淡水と海水が混じる浜名湖。名産のウナギをはじめ、そこに暮らす様々な生き物を展示する小さな水族館。マニアックな生き物も多く扱っており、見ごたえがあります。壁に貼られたユニークな貼り紙も見逃せません。
浜名湖の水族館
ウォットは浜名湖に浮かぶ弁天島の渚園内にある水族館。浜名湖に暮らす生き物をはじめ様々な生き物を飼育・展示しています。
湖の生き物ときくと淡水魚が中心のイメージですが、浜名湖は海水と淡水が混じる汽水湖。ハリセンボンやマアジなど、海のサカナもたくさん暮らしています。
浜名湖の上流となる都田川(みやこだがわ)を再現した渓流水槽もあります。上流、中流、下流に分かれて展示されており、アマゴやニジマスなど渓流のサカナが泳いでいます。みんな同じ向きに泳いでいるのは、上流から流れてくるエサを素早く見つけるためだそう。
小ぶりな水族館なので、さらっとみるだけなら1時間もかかりません。
キラキラな大水槽
小型の水族館ですが、しっかりと大水槽もあります。キラキラとした照明がキレイでウォットの中でも人気の撮影スポット。天井までカーブを描くラインがとっても美しい水槽です。
そこで泳いでいるのは、マダイやスズキ、ヤイトハタなど大型の海水魚。サメやホシエイも泳いでいます。
日曜祝日の13:45には、ダイバーによるショータイムも開催。クイズや質問コーナーなど、参加型のプログラムのようです。
ディープな研究室
1階は水槽が並ぶスタンダードな水族館ですが、2階にはまるで研究室のようなコーナー「開放実験室」があります。
引き出しを開けると詳しい解説があったりと、知的好奇心をくすぐる内容の展示。中には、ちょっと驚く仕掛けもあります・・・!
骨格標本や小型の甲殻類などマニアックな生き物や展示内容が多く、変わった生き物が好きな方は長めの滞在時間で見ておいた方が良いかもしれません。
浜名湖と言えばウナギ
ウナギ養殖発祥の地とされている浜名湖。100年以上の歴史を持っており、全国的な知名度を得ています。
ここウォットでもたくさんのウナギが飼育されています。屋外に設置されうなぎの池(露地池)では、にゅるにゅると群れる大量のウナギの姿が・・・!
そして隣には巨大なオオウナギ!普通のウナギを見たあとだとそのずっしりとした大きさに驚かされます。浜名湖でも極稀に取れることがあるそう。ちなみにオオウナギは「大きいウナギ」ではなくオオウナギという種類のサカナです。
こちらは10万匹に1匹の確率で生まれるという、白と黒のウナギ。そのカラーリングから、パンダウナギと呼ばれています。天敵に狙われやすく大きく育つことが難しいそうですが、ここではすくすくと育っています。
壁に貼られたたくさんの写真、こちらはなんと鰻屋店主カード。電話番号やおすすめメニュー、職人歴などが記載されています。ウナギ屋さん選びにお役立ち情報でした。
充実の体験メニュー
ウォットは、「浜名湖体験学習施設」という名の通り、子供が楽しめる仕掛けが多い水族館。
こちらのふれあい水槽は、小さな窓から熱帯魚が泳ぐ水槽の中に手を入れることができます。
サカナにはなかなか触れませんが、たまに好奇心旺盛なチョウチョウウオがやってきたりしました。
現在は感染症対策のため休止中ですが、パソコンゲームが並ぶ学習ゾーンもあります。また、館内中央にはミニシアターが設置されており、毎時00/30分に生き物の映像やアニメーションを上映しています。
マニアックな生き物
ぎょろっとした目が印象的なイタチウオ。夜行性なので、昼間はじっとしています。ヒゲや体形がナマズのようですが、少し顔つきが違う不思議なサカナです。
白と黒のヤセハリセンボン。ダルメシアンみたいなかわいらしい模様で、ヒラヒラと泳ぐ様子がとってもかわいらしいです。実は飼育している水族館はわずかという、けっこうレアなサカナなのです。
同じくドット柄のソウシハギ。なんだか異次元から繰り出される超獣のようなちょっぴりグロさを伴う生き物。ぎょろっとした目玉と、すらっと伸びた尾びれは、イカのようにも見えます。
ウナギ・・・・かと思いきや、こちらはダイナンウミヘビ。「うみへび」と名前につきますが、爬虫類ではなくウナギ目の魚類。非常にややこしい生き物です。
個性的な張り紙
館内のあちこちにはさまざまなポスターや案内が貼られているのですが、かなり独創的でユニークな仕上がり。
まるで映画のポスターのようなこちらに込められたメッセージは「イルカ?おらん。」の一言。バツマークを作っている4人の登場人物は、ウミガメ、ペンギン、セイウチ、イルカといずれもウォットにいない生き物です。
唐突に表れるのは「ウォットあるある」。そこに書かれていたあるあるは「やたらクサイ」。コミカルな語り口ですが、リアルな飼育員の声が書かれており、なかなか読みごたえがあります。
「うちらのアイドル」というキャッチフレーズが添えられているのは、なんとウミケムシ!!キモイ系の生き物ですが、SNSに投稿するとイイねがたくさん付くらしいです。
アクセスと営業情報
東海道本線の弁天島駅から徒歩15分ほど。車の場合は、東名高速道路の浜松西ICから30分ほど。専用駐車場は無いため、浜松市営渚園駐車場(1日400円)を利用します。
車で5分ほどのところには浜名湖ガーデンパークがあります。無料の施設なので、セットでの訪問もおすすめです!
開館時間 | 9:00~16:30 |
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休館日 | 月曜、年末年始 |
料金 | 大人320円 |
公式サイト | https://ulotto.entetsuassist-dms.com/ |
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