ゆめしま海道 Part 1 しまなみ海道からわずか3分！4つの島がつながる海道へ（上島町／芸予諸島）

しまなみ海道から船に乗ることでアクセスできる「ゆめしま海道」。3つの橋で結ばれた4つの離島は、島好きだけでなくサイクリストにも密かな人気を集めています。まずは島へのアクセスなどをまとめてみました！

ゆめしま海道とは

愛媛県の上島町(かみじまちょう)は、大小25の島からなる離島自治体。しまなみ海道の因島(いんのしま)、生口島(いぐちじま)、伯方島(はかたじま)の3つの島に囲まれるように浮かんでいます。

このうち、「岩城島(いわぎじま)」、「生名島(いきなじま)」、「佐島(さしま)」、「弓削島(ゆげじま)」という4つの島は橋でつながっており、「ゆめしま海道」と呼ばれています。

本州の広島県尾道市と四国の愛媛県今治市の多数の島々をつなぐ「しまなみ海道」、広島県の呉市から下蒲苅島や大崎下島をつなぐ「とびしま海道」と同じく島伝いの海道。一つだけ異なる点は、本土から独立しているため、必ず船を使う必要があるということ。

といっても、しまなみ海道の因島や生口島からすぐ近くであるため、最短距離の航路ならば乗船時間は5分程度というお手軽さ。

道は舗装されていますが信号もトンネルもなく交通量も少ないため、しまなみ海道へ訪れるサイクリストが、エキストラコースとして取り込むことも多いようです。

多数のアクセス

前述の通り船を利用する必要があるのですが、そのルートは多数あります。まず大きく分けると、以下の3パターン。

新幹線を利用する方は、三原駅から近い①を選んだり、四国から向かう場合は②を選んだり、しまなみ海道と合わせる方は③を選んだりと、ここはそれほど迷わないかなと思います。

問題は③を選んだ場合に急激に増える選択肢。ざっくり以下の4パターンが考えられます。

自転車を船に載せて渡る場合は、行きと帰りで違う港を利用する「通り抜けルート」なんかも良さそうです。しまなみ海道の因島から一番東の弓削島に渡り、弓削島→佐島→生名島→岩城島と通り抜けてしまなみ海道の生口島に戻るというのもシンプルなルート。

土庄港から生名島へ

直前までプランが定まっていなかったのですが、因島をめぐったあとに、【A】因島(土生港)ー生名島(立石港)を利用して渡ることにしました。

因島土庄町の町中に突然現れるフェリー乗り場。慣れていないと素通りしてしまう可能性がありますので、一度Google mapストリートビューを見ておくのがおすすめです。

最初は島内でレンタサイクルしようかなと思っていましたが、尾道で話したおじさんが「岩城島の積善山展望台に行くなら車が無いとキツイ」という話を聞いていたので、自動車もフェリーで航送することに。

「車載せたらけっこうお金かかるんじゃないの？」と思う方もいるかもしれませんが、この航路の自動車料金は3ｍ以上4ｍ未満でわずか500円！

受付で乗船手続なども不要、待機レーンに車を停めて待っていると、フェリー内へ誘導してもらえます。後は、まわってくる係員の人に窓から支払えばOK！とってもお手軽です。

生名橋を渡って島めぐり

15:35に土庄港を出発した船は、わずか3分で生名島の立石港に到着。

さあ、最初はどこへ向かおう。なんとなく海辺を走っていると、見えてくるのが生名橋の袂に設けられた生名橋記念公園。「ゆめしま海道」の石碑も置かれており、最初に立ち寄るにぴったり。きれいなトイレもあります。

ここから見えるのが、生名島と佐島をつなぐ生名橋。ゆめしま海道を構成する3つの橋を「上島架橋」と呼びますが、その中でもこの橋は2番目に完成したもの。橋長は515m、他の橋と同様に「斜張橋」という塔からケーブルで支えるタイプの橋です。

なお、上島架橋で一番最後だったのが、2022年3月開通の生名島と岩城島をつなぐ岩城橋。4つの島がつながったのは、割と最近の出来事なのです。

まずは生名橋を渡り、さらに弓削大橋も越えて弓削島へと向かいます！