雪と氷につつまれた冬の層雲峡では氷像が並ぶ氷瀑まつりが開催されています。日没とともにライトアップがはじまると、そこはファンタジックなアイスワールド!氷の像の中に入ったり、上に登ったりとアクティブに楽しむことができます。
夜に輝くアイスワールド
北海道上川町にて開催される層雲峡氷瀑まつりは、冬期に開催される冬まつり。
会場ではカラフルにライトアップされた氷像がたくさん並びます。真っ暗な中に浮かび上がる色鮮やかな氷像はとっても幻想的。
会場の中心には石狩川が流れており、周辺には雪と氷の渓谷ができあがっています。自然の中でのダイナミックな景観を見ることができるのもこの氷瀑まつりの特徴の1つです。
会場内には、あったかいい食べ物や飲み物を扱う売店、そして仮設ではあるものの暖房のきいた休憩室もあります。
氷の世界を探検
北海道最高峰である大雪山(だいせつざん)をイメージした大きなメイン氷像。氷の壁が聳える様子は迫力あります。
この氷像の内部は氷の回廊となっており、自由に出入りが可能です。天井を見ると、ながーい氷柱がたくさん。とってもキレイですが、「落ちてくるんじゃないか」という若干のスリルも・・・!
回廊を抜けると現れる階段を登ると、氷像の上に立って会場を見渡すことができます。つるっつるなので、しっかり手すりに掴まって登りましょう!
氷像の中に入ったり、上に登ったりとアクティブに楽しむことができるのはこのおまつりの最大の特徴。まるで氷のお城にいるような気分です。
クリアで美しい氷のオブジェ
氷の洞窟の中で見つけたのは、氷につつまれたお花。まるで宝石、もしくは外国の料理で見かけるアスピックのようです。
会場内に設置された氷瀑神社には氷でできた神玉が鎮座。集合体恐怖症の方に刺さりそうなほどブツブツしてます。
このブツブツはよく見るとお金!この氷瀑神社では、お賽銭は氷に直接貼り付けるスタイルなのです。
氷の回廊の中では、氷の仏様も安置されていました。こちらも神玉と同じようにお金が貼り付けられています。
気になる「氷瀑まつり」のネーミング
冬の北海道のフェスティバルといえば札幌「雪まつり」、旭川「冬まつり」、帯広「氷まつり」、支笏湖「氷濤(ひょうとう)まつり」・・・・それぞれネーミングが被らないように絶妙にコトバを変えています。
そんな中でこの層雲峡は氷瀑まつりを名乗ります。
何となく強そうな響きの「ひょうばく」ですが、氷瀑というのは氷の瀑布(ばくふ)、つまり氷の滝のこと。
この氷瀑というのは、会場近くにある層雲峡を代表する2つの滝「銀河・流星の滝」のこと。冬になると凍結し、氷瀑となることにちなんで名がつけられたそう。といっても、銀河・流星の滝が会場というわけではないため、このお祭りで氷瀑が見れるわけではありません。
2021年で第46回を迎えるこのおまつり、第1回が開催されたのは1976年。似ているイベント支笏湖氷濤まつりは1979年が第1回。かなり近いタイミングです。
気になったので他のまつりも調べて見たところ、おびひろ氷まつりは1964年、旭川冬まつりは1960年、そしてさっぽろ雪まつりは1950年とのことです。
ちなみにどのまつりも「祭」と漢字で書かずに「まつり」と平仮名表記をとっています。「七夕まつり」や「まつりつくば」など、神社の例祭ではない「都市まつり」は平仮名表記の場合がほとんど。北海道の冬のおまつりも儀式的なおまつりではないため、平仮名にしているのではないでしょうか。
アクセスと開催概要
会場となるのは、上川町にある渓谷層雲峡。札幌から200km、車で3時間くらいとなかなかの距離。最寄りの都市・旭川からでも1時間以上はかかります。それに加えて、レンタカーで雪道を走るのはかなり不安です。
こんなときに便利なのがバスツアー!以前、札幌から旭山動物園へ行ったり支笏湖氷濤まつりに行ったときにもバスを利用したのですが、暖かくて楽なバスツアーは冬の北海道旅行の強い味方です。
今回は札幌発の『流氷砕氷船 ガリンコ号II 乗船&層雲峡氷瀑まつりライトアップ日帰りツアー』にて立ち寄りました。
※バスツアーについてはコチラにまとめました。
コメント
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