高岡の街中にぽっと現れる緑色の大仏様。凛々しいお顔と均整のとれた肉体で、行きかう人々を温かく見守ります。台座の内部は胎内めぐりもでき、初代大仏の仏頭や多数の仏画を拝観できます。
休館日:無休
料金:無料
高岡大仏へのアクセス
高岡大仏は、あいの風とやま鉄道の高岡駅から徒歩10分ほどの市街地にあります。
大仏入り口にある高岡大仏観光駐車場は4台、大仏様の真後ろにある大仏参拝駐車場は6台と駐車台数は限られています。
また、大仏周辺は道が狭く一方通行ばかり。大仏を目指して行くとどちらの駐車場も一方通行に阻まれて入庫することができず、ぐるっと迂回することになります。あらかじめ駐車場の位置と一方通行を確認してから向かうとスムーズです。
街を見守る大仏様
高岡大仏は、街中の一角にあります。生垣も低く開けた雰囲気で、歴史あるお寺というよりは散歩ついでにひと休みする公園のような雰囲気。
街を見守るように坐する大仏様は、高さ15.85m・重量65トンの青銅製の阿弥陀如来坐像。ロケーションのおかげか、なんだか親しみやすい印象です。
この高岡大仏、もともとは1745年に造営されましたが、火災により焼失してしまいます。その後、火に負けない大仏を造りたいとの思いが集まり、1905年に青銅製の大仏を造営することを決定。地元の銅器職人の技術を合わせて造営すること約30年、1933年についに完成しました。
高岡大仏の特徴
高岡大仏のポイントとして挙げられるのは、まずグリーンのボディ。がっしりとした体つきで、力強いです。
背中に背負った円光背も印象的。こちらは1958年に後から取り付けられたものです。
そして忘れてはいけないのが、かの与謝野晶子も美男と称した整った顔。近年ではイケメン大仏とも呼ばれるほど、端正な顔立ちをしています。
大仏様の胎内へ
大仏様の台座には入り口があり、内部には阿弥陀三尊像を安置しています。
そこから回廊が延びており、台座内をぐるっと一周できます。回廊の壁面には、「愛染明王」や「白衣観音」などを描いた絵画が全部で13枚並びます。これらの仏画は、かつて高岡駅前にあった樹齢数百年の神木「七本杉」から作られた板に描かれています。
回廊の中央には大きな仏頭が。こちらは、明治33年(1900年)の火災で焼失した際に、焼け残った大仏様の頭。火の用心を戒めているそう。
吊るされている12のおりん。「あなたの音はなぁ〜に?」と書かれています。12という数が示すもの、それは干支!それぞれのおりんが司馬遷の「史記」に基づく十二支の音を現しているそう。
境内散策で見つけたもの
高岡大仏がある大佛寺は浄土宗のお寺。大仏様の隣には本堂があり、お守りやおみくじを扱っています。
大仏様と同じく青銅の手水。龍がこちらを伺っているのですが、全てを見透かしているような澄んだ眼をしています。
こちらは時鐘。時計が普及していなかった江戸時代、高岡の町に時を知らせていたのがこの鐘。高岡の鋳造技術を結集して1806年に造られたものです。
植物が手入れされており、キバナコスモスやツルバキアなどのお花がキレイに咲いています。花に誘われてタテハチョウも舞っていました。
日本三大仏とは
この高岡大仏は、「奈良の大仏」「鎌倉大仏」と並び日本三大仏と呼ばれています。
日本には数多くの「三大○○」が存在しますが、その候補が4つ以上となっていることがしばしばあります。この日本三大仏も例にもれず、その候補は3つではありません。
奈良と鎌倉は不動ですが、3つ目はこの高岡大仏の他にも兵庫大仏・東京大仏・岐阜大仏などが候補として挙げられています。
日本では昭和末期~平成初期のバブル景気辺りに数多くの仏像が建立されました。昭和大仏(1984年)や名古屋大仏(1987年)をはじめ、牛久大仏(1989年)や仙台大観音(1993年)などの超巨大仏や観音像が乱立しています。今、「新・日本三大仏」を作るならばどこがラインナップするのでしょうか?
大きさだけ見ると、日本各地の大仏様に劣ってしまいますが、端正な顔立ちや街中のロケーションなどかなり特徴的な大仏様。地元の方にとても愛されているように感じました。
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