小学校をリノベーションしたミニ水族館『ひみラボ水族館』(氷見市)

富山県

氷見市の河川に暮らす淡水魚を展示しているちいさな水族館。レアな淡水魚やあざやかな金魚、さらにはミニブタなど様々な生き物に出会えます。もともと小学校だった建物を活用しているため、随所に感じるノスタルジックさも魅力的なスポットです。

訪問日:2022/11/19(土) ※掲載の写真・情報は訪問時のものです

学校の面影残る施設

富山県氷見市にあるひみラボ水族館。正式名称は「富山大学理学部・氷見市連携研究室」であり、その名の通り大学の研究施設が一般向けに生き物を公開している施設です。

この建物、もともとは小学校であったもの。2011年に学校統合のために閉校となった氷見市仏生寺小学校の校舎を活用した、いわゆる廃校リノベーションタイプの施設

そのため、館内では随所に小学校を感じます。この横長なステンレス洗面所もなんだか懐かしい雰囲気。

黒板の設置された教室も残っています。並んでいるソファーはきっと校長室にあったものでは。小さい頃、座るのに憧れていた気持ちがよみがえってきました。

いろいろな生き物を飼育中

入館するとすぐに田園、中上流域、下流域、海の近くと4つの大きな水槽がお出迎え。オイカワ、ウグイ、タモロコ、ギンブナなど様々なサカナたちが泳いでいます。

スナヤツメという生き物も飼育されています。なかなかレアな生き物なのでじっくり見ておきたいとおもったのですが、基本的に砂の中にいるため全く見つけられませんでした。見れたらかなりラッキーなのではないでしょうか。

ここで飼育されているのはサカナだけではありません。屋外にはミニブタもいます!名前は「メルちゃん」。人懐っこくて、近づくと寄ってきてくれました。他にもケヅメリクガメやウサギなども飼育されています。

かわいらしい金魚たち

館内では様々な金魚も飼育されています。背びれが無い姿は、たぶんランチュウ。丸っこい金魚ってかわいいですよね!

プール型の水槽に放たれた小さな丸い金魚たちは、人を見つけると集まってくる!フヨフヨと泳ぐ姿はくせになります。

こちらのまんまるな金魚は「福だるま」。富山県魚津市の宮島養魚場が、なんと30年もの月日をかけて作り上げた品種とのこと。特に上から見るとダルマ型をしているそうですが、横からみても充分なダルマ具合です。

不思議な名前のイタセンパラ

ひみラボが特に力を入れているのがイタセンパラという生物。なんとなく観葉植物のような響きの名前ですが、その正体はタナゴ。別名、ビワタナゴとも呼ばれる淡水魚です。

カタカナなので外来種のオーラを感じますが、日本の固有種。「板」のように「鮮」やかな「腹」を持つことから、「板鮮腹(イタセンパラ)」という名前が付けられたそう。

光に当たるとウロコがキラキラと輝きとってもきれい。群れで動き、警戒心が強いため人が近づくとすぐに逃げてしまいます。

かつては日本各地で見れたそうですが、近年生息数が減少しており国指定天然記念物にも指定されています。そんな希少生物ですが、氷見市ではいくつかの河川で自然に生息しているとのことです。

恐るべきスタッフの画力

それぞれの生き物には手書きイラスト付きの解説が貼られています。わかりやすい解説でさらっと見ていたのですが、よく見ると画力がやばい!!!

ディティールまでしっかりと描き込まれており、さらには動きが付いている絵も。リアルでありながら、かわいらしさも残る絶妙なイラストです。

ホワイトボードにさらっと描かれティラピアの絵も、今にも動き出しそうなほど躍動感たっぷり。かなりの手練れです。

おもむろに置かれたスピーカー。スイッチを押すと、人気声優・緑川光さんの水族館解説ナレーションが!スタッフにガンダムWファンがいるから頼んだそう。隣に描かれたヒイロ・ユイのイラストにも本気の画力を感じます・・・!

アクセスと営業情報

バス停《大覚口(おがくち)》より徒歩5分。あいの風とやま鉄道の高岡駅、JR氷見駅よりバスが出ています。

車の場合は金沢駅より北陸自動車道、能越自動車道経由で約1時間。氷見南ICより3分ほどです。

開館時間 10:00~15:30
休館日 月曜、年末~3月末
料金 無料
公式サイト https://sites.google.com/site/himilab/

※掲載の情報は2022年11月時点のものです。最新情報は公式HPにてご確認ください。

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