支笏湖のほとりで開催される真冬のフェスティバル!会場には巨大な氷像が立ち並び、日が沈むと幻想的にライトアップが施されます。中に入ったり上を歩いたりと、氷の世界を自由に動けるのも特徴。恐ろしいほど冷え込むので、防寒対策はかなり厳重に!
氷の祭典・氷濤まつり
日本最北の不凍湖と呼ばれる支笏湖。その湖畔で開催される千歳支笏湖氷濤まつりは、冬の北海道を代表するイベントの1つ。
気になる「氷濤」は「ひょうとう」と読みます。氷の柱を意味するそうですが、ここ以外ではまずお目にかからないコトバ。非常に変換泣かせのネーミングなので、「氷柱まつり」、もしくは異体字を使った「氷涛まつり」ではダメだったのかと問い詰めたくなりますが、その分インパクトはあります。
なお、どうしても変換できないときは「怒濤(どとう)」と入力するとすんなり出せます。
会場へは雪のトンネル「ウェルカムゲート」を抜けて行きます。テーマパークみたいな演出で気分が高まります。
広がるアイスワールド
トンネルを抜けた先には、大きな氷のオブジェが立ち並ぶ会場が広がります。日中のクリアブルーに輝く氷柱もステキですが、日が暮れてからライトアップされて幻想的に輝く姿も幻想的で美しい。
このオブジェは雪ではなく氷でできています。支笏湖の水を組み上げ、スプリンクラーで吹き付け、少しずつ凍らせることで形作っているそう。
そのため、真っ白な雪像とは異なりクリアな質感を持っています。ライトアップとの相性はばっちりです。
巨大な氷の城
ビッグマウンテンと名付けられた巨大な氷像は、階段で登ることができます。この氷の上を歩いている感覚は氷濤まつりや層雲峡氷瀑まつりならでは。
ビッグマウンテンは、天空回廊という橋でブルーシャトーへとつながります。ここは会場を見渡せるビュースポット。光り輝く氷像が立ち並ぶ様は、まるでファンタジーの世界です。森と泉に囲まれて静かに眠りたくなりました。
氷の中につくられた世界
氷像の中には、独特な世界観が広がっています。あるスペースは、一面緑色の照明で照らされたグリーンの世界。
こちらは、支笏湖周辺にある名所・苔の洞門をイメージした洞窟。コケがびっしりと張り付いた緑の洞窟を、グリーンのライトアップで表現しています。
妖しく輝いているのはゆらめきのチャペル。暖かみのある照明と、赤いカーペットが、まるでファンタジーの世界のような雰囲気。
こちらの鳥居は氷濤神社。氷像の中が神社となっています。
中に入るとブツブツした不思議な物体が。実はコチラ、氷濤神社ならではのお賽銭。箱に投入するのでなく、氷にペタっと貼り付けるという不思議なタイプ。氷にお金がくっつくの?と思ったのですが、実際にやってみると、面白いほどくっつきます。
花火も上がるフェスティバル
期間中の土曜・日曜限定で、花火も打ち上げられます。煌めく氷像のバックに打ち上がる大きな花火は感動的です!
この花火が上がるタイミングは18:30ごろ。この時間帯は非常に混雑しており、ぎりぎりに行くと駐車場入庫が間に合わない可能性があります。花火を見たい方は、かなり早めに行くのがおすすめです。
私は札幌発のバスツアーで向かったのですが、花火のタイミングがかなりぎりぎりで焦りました。場合によっては「間に合わなくてバスの車窓から見た」なんてことになる可能性も高いです。
アクセスと情報
氷濤まつりの会場は駅、そして市街地から遠く離れています。最寄り駅は南千歳駅、または千歳駅となりますが、そこからバスで50分ほどかかります。
札幌市内から会場直通のバスも出ており、こちらを利用すれば1時間ほどで向かうことがでまきす。千歳周辺で宿泊する場合以外は、こちらを利用するのが一般的。
料金は往復で4,000円くらいとリーズナブル。
駐車場は非常に混雑するため、入場待ち渋滞が発生するケースも多いです。到着時間が遅れる可能性も考慮しておくと気持ちが楽です。
また、見ての通り会場は大変冷え込みます。さっぽろ雪まつりと異なり、建物が少ないため、寒さを凌げる場所がほとんどありません。靴に入れるホッカイロや温かい飲み物を入れた水筒など、万全の対策をしてから向かうのをおすすめします。
似ているフェスティバルとして、層雲峡氷瀑まつりも開催してます。旭川方面に宿泊の方はコチラがおすすめ。
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