激レア鳥・ライチョウに会える動物園『富山市ファミリーパーク』(富山市)

富山県

本来動物が暮らしていた環境に近づけた展示で、のびのびと暮らす動物を見ることができる動物園。人気者の世界の動物に加えて、里山で暮らす日本の動物にも力を入れています。生きている雷鳥に出会えるのはココだけ!

営業時間:9:00~16:30 ※12~2月は10:00~15:30
料金:500円
訪問日:2020/7/28(火)

アクセスと駐車場

地図上での最寄り駅は婦中鵜坂駅ですが、3kmほど離れているため歩くのは困難。富山駅南口からバスで向かうのが一般的です。乗車時間は30分ほど、60分間隔で運行しています。

無料の駐車場が第1~3駐車場と3つ備えており、1,100台も停めることができます。

西口の第1駐車場に停めたのですが、メインゲートとなる東口までは少し距離があります。地図で見ると第3駐車場の方が東口に近いのですが、順路に沿そってめぐると出口が西口になります。第1駐車場に停めると帰りが楽でした。

市街地近くの動物園

富山市ファミリーパークは呉羽山(くれはやま)というなだらかな丘陵にある動物園。園内には小さな遊園地やレジャー施設も備えています。見学所要時間は一通り動物を見てまわって1時間程度

園内を少し進むと、すぐに木々が生い茂る森が広がります。様々な野鳥に加えて大きなオニヤンマも飛んでいました。この森の中ではムササビも暮らしているそう。

広い園内には黄色い循環バス「里ノ助号」も運行しています。40分間隔で利用料金は100円。ところで里ノ助って誰でしょうか・・・?(※この謎は最後に解けます)

間近で見れる世界の動物

入園して最初に出迎えてくれるのはグレービーシマウマ。草をはむはむしているのですが、かなり近くで見ることができます。

大きな体が迫力あるアメリカバイソン。草を食べる姿も力強いです。

こちらも朝ごはん中のシセンレッサーパンダ。片手に持ったニンジンをぼりぼりかじっています。屋外には2匹飼育されており、どちらも2019年7月生まれ。名前は「令(れい)」と「和(かず)」と、時代を反映したネーミングです。

開園時間の9:00ちょうどに訪問したため、多くの動物が朝ごはんタイムでした!

色々な角度からアニマルウォッチング

アミメキリンの檻の前には、階段が設置されている。これに登ると、キリンを高い位置から見下ろすことができます。

ちょうどエサが置かれているタイミングだったので、すぐに登場。自然界では別の動物に見下ろされることなんてほとんどないであろうキリンは、どんな気持ちで人間を見上げているのでしょう。なお、まつ毛びっしりの美人ですが、キュウタロウという名前のオスです。

朝なので眠たそうなアムールトラ。檻の中には、岩場の崖や洞窟が再現されています。

さらに洞窟の後ろには覗き窓も。ここからこっそり覗くと、リラックスしている姿をじっくりと観察できます。

まっくら森の郷土動物園

富山県内に生息しているご当地アニマルが集まる屋内型のコーナー。夜行性の動物が多いため、館内は薄暗い照明となっています。地味になりがちな日本の動物も、真っ暗なおかげでドキドキしながら観察できます。

早速フクロウを見つけました!動かないのでとっても写真撮りやすい。しかもカメラ目線までくれます。

テンやノウサギも動きまわっていたのですが、部屋が暗いため写真は上手く撮れませんでした。

壁には「豆狸」や「鵺」など獣タイプの妖怪が浮かび上がっています。ディープな妖怪も並んでおり、なかなか見ごたえがあります。

リラックスした日本の動物

爆睡しているイノシシ。一直線で寝ている姿がユニーク。眠っている姿は初めて見ましたが、こんなに寝相が良いのですね。

その隣では、ツキノワグマ。こちらは丸太を抱き枕のようにかかえてだらーんと寝ています。クマってときどき人間みたいなポージングしますよね。

爆睡アニマルたちのすぐ近くにはニワトリコーナー。様々な種類のニワトリが集まっており、尾長鶏唐丸などレアものも。朝の合図とばかりに鳴き声をあげていますが、動物たちには関係なさそうです。

園内奥地にある里山生態園は、なだらかな里山が再現されています。広い敷地内でホンシュウジカやニホンカモシカ、ホンドタヌキがのびのびと暮らしています。

レア生物ライチョウ

県の鳥にも指定されてるライチョウは、富山のシンボル。富山市ファミリーパークは、ライチョウの飼育・繁殖に力を入れており、そのための募金を募るライチョウ基金も設立しています。

園内のライチョウ舎では、2羽のライチョウを公開中。生息地帯である高原の気候に合わせるため、冷房がガンガンの屋内で飼育されており、夏場は涼しくて人間にもありがたい。

壁には描かれた雪山をバックに立つライチョウの姿は、とっても絵になります。かつて信仰の対象とされていたのも頷ける神々しさ。

モコモコした羽毛は可愛さもあります。この羽は季節に合わせて変化し、今は夏の姿。もしファミリーパークの近くに住んでたら、季節が変わるたびに訪れて全姿見たいところです。

少し地味なこちらはメス。砂場で全身に砂をかけて体を綺麗にしています。なお、富山市ファミリーパーク以外でライチョウを展示しているのは、大町山岳博物館(長野県)、那須どうぶつ王国(栃木県)、いしかわ動物園(石川県)、上野動物園(東京都)。日本で5か所しかありません。

ライチョウ舎とは別の場所で飼育されているのはスバールバルライチョウ。ヨーロッパに暮らすニホンライチョウの近縁種です。生息数が安定しているため、ニホンライチョウを飼育する技術を学ぶため飼育しています。

園内に潜む謎のタヌキ

園内を散策していて目に入ったのは、メタボ気味なタヌキ。

こちらはファミリーパークのキャラクター。まるでおっさんのような全く媚びないデザインは逆に好感が持てます。名前も「里ノ助(さとのすけ)」とかなり渋めです。あ、園内バスの名前「里ノ助号」はここからきているのですね・・・!

園内には、ゴミ箱の姿をした里ノ助も。タヌキといえば人や物に姿を変えて人を化かすことで有名ですが、まさか里ノ助はゴミ箱に化けているのでしょうか。

ところで、なぜタヌキをキャラクターに選んだのでしょうか。「そこは雷鳥じゃないのか」とツッコミたくなりますが、開園当時はまだ雷鳥の飼育がされていなかったのが理由ではないでしょうか。


小さすぎず、かといって広すぎもしないほど良い大きさの動物園でした。展示方法に工夫がされており、見慣れた動物も新鮮な気持ちで観察することができました!

この後は富山県東部の入善町へ。発電所をリノベーションした美術館へと向かいます!

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