名前の通り、世界中の植物が集められたユニークな植物園。旅というテーマを掲げており、地球を一周するような気持ちで楽しめます。巨大なバオバブをはじめとした「シンボルツリー」がそびえる姿は感動的です。
休館日:火曜、年末年始
料金:300円
アクセスと駐車場
世界を旅する植物館は、ときわ公園のときわミュージアム内にあります。
駐車場は複数ありますが、中央駐車場に停めると動物園や石炭記念館もアクセスしやすいのでおすすめです。中央駐車場がいっぱいのときは、西駐車場も近いです。駐車料金はどちらも共通で、2時間まで200円・以後は1時間ごとに100円追加で上限は500円となっています。
世界がテーマの植物園
世界を旅する植物園は、「世界を旅し、感動する植物館」がコンセプト。ただの植物園ではなく、世界各地をテーマにした8つのエリアにわかれています。監修は、プラントハンター西畠清順氏。代々木の「そら植物園」や、神戸に立てられた「世界一のクリスマスツリー」など、植物を用いたプロジェクトを各地で行う話題性の高い人物です。
熱帯アジアゾーンは、むわっと湿気が凄い。生い茂る植物はまさにジャングルで、今にもカラフルな鳥やヘビが出てきそうな空気感です。
金鯱や鱗片柱などの巨大サボテンが群れをなすアメリカゾーン。大きな岩山が築かれており、雰囲気抜群。ここも暑いのですがアジアに比べると湿気は少なくからっとした空気です。
BGMもその地域の民族音楽に合わせており、まるでテーマパークのような演出で気分が高まります。
巨大なシンボルツリー
各エリアには1本巨木が植えられており、シンボルツリーと呼ばれています。どの木も非常に個性的なものばかりで見ごたえたっぷり。
巨大なひょうたんのような不思議な樹はアケボノキワタ。その巨体はまるで力士のようで、まさに曙のような迫力を感じます。別名はパラボラッチョという名前なのですが、こちらも太っちょな見た目に合っている響き。
力強くそびえるのはアフリカを象徴する樹・バオバブ。このサイズのバオバブが見られるのは、日本ではココだけではないでしょうか。「星の王子さま」では星を壊す恐ろしい樹としても描かれていますが、実際に目にしてみると優しく寛大な樹に感じます。
まるでヌシのような貫禄のオリーブ。推定樹齢は1,000年を超えており、ミレニアムオリーブとも呼ばれています。この樹はスペイン産で、瀬戸内海の小豆島で育てられたそう。
カラフルな映え植物
いかにも南国感ただようヘリコニアロストラタ。「ロストラタ」はクチバシを意味しており、その名の通り南国の鳥のクチバシのような苞がたくさん付いています。
不思議な花をつけるパキスタキス。黄色くしっかりした苞に、まるで後から付けたような白い花が伸びています。何となくタマゴ味がして美味しそうな植物です。
かわいらしいピンク色の花をつけるサンゴバナ。ほんのり淡い桃色はひときわ印象的ですが、原色の花が多い熱帯アメリカゾーンの中で見るとわずかに「ぶりっ子感」も。ちなみに別名はフラミンゴプランツ。確かにこの色はフラミンゴそのものですね!
ひと味違う特殊な植物
サボテンの中でも異彩を放つ夜霧冠(よぎりかん)。まるで彫刻作品のように不思議なデザインで成長しています。何かで圧縮されたようなうねり、これ本当に自然にこんなカタチに育つのでしょうか。
直径1mにもおよぶ巨大な鉢は、スマトラオオコンニャク。全く姿は見えませんが、土の中には地下茎が埋まっています。現在地下茎の重さは36kgですが、40kgを超えると世界一大きいといわれる花が咲くらしい!その花はかなりクサイようですが、既にこの鉢のまわりにはニンニクのようなニラのような独特の香りが漂っていました。
こちらはカリンの盆栽。盆栽ときくと、ついつい値段を想像してしまいます。太くしっかりとした幹と、密度の高い生い茂る葉、そして大地を掴むような力強い根。立派に育ったこの鉢は、いったいいくらするのでしょうか?
大きい部屋が2つと、屋外ゾーンだけなので、さらっと見るだけなら30分ほど。でも、ここはコンセプトに乗っかって、各エリアで世界を想像しながら旅する気分でゆっくりと巡ると楽しさ倍増です!
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