が輸入ものとなります。
国産うな重 上・・・4,500円
輸入うな重・・・3,000円
これは非常に悩む価格設定!せっかくなので贅沢したい気持ちも強いですが、お財布事情的に4,500円は少々厳しい…。
店員さんに相談してみたところ、国産と輸入でそれほど味の差は感じられないとのこと。私自身、それほどウナギに詳しいわけではないのできっとその差は気にならないはず・・・。
ということで、輸入もののうな重にしました。せっかくなのでプラス100円の肝吸いも。
ねばしのうな重
20分程でうな重がやってきました!!さあ、フタを開けます!
開けた瞬間に立ち込める香ばしい香りと湯気。視覚と嗅覚を刺激する演出です。フタ付きお重の料理って、この瞬間がたまりません。
ねばしのウナギは、一度蒸してから焼く関東風とのこと。外側はサクッとした食感と、タレの香ばしさがあり、中身はふわっとほろほろ。理想的なバランスです。肉厚で食べ応えも抜群。
これまで何度も食べているウナギですが、ここの香ばしさはとっても特徴的。一口含んだときの鼻に抜ける香りは、他所では味わえないものです。
特に尾の細い部分がカリカリで美味。普段は少し敬遠してしまう場所なのですが、ねばしのウナギはここが特に美味しく感じます。
肝吸いもクセがなくとっても飲みやすいお味。シンプルに美味しいです。
お腹も空いていたので、あっという間に完食!
なお、割り箸と一緒に使い捨ての木のスプーンも付いています。これがどんなにありがたいかは、うな重を食べたことがある人ならみんなわかるはず・・・!
アクセスと営業情報
JR中央本線の上諏訪駅から徒歩約15分。車の場合は中央自動車道の諏訪ICから約15分。駐車場はお店の前に6台ほどのスペースがあります。
営業時間 | 11:00~14:00、17:00〜20:00 |
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定休日 | 月曜 |
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